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#41 【生徒が勝手に学び始める英語授業①】子どもたちは心の底から「成長したい」と思っている。

このnoteは、私の「生徒が勝手に動き出し、トレーニングをして勝手に英語力を伸ばしていく英語授業」実践をまとめたものです。

子どもたちは心の底から「成長したい」と思っている。

中学生の担任をしていると、よく

「もう勉強わからんし」

「英語なんてもうさっぱりわからん」

「先生の授業、わからん」

「もう(勉強なんてしなくても)いいわ」

という声が聞こえてきます。

一生懸命毎日授業をして、プリントをまるつけして、テストをして、毎晩遅くまで生徒たちのために働いている先生方からしたら「カチン」とくる一言です。

私もそう言われた経験はたくさんあります。いや、ほんとに。そして、一生懸命仕事をしていればしているほど、そんな言葉に傷つくんですよね。

でもちょっと考えてほしいのは、本当に本当に本当に「もう(勉強なんてしなくても)いいわ」と思っている生徒が、わざわざ先生に向かってそんな言葉を言い放つでしょうか?

きっとその生徒もわかっているはずです。

その言葉を言ったら、先生が悲しむことを。先生がカチンとくる、ということを。

でもね、

でもなんでそんなことを言ってしまうのでしょうか。

小学校1年生から義務教育が始まり、「先生は、自分より上だ」と生徒たちは感じています。普段の生活から。

そんな「上」にいる先生に、カチンとくること、言われて悲しむようなことを言うことは、エネルギーが必要です。

だって怒られてしまうかもしれないから。だって、親に連絡が行って、家でも怒られるかもしれないから。

にもかかわらず、そんなことを言っちゃうのはどうしてでしょうか。

そうです。きっとこれをご覧の先生も心の中では感じているはずです。

その生徒は、「先生に怒られるかも知れないけど」、そこまでしても「先生に教えてほしい」「英語がみんなみたいにわかるようになりたい」と感じているのです。

素直に「教えてほしい」と言えばいいのですが、もっともっと、先生が予想しているも、もっと英語がわからない、授業がわからないから(少なくとも生徒はそう感じて)、きつい言葉を言って、先生に何とかしてほしと思っている。

それだけできるよになりたいと言う思いが強いんです。

「もう英語なんてわからんし(だから、先生、僕ができるようになるには、何をしたらいい?)

「先生の授業、わからん(けど、何とかわかるようになりたい、だから、僕は何をしたらいい?)

「もう、勉強なんてしなくてもいいわ(でも本当はそれは、不安。僕はどうしたらいい?)

一人の生徒も見捨てない。伸ばす。

かつて、英語の授業に限界を感じたことがあります。

(普段からペア活動やグループ活動を取り入れていたけど)、一斉授業になっている時間が長く、定期テストまでその生徒がどのくらいわかっていて、どこがわかっていないのか、どのくらい英語の力が伸びているのか、見えないわけです。

30人から35人を相手に一斉に話をしていると、頷いている生徒、不安そうな生徒、眠そうな生徒、違うことをしている生徒、などなど、黒板からはよく見えます。

そして定期テストをしても、思ったような結果が出ない。著書を何冊も出しているにも関わらず、結果が振るわず、「あの先生、何冊も本を出しているのに、生徒に力ついていないらしいよ」と影で言われているかもしれないと少し不安になることもありました。

「何とか一人も残さずに英語の力を伸ばした」

「担当する生徒たちに英語の力をつけたい」

という思いから始めたのが「ラウンド式ポートフォリオ型英語授業」(この授業の名前は、一緒に実践している岡山の山田先生がつけました)です。

この授業を始めたきっかけは3つあります。

この本を読んだこと。

https://www.amazon.co.jp/英語運用力が伸びる5ラウンドシステムの英語授業-金谷-憲/dp/446924614X/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=カタカナ&crid=15G9I6SEVD4M0&keywords=5ラウンド&qid=1659857654&sprefix=5らうんd%2Caps%2C545&sr=8-1

そして、隂山先生(百ます計算で有名)の「完全習得」を授業に取り入れたこと。

最後に、英語教員・英語教育関連者に特化したオンラインサロン 英語教員がちサロンを立ち上げて、全国の英語の先生方と英語の授業に関して議論していること。

です。この3つです。

いや、想像以上にこれ長くなりそう(すでに原稿用紙 4枚半)。

続き(実際、どうやってんの?)は次回のnoteで!

ちなみにライティングの授業実践が本になりました。明治図書から出版しています。参考になれば↓

スピーキング活動にお悩みの方は、こちらもぜひ参考にどうぞ。新刊です。

ではでは。


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