シン・エヴァのループが今回で止められたのはなぜか考えてみる
シン・エヴァンゲリオンをやっと2回目観に行けたので、考察をまたしてみます。今回は私なりに考えるループ説の一番納得する考察をしてみます。
今回の新劇場版シリーズ4作がループの一番最後の物語となっていて、最後はシンジくんが全ての人々の願いの槍を持ってしてループを終わらせて、エヴァのない新しい世界を続きとして始めることを決意しました。
Qの時全てを無かったことにしてやり直したいと言っていた彼が、先が見えないけれど、自分で決めて進むことのできる未来を選んだのは、トウジ一家など、14年後の未来を垣間見ることができたからだと思います。この先の未来も今までは14年間の惨めな人生の続きできっと変わり映えしないと思っていたけど全然そんなことないってことがわかったんだと思います。
今回の新劇場版ではなぜループを止められたのでしょうか。それは、サードインパクト時のシンジくんの心情が大きく作用しているためかと思われます。テレビ版や旧劇では、サードインパクト時のシンジくんは全てに絶望した状態で初号機に乗っており、儀式は勝手に進んでいきます。最終選択で全てが統合される世界ではなく個の世界を選ぶためそこからまたループが始まります。
今回も、いつも通り絶望したまま儀式が始まるかと思いきや儀式は中途半端に止まってしまい、ニアサードインパクトとなって、時がいつもより多く進みました。これにより、人類補完計画阻止の希望が生まれました。
そして、シンジくんは沢山の人からの様々な情を貰うことで人と関わることは辛いこともあるけど、嬉しいこともあるし、1人では生きていけない。やっぱり人といるのは心地よい。という根本的なことを理解します。
また、自分が何も選択せずに逃げても時は進むが、悪い方に進むことが多いということに気づきます。
この2つを踏まえて、シンジくんは父親と対話を果たし、チルドレン全員を救い出し、ループを止める選択、使徒の来ない世界、エヴァのない世界を新しくつくる選択をすることができたのだと思われます。
ループをこんなに綺麗に止めることができて、最後には未来を垣間見ることができて、改めてずっとエヴァを好きでよかったなぁと思いました。私はハッピーエンドが好きなので、このエンドで良かったです。欲を言うなら、加持さん、ミサトさんは生きていてほしかったなぁ。