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【交換日記No.2 隠れDIYの思想 - 西村直樹】

こんにちは。アオイエ京都note二人目の書き手は西村直樹です。
住人との交換日記を書くつもりで文章を書けばよいとのことなのでややハイコンテクストな文脈で気軽に書きます。

 下鴨のハウスキーパーとして最近考えている事は

「それぞれ違う趣向や目的を持って生きている住人たちが調和して暮らすにはどうすればいいか?」

ということ。

 そにためには皆で共有できる「大きなビジョン」が必要なんだろうけど、それは僕と同じような問題意識を持っている人同士で議論して「それじゃあやってみようか!」と声を合わせる(認識を一致させる)ものではない気がしている。

僕と同じような思いを持っている人が、それぞれ夢中になれることをして、たまにその面白味をお裾分けのような形で共有するのがよいのではないかと思う。それが当人にとって人生の肥やしになるものならなお良い。まだはっきりとは言えないけど、大きなビジョンというのはそういった活動をするなかで自然と起こったリアルな感情の先に在るんじゃないかな。

 それはさておき、下鴨住人ですら誰も気付いてないと思うけど、僕は最近DIYにはまっている。
とはいえログハウスはおろか、椅子などもまだ作ったことがない。
本来ならその語彙は「業者を介さずに町家を自力でリノベーションする」といった文脈で遣われるが、僕は「餃子を皮から手作りする」こともDIYだと思っている。

些細なことでも、とにかく普通はその筋の業者がやると思われていることを自分でやったら、もうそれはDIYと言っていいでしょ。
だって「Do it yourself」だもの。
残念ながら手作り餃子の写真は撮り損ねたので、代わりに初めて燻製したチーズとサーモンの写真でも載せておく。

あと昨日、下鴨住人のよしのが、
「インフルエンザ予防のため、R-1ヨーグルトを毎日食べる」 というお題目のもと、ヨーグルトを隠れDIYしてました。
(自分が知らず知らずのうちにDIYをしていることを本人は知る由もないのであった)

暮らしの中に隠れたDIYを見つけること。
それは「主体的に生きる 」ことと同義である。
まあそんな小難しいことじゃなくて、色んなものを手作りすることやその時間を楽しめたら、日常は豊かになるってことが言いたい。

特に「食」に関してそうすることがおすすめ。思想が有ろうが無かろうが、落ち込んでいようが機嫌が良かろうが、悉く人はお腹を空かせるのである。その事実に可能性を感じるよね。これについてはいつか掘り下げて書くかも!

[岳の日記の感想]
非常に熱い。というか暑苦しい。笑
岳が重視してる競争( きゃっかんせい)って完全に観念上の概念やし、実際的な快楽を重んじる僕の方が案外動物的なのかもな~。

[次の書き手へのバトン]
次の書き手はとしき。
身体が柔らかくてバイクを乗り回す男前。
彼がどんな風に日常を切り取るか楽しみです。
よろしく!