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モンテ・クリスト伯感想 17

ヴィルフォールの戦慄

ヴィルフォールとダングラール夫人、過去の密会。

不倫の末に出来た子供は死産と信じていた夫人。

ヴィルフォールから子供が生きていると聞き、彼女は狂喜する。
しかし、ヴィルフォール自身は身の破滅に怯えている。

この章は延々とヴィルフォールの語りが続く陰鬱な章だ。

枯葉が風に吹かれ、カラカラと音を立てる庭の描写。

目を血走らせ、恐ろしい早さで庭を掘り返すヴィルフォールの姿。

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788字

モンテ・クリスト伯の感想です。 1巻から7巻まで、感想と個人的な思索をまとめました。

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