アニメ ゴールデンカムイ27話 感想

※ネタバレ含みます。


第27話 いご草

アニメ ゴールデンカムイ3期 はやくも3話「いご草」です。

月島にモヤモヤが止まらない。

ねえ!ちょっと!どうして、いご草ちゃんの髪を捨ててしまうのー!!!

これほんとに、原作読んだ時もどかしかったんですが、アニメでは更にもどかしい!!!

「いご草事件」考察

この事件、いご草ちゃん亡くなってますよね。

そんな気がするんですが、みなさんどうですか?

女性視点だと、恋人が亡くなったから他家へ嫁ぐというのは理解しにくいんですよね。

そういう恋愛として描かれていないし。

髪質が違うとか、悪童だ等と除け者にされていた二人が、個性を認め合い互いを必要としていた。世界に一人だけと思える、かけがえの無い存在だったわけで、死んでしまったから他の人という軽い気持ちの恋ではないですよね。

実際縁談があったとしたら、この時代本人に選択する権利がないので、尚更恐ろしくて逃げたくなるでしょうし。

あの人がいないなら生きている意味がないと世を儚んでしまうのも分かります。

月島も「そうであったら」と思っていたようにも見えましたが、男性側の視点としてはどうですか?

事件の真相はシンプルで、鶴見中尉の流した噂話でいご草が亡くなり、中尉が死体を回収、髪を取り床下に埋めた。

父親といご草は被害者という事かな、と解釈しました。

当初、鶴見中尉は月島に「いご草」への未練で生きる道を選ばせました。

その後、戦場では任務に邪魔な「いご草」への未練を絶つ為に部下に死体の話をさせた。

月島を忠実な部下とするために、ここまで上官が手を尽くし、愛する人は幸せになるよう手配したという演出。

という事かなと。鶴見中尉の視点では、今後未練となりうるいご草ちゃんを生かして置くとは考え難いと思いますが、どうでしょう?

月島を連れ出す為に国を騙すには、いご草の死体が床下から出てきた事実が最も有効なので、鶴見中尉がそれを利用しないとは考えにくい。

更に、月島を部下とした後の不敵な笑みをみると、亡くなっているのではと思われます。

鶴見中尉の目的は、帰る場所を奪い、自身に恩を感じさせ、忠実な部下とする事なので、帰る場所となりえる恋人は当初から不要な存在です。その存在をどう自身への敬愛にすり替えるかに苦心したという事だと思います。

月島は、「東京で幸せに暮らしている」と聞いて、死んだ魚のような目になっていましたが、それは、彼女を幸せにするのは自分ではなかったという絶望感にも見え、自分を思って命を絶ってしまったという事実であって欲しかったという落胆にも見える。

複雑な心境ですよね。

鶴見中尉に、「いご草の幸せ」を突きつけられ、いご草へ想いを諦める月島。

この切り札が酷い。

恋人を諦める事は苦痛ですが、自分が諦める事で恋人の幸福が守れるなら、納得できるのが人間です。特に月島のようなタイプは、それを受け入れやすい。

その弱点を鶴見中尉は分かっていますよね。

では、いご草はどう思っていたのか、いご草の視点で考えてみます。

当初、いご草が、たった一人の理解者だった月島の戦死の知らせに命を絶ってしまう事は十分あり得ることです。

また、親の決めた相手に嫁ぐ事は、どんなに裕福であろうと、いご草にとっては苦痛以外の何物でもなく、自死という同じ結末を辿る事になるのではないかと考えます。

つまり、いご草視点では、どちらにしても月島と引き裂かれた時点で死亡ルートしか無いんですよね。。

月島だけが「好き」と言ってくれた。自分を必要としてくれた。だから、「月島」以外は考えられない世界に生きていた「いご草」。

ここがもどかしい!!!

モヤモヤモヤモヤするんです!!

月島は、自分が彼女を不運な運命に巻き込んでしまったから、髪を持っている資格がないと思い捨ててしまったのか!!

モヤモヤするーー!!諦めるなー!!

信じるんだー!!つきしまーー!!

髪を持っていて欲しかったと思うんですよね!いご草ちゃんは!!

先日の最新刊には、月島に救いの描写がありましたね!!

月島が真相に行き着く時は来るのでしょうか?その時月島はどんな選択を???

いご草ちゃん生存ルートもあって欲しい!!

鶴見中尉の毒は最新刊でもやばやばですね!

鶴見中尉についての考察はまた別の機会にじっくり書こうと思います。



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