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アニメ『チ。ー地球の運動についてー』5話・6話感想

毎週とんでもない展開が続いていますね。
5話の感想が、6話放送日当日となってしまいましたが、語らせていただきます。

第5話が想像以上に急展開でした


タイトルからして、誰か死にます的な感じだったので、おそるおそる視聴したのですが、まさか開始数分で一番可能性の高い方が犠牲に!!!

ええっ!?もう!?
もう少し、一緒に山とか登るのかなって思っていたのに!!
「この石箱だ」みたいなやり取り期待してたのに。

展開が早いです。そして、ノヴァクへの降参の判断が早いオクジー。
しかし、ノヴァクによって、あっさり死刑が確定。災難ですね~。

しかし、危機一髪、異端者に命を救われたオクジー。まぶしい光の演出が印象的。
オクジーは、あの瞬間に何かを感じた様子。
思わず駆け出し、難を逃れました。

グラスさんも、さすが代闘士っていう見せ場があって、よかったですね。
全然、状況は良くなっていませんが。

不安しかない橋

あの橋怖いですねー。
私は絶対渡れませんね。
見るからに不安を煽る橋。
蔦が絡まっていて歩きにくそうだし、欄干もない。

そして、あのハプニングです。
オクジーは、ものすごい握力があるようです。
そして、ラファウのネックレスは、不思議耐久度。

不安しかないバデーニとの出会い

もう、不安しかない。
不安しかないですが、あの二人が出会ってしまいましたよ!
ついに、前髪ぱっつんなバデーニが登場しました。不機嫌そうに。
なにやら、癖のあるキャラのようですが?
このあとどのような展開に?
まったく想像できません。

空を見られない理由が語られた!

そうなんです。
私にとって5話の見どころは、オクジーが空を見られない理由が語られたこと。
穢れた地上から見上げている自分、
天からの侮蔑。
そういう気持ちだったのですね!
そういわれてみると、天の目がそう見える!!

しかし、信じるべき信仰の対象、
天から侮蔑されても、なお天国を祈り信じるしかない人間。
その諦めが、オクジーの精神的な自由を奪っているようです。

グラスの思いは受け継がれるのか?

グラスはあの夜、死が終わりではないと悟りました。
死は、ただの終わり、そして、変わらず世界は続いていく。
でも、間違いなく、つなぐこと、自分が生きた証として、何かを託すことはできる。
完璧なるものを、伝え残すために生きる。

グラスは、生きる意味を知ることで、
死を理解した。
死が恐れるものではないということを。

死を恐れないと言っても、
命を懸けて戦うとか、自発的に命を捨てに行くのとは違う。

死を満足して、受け入れることができる。
やり遂げた満足感。
もうこれ以上、この世界でやり残したことはないという満足を感じ、死の瞬間を迎える。

この流れは、異端者の「幸福な命だったと断言できる」という言葉とリンクします。

そして、死ぬ前に、これだけはしておかねばならない、という使命感は、フベルトの決意、ラファウの決断につながりますね。

この、テーマがあるからこそエンディングが泣けるんですよねぇぇぇぇ。
人は歩き続ける、そして、そのあとに続く人がいる。続いていく。それが大事なんですね。

ラファウの手紙にあった「秘密を捧げる」というメッセージは、オープニングの歌詞と重なって、改めて名曲!!と感激しました。

6話の感想

無愛想なバデーニ。
その過去は、好奇心120%で、
無茶なこともする神学者。

窓から飛び込むシーンがもう、
好奇心そのままに生きていて、
もはや清々しい。

そして、本を開くシーンが、
あれほど緊迫した状況だったとは!!
開かない選択はないぜ!とばかりに開くバデーニ。

あの状況で、本を開くのすごいですね。
そして、あの顔です。
バデーニの性格を象徴するシーンでした。
ロウソクはコワい。

オクジーの葛藤

バデーニからの無茶な指示に、渋々従うオクジーですが、またもやアッサリ道具を捨てて逃げようとします。

しかし、代闘士をしている間、どんな人間も死ぬときは怯えていたのに、
あの二人だけは満足そうに死を迎えていた、という事実に気づきます。

誰よりも死について、
その後の天国について、
考え続けてきたオクジーらしい着眼点。

彼らは、なぜ満足したのか。
そこに光(希望)を感じたオクジーは、
侮蔑の天を、見上げる強さを手に入れました。

これは、大きな変化ですね!

天と地は調和し、そして慈悲深い

さぁ、素晴らしい「転換」が訪れました!
バデーニに、よって残された石箱の秘密が明かされます。

バデーニの語る、喜びと祝福の言葉。

オクジーの心を拘束していた鎖が、
解き放たれました。

侮蔑の天の目は、
本来の、慈悲深い星明かりとなって
オクジーに降り注ぎます。

これまでは、天=神、地=人であり、
超えることのできない境界がありました。

しかし、この瞬間から天と地が、
疑う余地のない完璧な姿を現します。

合理的で美しい、
人が理解できる世界。

オクジーの疑念、
「星が落ちてこない理由」が分かり、
心から天を信じられる。
オクジーは、ようやく自由になり、
天を見上げられるようになりました。

いやー。良かった良かった。
これから、楽しく研究がすす。。。。。

次回予告で叩き落とされる。

そうでした。
この作品は、ニコニコして見られる作品ではありませんでした。

ですよね。
25話ですもんね。
そろそろ託すわけですよね。

また、来週もおそるおそる視聴します。







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