帰りたくなる家がある_20190609
金土日、家からとおいトコロで働いていたのでひさしぶりに家に帰ってきた。お酒ものまず、電車も寝過ごさず、駅前のコンビニで無駄買いもせず、雨のなかをすたすた歩いて帰ってきた。
玄関あければ猫の鳴き声と家のかおり
ひさしぶりに帰る家にはかおりがある
引越し当初からの古くさいかおり
すっ飛んで出迎えてくれる猫をだきしめると「おうち帰ってきたぞ〜〜〜〜!」という実感があるので、いつもそうしている。今日もそうした。わたしが留守にしたあとはべたべたに甘えてくるのがまたかわいい。
もうすぐ、この家に住みはじめて1年になる。なんかあっという間だった気も、いろいろあった気もする。とはいえ、いろいろあった気のほうがややつよめ。20歳学生、あとさきなんか見えないくせに勝手に家を契約して、実家飛び出した。ちいさなベッドと本棚と、少しの洋服をもってきただけであとは猫を連れてくるだけでよかった。本当に「ゼロ」だったことを思い出してそのときの気持ちになる。
先はなんも見えなかったけど、こんにちまでわたしはわたしを生かすことができたのだから大丈夫だ。人生は、なんとかなるわけじゃなくて、なんとか「する」もんだよな、という気づき。なんとかできる才能が少しはあったらしい。わたしにとって、じぶんの家(居場所)を持つということは、かなりおおきな人生の解決策だった。
猫が待ってて、かわいい同居人がいて、すぐ散らかっちゃうけどいごこちのよい家がある。いくら古くさくても、昭和な間取りやキッチンのおとせないサビ、木の柱などには愛着がある。そしていつも誇らしい。
明日もわたしはわたしを生かす
aoiasa
- 20190609
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最後までありがとうございました。 〈ねむれない夜を越え、何度もむかえた青い朝〉 そんな忘れぬ朝のため、文章を書き続けています。わたしのために並べたことばが、誰かの、ちょっとした救いや、安らぎになればうれしい。 なんでもない日々の生活を、どうか愛せますように。 aoiasa