蒼井杏

ひとみしりな短歌のほとり。

蒼井杏

ひとみしりな短歌のほとり。

最近の記事

一斗缶、またはなつのおわりの

こんにちは。蒼井杏です。 夏の終わりに片付けしていたら、過去作ざくざく出てきました。 たぶん、『瀬戸際レモン』以降、『推しとショボンヌ』未満。 いろいろぶわっと思うところはありつつ、、、いろいろ、ね。。。 でも当時の勢いはあるの。 好きな歌もあるの。 繰り返すテーマもあるの。 よかったら、 ね。。。 一斗缶、またはなつのおわりの てばなしでほめたらとびそう 一斗缶 ありったの星鳴らす算段 反故にしたあの約束をみっしりとふせんはずせばカールしてゆく いちび

    • カテゴリ短歌祭 家族短歌賞

      こんにちは。蒼井杏です。 このたびは次世代短歌さんの企画、 第一回カテゴリ短歌祭、家族短歌賞にたくさんご応募くださいましてありがとうございました。 どきどきしながら一つ一つの歌を読み……、いま家族と暮らしている人も、かつて暮らしていた人も、これから暮らしてゆく人も、それぞれの小さな毎日の積み重ねの中でふとおこる感情、ゆらぐ気持ちを、丹念にすくいとった歌たちに、そして光を当てた歌たちに、心がゆさぶられました。 そして、その豊かさ、熱量、個々のベクトルの深さに、胸が熱くなりま

      • あくありうむ、またはあくいにみちている

        『推しとショボンヌ』以降の、主に未来に掲載した歌たちから、25首を。 あくありうむ、またはあくいにみちている                             蒼井杏 メタセコイア 名札をさげた街路樹のとなりで人待顔をよそおう まぶしさをこらえきれずにどんぐりがいっせいに降るあのひとへ降る ざりざりとしたねこのしたがいっしんにわたしのよるをなだめているの 一人用扇風機を手にしんごうをにょじつに秋へまたいでいくよ カーディガンにうでをとおして水平に金木犀への

        • こんにちは。蒼井杏です。

          こんにちは。はじめまして。 蒼井杏です。短歌を詠んでいます。 2016年に『瀬戸際レモン』、2023年に『推しとショボンヌ』という歌集を書肆侃侃房さんから出版しました。 このnoteは、主にその後の短歌を書き留めていこうかなと思っているのですが、 今日ははじめてのnoteなので、そんな感じ(?)の歌を、『推しとショボンヌ』から。 うまれたひきょうだったよねおめでとう はちみつのようなにしびのへやから /蒼井杏

        一斗缶、またはなつのおわりの