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これからの会社のあり方…考

昨夜はカフェにスタッフたちがお茶を飲みにきたので、仕事や今考えていることや人生などつきぬ話になり、結局閉店後まで話し込んでしまった。

小さな会社の社長をやりながらいつも考えているのは、私が「会社だ」と思っているやり方とか形態は、今もこれからはなおさらのこと、どんどん変わっていくと思っている。終身雇用制が崩れ、専業主婦人口も少なくなり、誰もが多様性を口にし、国民の総活躍が叫ばれるなかで、「会社」とか「仕事」という概念が固定されたままなわけがない。

コロナ前に書いた↑のブログにもあるが、「同じ場所に同じ時間に出勤して、チームを組んで仕事をする必要はどんどんなくなる」という確信があり、さらに、会社というのは、必要に応じてチームを作れるプールのようなものになるのではないかなと想像している。しかし、そのプールにも用途(専門領域・得意分野)とか成分(社風?)とかルール(職務規定?)とかが設定される必要がある。そうでないと特色が出ないから、そもそもプールにしておく必要性がない。

会社はプールみたいなもん

では、プールにどうやって人が集まってくるのか?というと、究極は「楽しそうな会社」「何か面白いことができそうなところ」という理由なんじゃないかと思っている。高い給料がもらえることを売りにしている会社もあるが、数値や順位という相対評価が最大の売りだと感じる人は、トップから転落した会社から新たなトップを取る会社に移動するだろう。環境の変化にも耐えトップを走り続けられる会社があるとすれば、それは結果であろう。そういう会社は多分もっと違うものを売りにしているはずだ。

もちろん、労働の対価は高いに越したことはないだろうが、先日のアルバイトの件で書いたとおり、私は「働く」ことを通して、学びや人生経験の口実を得ていただけだ。どの門戸を叩くかで出会いや関係性が変わる。

当時から、「面白い話を聞いて、奇想天外な体験をさせてもらっていて、なんかいろんな技術も学ばせてもらって、さらに時給もらえるってすごい!」という認識でいたから、盆暮正月に実家に帰って、知った顔の人たちと予定調和しかない会話するのが心の底からつまらなかったのだと思う。「働くのってめっちゃおもしろいじゃん!」ってバイトで知ってしまってから、忙しいことを憂いたり、寝てない自慢をする人とかの気持ちがわからなかった。今もあまりわかっていないかもしれない。「働く」のはあくまでも口実で、その先にある出会いや関係性を楽しみたいと思っているのだ。それはどんな仕事でも同じ。だから、どんな些細で地味でくだらないことも「ああ、これはこの関係性に繋がっている…(無駄はないぜ…)」と、半ば恍惚の境地でやっている変態なのだ私は。

つまり、「働く」きっかけ、社会とつながる一つの入り口が「会社」なのだと思う。社会が大きく変われば、会社のあり方も変わる。働き方を変えろとこれだけみんなが言っているのだからなおさらだ。

そうなると、より自分の可能性や能力を広げられるとか、今までやったことのない経験&あったことのない人に出会えるとか、「体験装置」や「コミュニティ」としての役割の方が高まってくるのでは?と感じている。

仕事の報酬は仕事。とはよく言われるが、給料の多寡やうまくこなすことがモチベーションになっているうちは、人の心を動かすような仕事ってできないなと思う。

であれば、しっかり経営しながら会社という形態を維持しつつ(もう毎日ギリギリ&ヒリヒリだけど)、日々新たな挑戦をしていくプロジェクトチームとしてガシガシ進んでいく組織でないと、プールの水が澱んでしまう。常に新鮮で常に刺激的なミッションが必要なのだ、会社には。

などと思っていたら、おう朝礼の時間。そろそろバリバリ働きます。

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