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陳家私菜の皇帝よだれ鶏の残りスープでアレンジ料理をつくった話

#UberEats 配達をやっていてまたキャンセルが出ました。

ランチタイムのラッシュ時だったので「うおー、そりゃないぜ」って、嘆きながら慌てて次のピックアップ先に…

落ち着いたところで、お昼がわりにキャンセル品をいただきました。

中身は四川系中国料理店、陳家私菜の皇帝よだれ鶏と大盛りごはん。よだれ鶏とは、地獄のように真っ赤かなスープで鶏肉が煮込まれた料理で香辛料の香りがなんとも言えない一品です。

独特な麻辣味の風味が鶏肉の旨味を引き立てます。背中からスーッと汗が出そうな辛さがたまりません。ネギやナッツやその他香辛料の薬膳感もほのかにありなかなか本格的な風味です。

さすがオーナーの陳さんが自ら2ヶ月に一度中国本土に出向いて、厳選した香辛料を買いつけてくると宣伝しているだけのことはあります。

スープとしては辛く、鶏肉やご飯と食べてちょうどよい絶妙な辛さに仕上がっています。たまに辛すぎると体調が悪くなるのですが、不思議と胃腸にはダメージがないのが素敵ですね。

つついているとそこから豆もやしもでてきました。ご飯にかけていただきました。最高ですね。

配達時の愛飲のサバスのプロテインがヒリヒリした後味の残る口をちょうどよくフォローしてくれていい感じです。

さてこのスープ辛くてとても飲めやしませんがもったいないのでとっておくことにしました。

そして家に帰って例のスープを取り出し、鶏もも肉を漬けてみることにしました。

鶏肉は塩と酒、生姜で下ごしらえし、袋にスープと一緒にいれてもんで冷蔵庫で一晩置きました。

そしてこの鶏肉を人参や豆もやしと炒めて、パクチーと山椒を上からかけてみました。

このパクチーは正解でした。もともとのスープの麻辣味が治まってマイルドになり物足りない感じを補ってくれました。どちらかというと東南アジア系の料理のような出来栄えです。

できればもっと野菜少なめにすべきでした。酒も清酒の料理酒なので物足りない感じがします。やはり中国料理は紹興酒の深く酸味の強い風味がよくあっている気がします。

日本の醤油や味噌にはない鶏の味付けの仕方に、中国料理の奥深さを感じることができました。

日本で四川料理を広めた私の尊敬する陳健民さんも、五味が大切とのべています。そのなかでも「麻味が決め手」だというのは、今回台所で確かめられたのはとても感慨深いものがあります。

いつか花椒などを手に入れて四川風の料理を家で再現出来たらと思います。

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