=LOVE『あの子コンプレックス』失恋した女の子の涙が光って雨風に消える。沈む気持ちが冒頭5小節で表現
指原莉乃さん作曲の=LOVE楽曲『あの子コンプレックス』では失恋した女の子の劣等感を描写している。「mucome」ピアノ譜を見ると歌詞に入る前のピアノが既にその子の涙を表現する。
曲冒頭から最初の歌詞「冬までの粉雪は」に入るまでは9小節。何も調号が付いていない解放的なC durに、フラットを1つだけ足すF durがこの曲の調。シの音が常に半音低い世界で歌手は気持ちを持ち堪えられないまま歌う。
最初の4小節は高い音から低い音へ優しく8回も落ちて落ちて、気持ちがずんずん沈んでいく。滑舌の良くないスラーが連発。なめらかになめらかに。雨の中ずぶ濡れの女の子が好きな人にもう愛されない絶望を味わう。
3小節目の2拍目裏で初めて音の高さが上がる。ファミファ→ド→レと上がってまた下がり、上がると思ったら不安定な3連符が出てきて和音が3回登場。和音は
ラ&レ♭
↓
シ♭&ラ
↓
ラ&レ♭
↓
ミ&ラ
失恋を経験した涙がきらっと光って雨風に吹き飛ばされ消えてしまう。
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こちらの『あの子コンプレックス』考察もご覧ください。