観覧車
観覧車
「滝の写真やいろんな写真
何百枚も持っていて
あの女性に聞いたら良い
観覧車の中から撮った写真などもあって
大観覧車に乗っている
やさしい男の写真もその中にはあって」
都会には時々
このように芸術家が集まるお店があって
給料明細書を開き
「社長ちょっと多く入っていませんか」
「多くない多くない」
「本当に有り難うございます」
「良いから良いから
早くしまって着替えてきなさい」
上着を貸して頂いて
僕はこの店に来ました
僕がずっと見ていると
その女性は
「写真、お譲りしましょうか」と言う
僕が
「この男の人、
寂しいような顔をしているね」
と聞いたらきっとこの女性は
「この男の人は
いつか良い詩を作るわ」
とこの場を明るくするために言うと思う
だから
「買ったものの中で
にっこり出来たものよ出てこい」
と僕が唄うと芸術家たちが
歩きながら連歌のように
次々とそれに続けて詩を読み上げました
「大観覧車の男よ。
力試しに早く此処に来て
次はあなたの番だ
詩を作ってくれよ」
と僕は唄い化粧室に行き
鏡を見ると僕は泣いていました。
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