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ぎゅっと握っている

   ぎゅっと握っている


僕は時々家からお年玉を持って来たのか
たった今頂いたものなのかは

覚えていないけれど
お金を握っていた子供頃を思い出す

そして僕はすぐにぱっと
お菓子を買い食べました

とても美味しかったのですが
十五六歳か二十歳前後まで

お金を残しておく方が良かったなあと
何と無くただ思うのです

それから三十歳となる前に
その半分を大切な物に使おうと

これも何と無く思うのです
しかし僕は三十歳を超えても

まだ使うのを我慢して持っていて
詩では食べるための

賃金にはならないと言われても
まだぎゅっと握っているんじゃないかと

思うのです。

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あおいつくえ
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