沢蟹
沢蟹
遠くから見ていたときは、
がっぷり組んで相撲を取っていて、
森の中でしたので、
沢蟹がきのこのように見えました。
僕がもたもたしている間に、
沢蟹たちは、
十番も二十番も相撲を取っていて、
しっかりとした番付表が
出来上がっていました。
僕は、それと旅の記録を交換して、
読み終えた後寝っ転がると、
木々の間から月が見えました。僕は、
「月が出た出た」と唄う。沢蟹たちは、
「のこったのこった」と唄う。
いいなと思ったら応援しよう!
良い文章を作れるように、
作るために、
大切に使わせて頂きたいと思います。