犬猫と暮らしている(猫編)
犬編を書いてから随分と経ってしまいましたが猫編を書きます。
猫と暮らすということは部屋中にトイレ砂が散らかるということです。
そしてこちら側の「モフりたい!めちゃくちゃに撫で散らかしたい!!!」という欲はほぼ叶わないと思ってください。
我が家にいる猫は3歳、推定2ヶ月ぐらいで親猫と生き別れてしまっているところを保護されました。
保護された時はもう1匹きょうだいがいました。
大前提としてわたしは動物が好きな両親の元に生まれており、周りの友人も周知しているため
小さい頃から「猫を拾ったので飼えないか?」などと相談をされることがしばしばありました。
姉から
友人が2匹保護し、もう1匹の貰い手が決まらないと。家族の中で誰か飼えない?もしくは猫を飼える、飼いたい人知らない?と連絡があり
「はいはーい🙋🏻♀️わたしー」と名乗り出たのがキッカケです。
この子を迎え入れる前に、実は保護した猫を自宅で亡くしていました。
その話をしたいと思います。
夏の朝早い時間に犬の散歩をしていると、戸建ての室外機(道路に隣接している)の脇でぐったりとしている白い猫を見つけました。
室外機があるお宅に「この子はいつから?」と聞くと「昨夜から」と。
放っておいたんだ。とびっくりもしましたが
仕方ない。責任が持てないから助けないという判断も間違いではない。そう思いました。
でもわたしは助ける以外の選択肢がなかったため、一度犬を家に連れ帰り、段ボールと着なくなったTシャツを詰め、また猫のいる場所へと戻り
警察に連絡をすると「落とし物」扱いになるので治療等は行えないとのことでした。
愛護センターや警察に迷子の届出がないことだけ確認し、そのまま連れ帰って病院に行きました。
外傷は特になく、ただ衰弱しているその子は
短くておはぎのような尻尾が特徴で
先生も、この年齢まで外では生きていけないと思うから、きっと帰れなくなっちゃった子だと思うと。
肉球もつやつやのピンクで、どっしりとした身体つきの女の子でした。
病院側も拾った(飼う保証がない)子を預かることは難しいとのことで、点滴などをしてもらい連れて帰りました。
母にも協力してもらい、病院に連れて行き点滴
帰宅して垂れ流すオシッコの処理
一生懸命に生きようと身体をくねらせ、用意したマットからはみ出るその姿はとても愛おしかったのを覚えています。
ただ食べる体力がないからか、鼻先にちゅーるをつけても舐めず、水を無理矢理喉に流し込むのが精一杯でした。
保護して3日目ぐらいでしょうか
朝になって仕事前にお世話をしていると
鼻先につけたちゅーるを一生懸命に舐め、ウエットフードにも興味を示し、少し食べてくれるようになりました。
「ごはんが食べられるようになって、元気いっぱいになって、うちの子になってくれるかなあ!!!」なんて
仕事から帰宅すると、短い尻尾のおはぎちゃんは虹の橋を渡っていました。
間に合わなかった、悔しくて悔しくて
おしっこで汚れた身体を拭きながら、ごめんねと何度も謝りました。
最後に雨風を凌げる場所にいられたこと
美味しいごはんを少しでも食べられたこと
ひとりぼっちではなく、犬がいてくれたこと
いいこといっぱいだといいなと思うばかりです。
この出来事がキッカケとなって、「次猫と暮らせるチャンスがあったらどんな子でも一緒に暮らそう」と
そして3年前我が家にきてくれたのがこの子です
毎日玄関までお出迎えをしてくれて
常に腹ペコで
お布団の中入れてって顔を触ってきて
おやつちょうだいってずっとおしゃべりします。
投げたおもちゃは飽きることを知らず何度も持ってくるし、猫の姿をした犬のように育ちました。
いつどんな時だって犬猫との出会いは本当に素晴らしいものです。
わたしはたくさんの子たちを救うことはできませんが、自分の手を伸ばし、抱きしめられるだけならと決めています。
今は犬猫1匹ずつの計2匹が限界ですが
「里親に出された犬」と「野良猫」を抱きしめられたこと、抱きしめ続けられていることに本当に幸せを感じています。
かっこいいことや、自分の正義論を伝えたいわけではありません。
犬猫と暮らすこと、これ以上しあわせなことってあるか?!?!とわたしは思います。
この子たちの家族になれて本当によかったと
そう思う毎日です。