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R35物語『告白』(8,882文字)
香奈ちゃん、おめでとう。
ここから見る香奈ちゃんのウェディングドレス姿、とっても素敵よ。
前からドレスは純白でなくちゃだめって、言ってたもんね。
やっと念願が叶ったね。
とっても綺麗。
香奈ちゃん、本当に幸せそうな顔してる。
大好きな康平君とこれからはずっと一緒にいられるんだものね。
私もうれしい。
へへ、私ももう泣きそう。
康平君も今日は一段とかっこいいね。
香奈ちゃん、康平君にぞっこんだったもの。
香奈ちゃん、いつも康平君の自慢話ばっかりなんだから、少し妬けたわ。
背が高くて、顔も整っていて、多分街を歩いていたら、ほとんどの女の子が振り向くわ……おまけに優しいし、誠実な心を持っている。
そう、康平君は誠実だった。
私との約束をちゃんと守ってくれたの。
いままで康平君を信じてきて良かった。
私、香奈ちゃんには絶対女の幸せを掴んでもらいたかったから。
女の幸せは私知ってる。
女の幸せは、愛する男の人に、心にも体にも愛を注いでもらうこと。
だから、香奈ちゃんにもその幸せをずっと感じてほしかったの。
これからも。
香奈ちゃんが悲しむ顔なんて見たくない、絶対。
だから、私、我慢したの。
ううん、違うわ、我慢したのは康平君。
康平君は私に、私の体に自分の愛を注ぐ度、苦悩していた。
本当の気持ちを隠して生きていくのは辛いって。
私は康平君に約束を守ってもらいたかったから、康平君の心の痛みは見て見ぬふりをした。
だって康平君の愛を体に受けることが、香奈ちゃんの幸せを守ることだったから。
康平君とその約束を交わした日のことを今でも鮮明に覚えている。
あの日のことは忘れようと思っても忘れなられない。
康平君、私のうちに一人で来たの。
金曜の日の午後だった。
香奈ちゃんの紹介で何度か香奈ちゃんと三人で会ったことはある。
でも康平君が一人で来たのは初めてだった。
「どうしたの? 康平君ひとり?」
康平君、突然、靴を脱いで上がるとこう言ったの。
「我慢しようとしたけど、やっぱりだめだった……好きになってしまったんです。美帆さん!」
突然、抱きついてきた。
「え、康平君、急にどうしたの!」
康平君、私の胸に頬を当てて、更に強く抱き締めた。
「好きです! 美保さん!」
私驚いて、抵抗したわ。
「いや、やめて……なんで? どうして? 康平君には香奈ちゃんがいるじゃない?」
「一目見たときから、好きになってしまったんです! 美帆さん! 僕、もう、どうしようもないんです!」
そして、あの瞳で見つめられて、言われたの。
「好きです、美帆さん、美帆さん……香奈ちゃんなんかよりも……」
本当にそう言ったの、信じて、私の作り話じゃない。
いけない、こんなこといけない、康平君、こんなこと……香奈ちゃんに悪いわ……。
何度もそう心の中で思った。
でも康平君の真剣な眼差しに見つめられて、なぜかその目をそらせなかったし、唇が迫って来たときも、逃げられなかった。
「あ、だめ……康平君……」
唇を奪われた。
更に強く抱き締められた。
その途端……体から力が抜けちゃったの。
わからない……。
頭ではだめだとわかっていても、体が言うことを利かなかった。
康平君、私の唇を、舌を奪いながら、私のブラウスをまくり上げたの。
「ああ! いけない! 康平君! 待って! それだけは、だめっ!」
今度は逃げようとしたけど、康平君のあの大きな体、力強さに、私の力では抗えなかった。
本当よ、信じて。
康平君は私を軽々と持ち上げた。
リビングに入り、私をソファーに下ろすと同時に覆い被さってきた。
ブラウスがめくり上がってブラジャーが露になっていた。
康平君、ブラジャーを強引に上にずらしたの。
私の胸が康平君の目の前に。
「あっ、いやんっ!」
「ああ、これが憧れてた美帆さんの!」
そう言って、一瞬私の胸をじっと見下ろすと、突然、乳房にむしゃぶりついてきた。
大きな手で私の胸を両側から掴むと中央に寄せ、そこに顔を埋めたの。
顔を左右に振りながら両方の乳首を舐め回し始めたわ。
時おり大きく口に含んで、吸い上げ、また口の中で乳首を転がした。
「ああっ! だめよ! 康平君! 落ち着いて!」
康平君、急に起き上がると、慌ててシャツを脱ぎ、ベルトに手を掛け外した。
パンツ一枚になった。
小さな生地の中央が大きく盛り上がってた。
そのとき康平君、私を見つめながら言ったの。
「見て、美帆さん……美帆さんが欲しくて、僕のはこんなに……」って。
パンツをゆっくりと引き下げたの。
「いやっ!」
私、思わず手で顔を覆ったわ。
でも、指の間から見えたの。
康平君の。
ああ、あんな大きなの、初めて見た。
太い根元からそのままの太さで上に伸びてて、根元より太い丸い先が、怒ったようにぱんぱんに膨らんでた。
康平君、にじりよってきた。
「ああ! だめ! 康平君! いけないわ!」
急に怖くなったの。
あの大きなものが迫ってくるんだもの。
私、顔をそむけ、康平君を遠ざけようと手を伸ばした。
そのときだった。
康平君のものに触れてしまったの。
「きゃ! ごめんなさい!」
慌てて手を引っ込めた。
ああ、でも、すごいびっくりするほど熱かったの。
そしたら康平君、私の手を掴んだ。
「ほら、美帆さんが、僕のをこんなにしたんだよ……」
掴んだ手が康平君のものに……。
「怖がらないで……僕も痛いんだ……美帆さんじゃなきゃ、こんなにも痛いくらい大きくならない……」
私だから……私だからこんなにも大きく……。
導かれるまま、恐る恐る触れた。
指を回した。
すごい熱くて、太くて、硬かった。
でも、そう、もちろん、もちろん私、初めてじゃないわ。
男の人のものに触ったことはあるわ。
でも、あんな大きいのって初めて……。
指が回りきれなかった。
私が、康平君のをこんなしたなんて……。
そんな……そんな……。
私、その手を離せなかった。
康平君、言ったの。
「美帆さん、お願いだ、一度だけ……一度だけ、僕を受け入れて……そして、今日のことは二人だけの秘密にしよう。そしたら誰も傷つかない。ね、美帆さん……」
私、うなづけなかった。
でも、首を横に振ることも出来なかった。
私、私……。
「美帆さんが僕をこんなにしたんだ……今の美帆さんしか沈められない……ね、一度だけ……」
康平君のものを握っている私の手を、康平君が握る。
硬い芯が入ってるみたい。
これは私のせい……私にしか沈められない……。
彼は私を見つめながら徐々に覆い被さってきた。
「好きなんだ美帆さん、真剣なんだ。乱暴にはしないから……ね……」
一度だけなら……この一度だけで康平君の気が済むなら……それで香奈ちゃんも傷つかないなら……。
これは遊びなんかじゃない……康平君の真剣さが伝わってきた。
私は小さく頷いた。
その途端、私の体から力が抜けていった。
私は目を閉じた。
唇を重ねてきた。
舌が入ってきた。
ごめんなさい、ごめんなさい……香奈ちゃん。
しょうがなかったの。
康平君を納得させるにはそうするしかなかった。
舌を絡め合いながら康平君が私のパンティーに手を掛けたの。
引き下ろされた。
私は腰を浮かした。
パンティーが足から抜けると、康平君が体を起こした。
私の両ひざに手を掛け、ゆっくりと押し開いた。
まだ陽の高い光が差し込むリビングで、何もさえぎるものもなく、私の女の部分が康平君の目の前に開かれた。
「いや……」
私思わずそこを手で覆った。
康平君、その手を優しく掴んだ。
「見せて、美帆さんの……明るいとこで見たいんだ」
そんな……私、恥ずかしくてどうしていいか、わからなかった。
康平君の手が私の手を持ち上げた。
康平君の目が、私の手がなくなったとこを見つめてる。
「これが真帆さんの……美帆さん、綺麗だ……香奈ちゃんよりずっと素敵だ……」
そう言った。
嘘じゃない。
太ももの内側に唇が当てられ、舌を這わせながら、徐々に下に降りて来た。
舌が脚の付け根に近づくにつれ、私の脚は広げられた。
大きな舌がもうそこまで来た。
体が、私の意思に関係なく、びく、びくって震えた。
私、顔を持ち上げた。
私の膝は自分の胸に付くくらい水平に押し広げられてた。
こんな恥ずかしい格好今までしたことなかった。
それにしばらく手入れなんてしてない。
「いやん……康平君、恥ずかしい……」
康平君の伸びた舌先が、私の開かれたあそこの縁を楕円を描くようになぞった。
「ああんっ!」
大きな声が出た。
舌が縁を滑りながら内側へと入ってくる。
知られたくなかったけど、もう隠すことも出来きないくらい溢れで出てるその中へ、康平君の舌が差し込まれた。
それは驚くほど大きな音を立てて舐められ、吸われた。
私、こんなに……こんなに濡れてたなんて……恥ずかしい……。
康平君の舌が音を立てながら上に登って来た。
そして一番敏感なところにたどり着き、舌全体で覆った。
そこを舌が何度も上下したの。
舌の表と裏を使って。
「ああっ! だめっ!」
そして唇と舌を使って吸われた。
「いやっっああぁっ!」
初めての経験に自分で驚くような声を上げた。
体に力が入って仰け反るのを止められなかった。
がくかぐと腰が勝手に上下に浮き沈みする。
「康平君! だめっ! 康平君!」
こんなのって……こんなことって……。
香奈ちゃんも、こんなことされたんだ?
恥ずかしくなかった?
私、こんなことされたの初めて。
でも私は、どうにもならない自分の腰の動きに合わせるように、自分でもっと開げた脚の間に康平君の頭を両手で押さえてた。
香奈ちゃんはどうだったの?
こんなときどうしてたの?
康平君の口が私から離れると、上半身を起こした。
そして「いいね、美帆さん……」そう言うと、開いた脚の間ににじり寄って来た。
でも、やっぱり、とても無理だって思った。
だって、康平君の余りにも大きくて、私の中に受け入れられるとは到底思えなかったの。
でも、康平君、自分のものを握って、その先を私に押し当て、何度も濡れた小さな溝を擦った。
康平君の一番太い先が、ゆっくりと、私のひだの中に埋め込まれた。
「いや……」
私、怖くて無意識に身体をひねって、康平君の胸に両手を当てた。
そうやって抗っても、康平君は徐々に体を私に預けると、康平君のものが私の中に、ゆっくりと入り始めた。
体の奥が、無理矢理押し広げられるように思え、また勝手に背中が仰け反り、辛くて、恥ずかしくて、何度も膝を合わせようとした。
そのたびに康平君、私の太ももを外に広げるの。
今まで私が知らなかった場所を擦り、こじ開けながらやっと子宮の入り口に、康平君の大きな先が届いた。
喉が下から押し上げられるようで息がつまった。
とうとう、康平君のものすべてを体に受け入れたと思った。
でも、それからも康平君のは突き進んできた!
「ああぁっっ!」
まだ全部入ってなかったの。
子宮が強く押し潰されるのがわかった。
私、ソファーのカバーを爪を立てきつく掴んでた。
顎が仰け反り、口が開いたままわなわなと震えた。
「くうっ……美保さんの……すごい……絞まる……香奈ちゃんと全然違うよ……」
康平君が途切れ途切れに言う。
それから康平君はゆっくりと動き出した。
ああ、今思い出しても、すごかった。
あんなのって……初めて。
香奈ちゃん、大丈夫だった?
康平君と最初の時。
あんなに大きなの、私より小さな香奈ちゃんに入ったの?
私の中にやっと入ったのよ。
私の体の中、康平君のでいっぱいになった。
息もできないくらい。
そして、康平君が動き出すと……もう訳がわからなくなった。
康平君のが私の奥に突き当たるたびに、目の前が真っ白になった。
あんなことって、初めて。
私、康平君に必死にしがみついた。
康平君、耳元で言ったわ。
「美帆さん、いい……すごい、いいよ……香奈ちゃんよりも、ずっといい……」
そう言ったの、本当よ、私の聞き違いじゃない。
ああ、そのとき私……女ってすごいなって思った。
女って、どんな小さな体をしてても、どんなにたくましい男でも受け入れてしまう体を持っているんだって。
私、忘れていたけど、女だったの、香奈ちゃん。
でも突然、康平君、切なそうな声で言ったわ。
「ああ、だめだ、すごいよ、美帆さんの……ああ、もうだめだ!」
康平君、目を固くつむって下を向いた。
そのとき、私の中で康平君のがすごく硬くなって、どくんって一度跳ね上がったの。
「あんっ! だめっ! だめよっ! 康平君!」
でも、もう遅かった。
私の中の康平君のが何度も何度も、力強く脈打った。
徐々に私の中に熱いものが広がるのがわかた。
ああ……。
私、康平君の直に受け止めてる……。
康平君あの太い先から出てるのね、そう思った。
こんな力強い動き、初めて……。
私の中が、始めからあった康平君の熱いものより、更に熱いもので満たされた。
「ごめん、美帆さん……美帆さんの中、あまりにも気持ちよすぎて、我慢できなかった……香奈ちゃんとはぜんぜん違う……違うよ……僕、こんな女人の中、初めてだ……」
康平君、急に恥ずかしそうに言った。
なにかいたずらを見つけられた子どものように見えて、可愛かった。
康平君はまだ私の中に入ったまま、またぐったりと体重を預けて来た。
私の中の康平君は、初め私の中に入った時より、はっきりとした輪郭を失くしていた。
耳元で荒い息をしている。
その背中を抱き、頭を撫でた。
「ふふ、いいのよ、気にしないで、私は今日は大丈夫だと思うから。康平君、でも、もう気が済んだでしょ。早く着替えて帰って。これでもう今日のことは忘れましょ。私も忘れるから」
私が言うなり、康平君は顔を上げ、私の唇を求めてきた。
私、これが最後だと思い、その舌に応じたの。
でもその時になって、まだ私の足首が、康平君のたくましい腰の上で交差していることに気づいた。
舌を絡め合いながら康平君の腰がまたゆっくりと動き出した。
私の中で康平君のが再び硬く大きくなっていった。
初めての経験。
今までこんな人いなかった。
私の中で徐々に存在感を増していく康平君のもの。
「あんっ……どうしたの康平君……もう終わりにしよ」
「やっぱり嫌だ! 一回だけなんて嫌だ! 美帆さん体、素敵すぎる! 前よりもっと好きなってしまった!」
「だめよ! 康平君! もうやめましょ、約束よ!」
「嫌だ! 美帆さん! お願いだ! でないと、僕、香奈ちゃんに言うよ。僕は美帆さんを愛してしまった、だからもう香奈ちゃんとは付き合えないって!」
「だめよ! それだけはやめて! 香奈ちゃんが悲しむわ! それに私は……香奈ちゃんの……」
「じゃあ、これからも二人だけの秘密にしよ。美帆さんが香奈ちゃんといままで通り付き合え、と言うならそうするよ。僕が我慢すればいいんだ。その代わり、これからも美帆さんを愛したい。僕も苦しいんだ。美帆さんの言うことを聞くから、僕の願いも聞いて。もうそれしか方法はないよ、美帆さん」
「そんな……でも……私……」
「ね、そうしよ。でないとみんな傷ついちゃうんだよ。それでもいいの?」
康平君だけに辛い思いをさせていることに負い目を感じたのは確かだった。
「康平君……本当に誰にも言わないと約束してくれる? 香奈ちゃんと今まで通り付き合ってくれる?」
「うん、約束する……」
「本当に香奈ちゃんだけは悲しませないって……」
「うん、本当に……」
だったら……。
私は静かにうなずいてしまった。
香奈ちゃんを悲しませたくない。
あんなにも康平君を愛している香奈ちゃんが、康平君から本当のことを告白されたら……。
康平君がまた私の体に被さってきた。
心地よい重さを感じながら、また求められるがまま、唇を合わせ、舌を絡ませた。
私が香奈ちゃんの幸せを守らなくちゃ。
守って見せるわ。
今度は康平君に余裕が感じられた。
先が角度を何度も変えながら私の中を探るように突いてくる。
今度は、康平君は私の反応をしっかり見ているのがわかった。
康平君がある場所を突いたとき、私の中が急に膨れ上がるように感じた。
「ああっ、そこ!」と思わず声が出た。
そう康平君に言ってしまった瞬間、私の中で何かが堰を切った感じがした。
康平君、真顔でそこを集中的に責めてきた。
「ああっ……そこっ……いい……」
康平君の顔が真顔から笑みになった。
「美帆さん、ここいいんだね……」
康平君、腰だけを使って、そこを執拗に突いた。
「あっ! だめっ! 康平君! そこだめっ!」
「いいの? だめなの? どっち?」
「そんなこと言えない……」
「じゃあ、ここ、やめる?」
康平君の余裕を見せる質問に、顔を手で覆って首を横に振って応えた。
「ふふ、可愛い……香奈ちゃんは僕に何も言ってくれないから、つまんないんだ……香奈ちゃんも美帆さんみたいだったらいいのに」
康平君、そう言って、私の身体を強く抱きしめると、その場所を確かめながら、力強い腰の動きに変えていった。
「ああぁっ!」
私、その場所に与えられる初めての強い刺激に耐えきれなくて、彼の背中を強く抱き締めた。
抱き締めながら彼の動きと共に体が揺すられる。
「このまま、いくよ……いい?」
そう言って、それまで以上に強く私を抱きしめてきた康平君。
見つめる康平君を見つめ返した。
一度受け入れてしまった康平君の愛のしるしを拒む理由はなかった。
その言葉に、応えるように唇をねだった。
康平君の唇が、舌がそれに応えた。
腰のスピードが早くなる。
康平君が唇を離し、辛そうな顔をする。
「美帆さん、僕、もう……」
「うん、いいよ、康平君、来て」
康平君の二度目の限界がもうすぐそこまで来ていることが感じられた。
私は乱れた息を吐きながら、康平君の逞しい腰の動きを迎え入れていた太ももを、更に開き、両手で康平君のお尻を掴み自分に手繰り寄せた。
康平君のものが体の奥に更に挿し込まれ、強くえぐるように突かれる形になった。
「ああぁっっ! 康平君!」
それは私が今までに感じたことない強烈な感覚だった。
「ううっ! 美帆さんっ! もう……いくっ!」
強く抱きしめられ、二三度、康平君の腰、更に強く押し付けられた後だった。
康平君の声のにならない息が、耳元で吐き出された。
私の中で康平君が力強く膨れ上がった。
続けざまにどくどくと動き出す康平君のもの。
「くうっっ!」
抱き締めていた康平君の背中に鳥肌が広がる。
康平君はほとばしりながら、なおも私の子宮を押し続ける。
私の最深部に熱い広がりを感じたときに、私の目の前は真っ白になった。
意識が戻ったときは康平君の体重を体全体で感じていた。
康平君の乱れた息が耳にかかる。
康平君の胸の早い鼓動が肌に直に伝わる。
康平君の私の中での射精がまだ続いているのがわかった。
私の康平君の背中に回した手と、今まで腰で固く交差していた足首が力を失くし、ゆっくりとほどけた。
その日、康平君は三度私の中に放った。
三度目は私の口の中に。
「香奈ちゃんとなんか、一日に二回だってしたことなんてない。美帆さんだからだよ。それに香奈ちゃん僕のを飲んでくれたこともない。美帆さんが初めてだ」
香奈ちゃんを悲しませないようにするにはああするしかなかった。
わかって。
その日からだった。
私と康平君は、隠れて体を重ねるようになった。
そのたびに彼は言った。
「もう美帆さんとは、離れられない」
「もっと前に、美帆さんと出会いたかった」
「二人でどこかに逃げよう」
「やっぱり、香奈ちゃんに正直に話そう」
私はそう言われるたびに、胸が痛んだ。
康平君がかわいそうだった。
私との約束を守るためにこんなにも苦しんでいる。
康平君こうも言った。
「美帆さんといるときが、本当の自分になれる」
だから私は康平君が私といるときだけは、康平君を受け入れようと思った。
少しでも康平君に楽になってもらいたかったから。
康平君、私の胸が大好きだった。
「香奈ちゃんの胸ではこんなこと出来ない」
そう言いながら、私の中で果てた後は、まるで赤ちゃんのように、私の胸に顔を埋め、頬ずりし、飽きもしないで、乳首を吸い続けることが多かった。
かと思えば、私を突き上げながら、私の両胸をちぎれるほど鷲掴みして、自分がいくまで揉み続けた。
それから、私の後ろから繋がった時は、私の背中に頬を寄せ、両手を私の前に伸ばすと、私の乳首を指の間に挟み、胸を下から持ち上げるように揉見続けた。
でも、康平君の最後の瞬間は、やっぱり私の胸を指が食い込むくらい、乱暴に掴んだの。
康平君は優しくて、乱暴だった。
そして、ちゃんと私との約束を守ってくれた。
香奈ちゃんに今まで通り、愛情を注いでいるように見えた。
本当の恋人同士に見えた。
康平君を信じて良かった。
康平君は優しくて嘘のつけない誠実な人だった。
そう、そして一ヶ月前のことよ。
私の部屋で康平君が終わったあと、やっぱり私の胸に顔を乗せ、私の乳首を吸いながら余韻に浸ってた時だった。
私は康平君の髪を撫でてた。
そのとき康平君、ぽつりと呟いたの。
「僕……やっぱり香奈ちゃんと結婚するよ……」
「え! 本当に?」
「うん、もう香奈ちゃんにもプロポーズしたんだ。香奈ちゃん嬉しくて泣いてた」
「そう! 良かった……本当に良かった……」
びっくりしたけど……安心した。
ああ、やっとわかってもらえたんだって。
これで本当に香奈ちゃんが幸せになれる。
私の目から涙がこぼれた。
ありがとう、康平君。
私、康平君の上に乗ると自分からキスをしてしまった。
香奈ちゃん、これくらいは許して。
だって、嬉しかったんだもの。
次の日だったわ。
康平君がスーツ姿でうちに現れたの。
そして、私とパパの前でこう言った。
「お父さん、お母さん、僕と香奈さんと結婚させてください! そして僕、この家で一緒に暮らすことに決めました!」
康平君、男らしかった。
本当に良かった。
康平君が、うちにお婿さんに来てくれることになって。
香奈ちゃん一人っ子だから、パパも喜んでた。
香奈ちゃんも涙流して喜んでたね。
ああ、これで何もかもうまく収まったんだわ。
これで康平君も香奈ちゃんと離れることはない。
誰も傷つけずに済んだ……。
そして、これからも……康平君を信じていく……。
あ、両親への花束贈呈なのね。
ほら、パパ泣いてないで立って。
ばかね、香奈ちゃんがお嫁に行くんじゃないんだから。
今、そっちに行くね。
康平君。
完