古事記の神話 #006(藤沢 衛彦)
六 河の神、海の神
この速秋津日子、速秋津比売の男女の二神が、一神は河の方、一神は海の方と、各受け持ちて生み給うた神の御名は、
沫那芸神
沫那美神
頬那芸神
頬那美神
天之水分神
国之水分神
天之久比奢母智神
国之久比奢母智神
である。(沫那芸神から国之久比奢母智神まで併せて八柱の神がある)
この二柱の久比奢母智神は、汲鞄を持ちたまへる水の神であられた。
また、二桂の水分神は、高き山、低き山の峰に座まして、水を分ちたまふ神なるによつて、後の世の祈年祭に、此神にも雨を祈りまして、幣帛をたてまつる。
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