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古事記の神話 #007(藤沢 衛彦)
七 風の神
伊邪那岐・伊邪那美二柱の御神は、国の八十国島の八十島を生みたまうて後に、その生みたまへる国を見渡したまへば、ただ狭霧のみ立ちこめてゐる。それで、伊邪那岐命は、「わが生みなせる国には、ただ朝霧のみ薫り満てるかも」とのたまひて、乃ち其狭霧を吹きはらひたまうたところ、其御気息によつて、風神生化でたまふ。此神の御名を、志那都比古神と申し、さて又化生でたまへる其妹神の御名を、志那都比売神とも、また志那斗辺神とも申したてまつる。
この二柱の神を合せて、天之神柱命、国之御柱命と申し、竜田の立野に鎮りますによつて、竜田彦竜田姫命とも申したてまつる。
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