ゆく鷲くる鷲2020 #FE名古屋
契約の関係上、7月1日はバスケ的には年の始まり。つまり本日は大晦日みたいなものと言えましょう。
そして本日の発表をもって、FE名古屋の来季(まだ6月なので「来季」)の陣容が確定いたしました。
そこで、チームを去る選手と、来る選手、ゆく鷲とくる鷲に一言ずつ捧げるエントリをお送りいたします。
ゆく鷲
#5 山本エドワード (→信州)
2年間、絶対的ポイントガードとしてチームの勝利に貢献したエド。出来るなら残したい選手だったと思いますが、B1からのオファーでもありますし、もしかしたら終盤の離脱の理由になった体調不良が嫌われたということかもしれません。
一緒に闘えないのは寂しいですが、彼にとっては島根時代のB1チャレンジのリベンジを果たすまたとない機会。良い結果が出ることを祈っています。
#7 木村啓太郎 (→?)
2019オフに加入したポイントガード。サイズ以上に秀でたフィジカルの持ち主で、それを活かしたディフェンスでチームに貢献しました。ただ、今季はとにかく外のシュートを含めオフェンスに迷いがあったのと、どうにもファウルが嵩んでいたことも問題点として映っていました。
再契約込みの満了発表ではありましたが、おそらく編成上の優先順位による退団といういうことになるのでしょう。選手としては高い能力の持ち主。どこかで活躍を見ることができるでしょう。
願わくば、Back To The Futureのマーティーのように、一呼吸冷静になれるメンタルを手に入れて、更なる活躍をしていただきたいと思います。
#16 坂本健 (→引退)
個別エントリを書きましたのでここでは多く語ることはありません。今後とも試合会場で会えると思ってます。
#19 ベンジャミン・ローソン (→?)
2019に加入したビッグマン。サイズとそれに見合わぬ機動力を持ち合わせ、ピックの場面で猛威を奮いました。一方、インサイドではパワーに勝る相手にポジション取りで負けるケースも多く、苦労していた印象。それでもチームとして上昇気流に乗った矢先の負傷離脱は残念の一言でした。
まだ若く、使い方と本人の成長によってはさらなる脅威となりうる選手だと思います。日本のどこかで見られたらいいですね。Thanks,Big Ben!Good Luck!
#24 ジョシュ・ホーキンソン (→信州?)
新卒から3シーズン、FE名古屋の主力として活躍。もともと素晴らしいシュート力と勤勉さを持っていましたが、パワーと技術という意味では加入当初とは別人のような成長を見せたのは間違いありません。
噂によると信州との契約交渉が進んでいるとのこと。チームの屋台骨を担う存在であり再契約できなかったのは大変痛いというのが正直なところですが、今は彼のB1チャレンジを見守りたいと思います。Thanks,Josh!See you Again!
#42 クリス・オトゥーレ (→?)
ベンの怪我の後、レンタルでチームに加入したビッグマン。沈みかけたチームを助けた功労者であり、ベンとは違う素晴らしいスキルを持ったビッグマンでした。身体的なハンデを抱えながらのあのプレーは正直言って信じられません。
再契約は叶いませんでしたが、彼はきっとその知性とスキルで生き残っていくことでしょう。Thanks,Chris! Take care!
#44 伊藤大和 (→奈良)
特別指定から合わせて延べ2年半の在籍。その頃に比べると随分フィジカルはパワーアップし、逞しくなりました。それはプレーにも反映され、少しずつ出番も増えていったシーズンではありましたが、契約延長となるほどの決め手のある活躍は出来なかった、ということでもあるでしょう。
ようやくパワーがついていいプレーをするだけの肉体的器がついてきたところ。ここに判断という良いソフトウェアが搭載されれば、まだまだ化ける存在です。奈良では大塚という先達がいます。彼のプレーを盗んで、さらに大きくなってほしいと思います。
#88 高村成寿 (→?)
2018年の加入から2シーズン。ベテランビッグマンとして、ほとんど独力でゾーンを攻略して見せたり、老獪な守備で貢献したり。何より、そのキャラクターと後輩指導で、チームに良い影響を与えてくれた存在でした。
今季はチームのライセンス保持者事情もありAC兼任となりましたが、本人はまだまだ選手として現役を続ける、だからこその別れということでしょう。新天地がどこになるか分かりませんが、燃え尽きるまでプレーしていただき、いつかコーチの側としてご縁があったら、そんな風に思っています。
くる鷲
#00 ブラッドリー・ウォルドー (西宮→)
西宮のインサイドをほぼ独力で支えていた巨人ウォルドーを引っこ抜き。攻守にインサイドで身体を張れる選手であることには疑いがありません。
脚が速いわけではないですが勤勉で、労を惜しまないタイプだと外からは見ています。チームの根幹を支える存在として活躍を期待しています。
#3 松山駿 (富山→)
昨季終盤に富山からレンタル移籍で加入していた若きハンドラー。まんまと借りパクに成功しました。まだ繊細さ細心さに欠くところがあるとはいえ、身体能力的にもシュート力的にも伸びしろしかない存在。来季が楽しみです。
#8 ジャワラ・ジョゼフ (日本大→)
昨季特別指定されながら、怪我でプレーできなかった彼が、そのままチーム加入となりました。サイズに優れ外のシュート力もあるという選手。技術とタフさが加われば、と無限に夢の見られる選手でしょう。まずは11~12番目の椅子を争うところからとなりそうですが、成長に期待です。
#12 アンドリュー・フィッツジェラルド (奈良→)
今季は奈良、昨季は愛媛で27点台の平均得点を叩き出した得点力の持ち主が満を持して加入。ビッグマンとしてはアンダーサイズですが、パワーと機動力に優れるだけでなく素晴らしいシュート力の持ち主。攻撃面でジョシュの穴を埋める期待がかかります。
#22 林瑛司 (中京大→)
中京大からの特別指定選手がそのまま加入。得点力に優れたフォワードですが、プロではポジションアップにチャレンジすることになるでしょう。身体の強さは申し分なく、将来に期待できる選手。中京大の後輩のためにも、やれるところを示したいですね。
#23 横江豊 (奈良→)
奈良のコンダクターが名古屋に降臨。B1経験者ということもありますが、そのスキルと実績は疑いようがありません。新生FEのオフェンスをしっかりと牽引してくれることでしょう。
#33 ジェロウム・ティルマン (仙台→)
Bリーグ開始時にはB1名古屋ダイヤモンドドルフィンズに所属。主力として鳴らしたのち、ここ数年は仙台にいた万能プレーヤーが名古屋に帰ってきました。
チームとしては今季の対戦でガッツリ痛い目に遭っており、また仙台が手放すと思ってもいなかったので驚きの獲得だったと思います。
能力の非常に高い選手ではありますが、自分がやり過ぎて集中力を欠くきらいがあるのが弱点。他の選手がいかに信頼を得るかと、コーチ陣がいかに操縦するか、非常に興味深いです。
AC 澁澤秀徳 (熊本→)
昨季のチーム振り返りにあったように、人数としてのAC不在が細かいデティールに大きく影響を及ぼしていたことは明確。そこにいち早く打たれた手が澁澤ACの獲得でした。人数が揃ったコーチ陣がどう手腕を発揮し、チームを成長させるか、楽しみです。
最後にひとこと
はやく来い来い開幕日。
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