闘鷲降臨~完敗、ファイト(20-21game14-15)#FE名古屋

個の能力も、チームとしての成熟度合いも、遥かに仙台に上回られました。

Game1 FE名古屋 68-75 仙台

 守備自慢の仙台との第1戦。序盤から相手の上手い守備に苦しみ、またそういう時にインサイドでポイントを作ってほしいウォルドー、フィッツジェラルドも役割を果たせず、リードを許します。

 とはいえ仙台もそこで離しきる、というほどの決め手はない、というか、FE名古屋の選手が頑張って守っているというところもあり、その後は6点前後の差を行ったり来たりする展開が続きます。

 そこでティルマンの3連続3Pで追い越すと、少しの時間リードをすることに成功しますが、その後は再び相手にリードを許し、捕まえきれないままゲームを終えました。

Game1 雑感

杉本…5.5アシスト12は素晴らしいが、得点も取ってくれないと。

ウォルドー…5.0ミラー相手に苦労。ダブルチームされた時の捌き方はチームとしても課題に。

横江…5.0ズレを作り切れず厳しいシュートを打たされること多数。

ティルマン…5.5なんとか試合になったのは彼のシュート力のおかげ。

鹿野…5.5ベテランらしく攻守に貢献。

フィッツ…4.5ジェイコブセンもミラーも抑えられず、得点も取れずミスを繰り返すでは。

シェリフ…5.5機動力を活かして攻守に躍動。ジェイコブセン相手にも身体を張る。

宮崎…5.5増えた出番には結果で回答。

飛田…5.5少しずつ良くなってきている。

HC/AC…5.5苦しい台所事情を上手くやりくりも

審判クルー…6.0クリーンで強いお互いの守備をきっちり捌く

Game2 FE名古屋 58-76 仙台

 最初のプレー直後に横江が交代。現地情報によると練習中に脚を痛めたがスタメン発表後だったためワンプレーのみの出場だったとのことで、先週の松山に続いてハンドラーを失うことになってしまいました。

 それでも今日は昨日の反省もあったのか、ハンドラーを務めた杉本、宮崎らが積極的に自らシュートを打ち、それを決めることで得点を積み重ねます。しかし、昨日同様、インサイドにポイントを作られてボールを動かされると最後に外が空く、そこを決められて、なかなかリードを奪うことが出来ません。

 こうなると毎週の課題、日曜日の後半問題が重くのしかかります。特にこのタイミングではフィッツジェラルドやウォルドーの脚が重くなりがちですが今日も例外ではなく、そうなるとチームとしてインサイドに引っ張られる、そこで空いた外を寒竹に使われ、3Qに大きなリードを奪われます。

 こうなると今のチームではどうにもならず、3Q終盤~4Qは完全に集中力が切れたような攻撃でミスを繰り返して走られ、得点差はあっという間に20点に。その後は仙台も攻撃に正確性を欠いたためそれ以上差は広がりませんでしたが、差を詰めることも出来ず、全くの完敗となりました。

2試合を通して

 2試合を通して、仙台の守備力の高さは目を引きました。腕を過剰に使わず、脚と身体でしっかり守り、リバウンドを拾って速くボールプッシュ。FE名古屋として今季は同様のバスケを志向していると思っていますが、攻守両面で完全に上回られていたように思います。

 FEがわのプレーで言えば、やはりインサイドの守備がままならなかったことが大きな敗因でしょう。機動力、高さ、頑強さを兼ね備えたジェイコブセンを単独で押さえられる選手がいないためどうしても周りのヘルプを仰ぐ必要がありますが、そのせいで最後に3Pに対するコンテストが出来なくなる、またそもそものところでインサイドに意識がいくあまり単純な2線へのパスからフリーにすることも多く、この試合の前まで3P確率が27%台とシューティングに苦しんでいた仙台に、1試合目は38%、2試合目は53%もの高率で3Pを決められてしまいました。

 もっとも、インサイドのズレを使ってフリーを作るという考え方で行くと、仙台のほうが動きの質が良かったことも間違いありません。単調にならず、外と中、ポストとカッティングとジャンパーを上手く使って的を絞らせない攻撃、仙台のほうが一枚上だったように思います。

Game2 雑感

ウォルドー…5.0昨日よりもダブルチームを何とかしようという意志は見えたが、機動力のなさはいかんともしがたく

杉本…6.0昨日よりもシュートの意識が強く、得点が取れたのは何より。やや守備のカバーに意識が行き過ぎて自分のマークを疎かにしたのは反省点。

横江…ナシ試合前の練習で脚を痛めていた模様。

ティルマン…5.5外のシュートは悪くなかったが、切り込んでいってのフィニッシュには苦労

鹿野…5.5数字に残らない好プレーは多く、流石。

宮崎…5.5勿体ないプレーも多かったが、3Pでなくプルアップがあれだけ入っていたのは収穫では

飛田…5.0オープン3がもう少し入ってくるといいのだけど

…5.0ちょくちょく迷子になる。

シェリフ…5.5使われれば出来ることがあることは見せた。あとは継続性と正確性。

フィッツ…4.5ジェイコブセンにもミラーにも歯が立たず、日曜の試合のクオリティが落ちるのも変わらず。

HC/AC…5.0 3Qのあのタイミングで手を打ちたかったが怪我もあって有効な手は出せず

審判クルー…5.5今日も無難に良い判定。

最後に

 怪我人も出ているし、働きが怪しい選手も出てきている、みたいなところで手の打ちようがあるのか、よく見ていきたいところですね。

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Nacky a.k.a. 青井高平
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