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闘鷲降臨~シーズン折り返しなので戦いぶりを振り返ろう22-23(選手編その1) #FE名古屋

というわけで後半戦始まっちゃったけど選手の上期通信簿だよ。

#0 アンドリュー・ランダル ~先導~

ランダルのシーズンスタッツ 数字はBリーグ公式より引用

評価:よくできました

 B2でのエースとしての活躍が長かった"スクーティ"である。正直なところ、個人的にも「彼がエースだとポテンシャル的には微妙なのでは…」と思っていた。

………

すみませんでした。

 通用するかどうかという意味では全くの杞憂。もちろん3BIGの時間帯を上手く使うことで彼がアドバンテージを取れる時間を増やしているのは間違いないが、それを差し引いてもその老獪かつ力強い得点力、そして自分よりはるか大きい相手でも工夫して守ってしまう守備力はB1でも全くそん色のないものだった。キャッチ&シュートが苦手で攻撃のリズムが狂うことと、時々無意味に危ないプレーでアンスポもらう以外は満点だろう。
 膝の状態が万全ではないようで、後半戦スタートも欠場していた。上手くコントロールしつつ後半戦もエースとして、チームリーダーとして闘い抜いてほしい。

#1 宮崎 恭行 ~重鎮~

宮崎シーズンスタッツ 数字はBリーグ公式より引用

評価:よくできました

 艱難辛苦の果て、たどり着いたB1の舞台。昨季に比べてもハンドラーの頭数が揃ったこともあり、全員が健康な状況だとベンチ入りが難しい状況も続いている。そんな中でもベンチ外からはムードを作り、離脱者が出ればロスターをしっかりカバー。
 12月4日の琉球戦ではついに初のB1のコートに立つと、さっそくFTをゲットして初得点を記録。B1に自らの存在の証を刻んでみせた。
 B2とは比べ物にならないフィジカルエリートが集うB1にあって、PGの4番手を争う状況でなかなか出場時間は多くはならないだろうけど、FE名古屋のハート&ソウルであることには変わりがない。少ない出番の中で、彼の3PTで歓喜する瞬間を待ちたい。できれば満員のホームだといいなあ。

#2 ストックマンJr. ケドリック ~停滞~

KJシーズンスタッツ 数字はBリーグ公式より引用

評価:もうすこしがんばりましょう

 若年のため今季も特別指定での契約。ポテンシャルは間違いなく高い。PGとしては上背、頑強さに恵まれ、スピードも十分だ。
 だが、コート上で表現されるプレーにほとんど進境が見られない。もちろん、PGの4番手争いの立場の現状で多くの出番が回ってくるわけでもないのだけど、それにしてもPGの立場でAST:TOV比率が0.33(ひとつアシストする間に3つターンオーバーする)は彼の課題の「判断力」が全く解決されていないことを物語る。
 聞くところだと練習ではかなりいい動きをしているらしく、いわゆるブルペンエース状態のようだ。彼が能力を発揮できるようになるのが早いのか、それとも。残された時間はさほど多くない。

#3 エヴァンス ルーク ~自覚~

ルーク2223スタッツ 数字はBリーグ公式より引用

評価:たいへんよくできました

 継続して日本代表の帰化枠に選ばれているルーク。代表の自覚か、行くたびにシュート力を上げて帰ってくる彼の努力は見上げたもので、今季は昨季に比べてもFTも若干安定。何より、3Pの試投数を昨季に比べて2.5倍にしたうえで成功率も5%以上向上して35%を超えてきた。
 また、JJほど派手ではないものの、自分より大きい相手への守備も上手く、小さい相手への守備もそつなくこなす万能性はチームの躍進に大いに貢献した。昨季前あたりは「ルークがセンターでは…」なんて声が聞こえたものだった。しかし現状は、彼がアンダーサイズながら万能なPFであることの弱点を上手く隠し、いいところを引き出す組み立てができているし、本人もそれによく応えている。
 とはいえアンダーサイズであることには変わりがないため、頑張って守る際にファウルが嵩みがちなのが玉に瑕。彼がいる時間帯のアドバンテージが大きいため、ファウルトラブルになるとゲームプランが崩れるのは影響が大きい。また流石にB1でフィジカル自慢の日本人選手相手だといかに彼でも絶対的ではいられないので、この辺りも含め打開策をチーム個人両面で磨いていく必要はあるだろう。
 いずれにせよ、チームの最重要選手の一人であることに変わりはない。代表活動による蓄積疲労も心配だが、怪我無くシーズンを走り抜けてほしい。

#6 林 瑛司 ~試練~

林2223スタッツ 数字はBリーグ公式より引用

評価:あとひといきです

 昨季、怪我人が出た時期に抜擢を受けて大ブレイクし、ローテーションを掴み取って見せた林瑛司。フィジカルの強さを活かしたハードな守備と外のシュートが持ち味のいわゆる3&Dプレイヤーだが、さすがに前半戦はB1の強度にアジャストしきれていなかったこと、またどちらかというとチームが自ら攻撃を動かせるタイプの選手を欲していたタイミングだったことも重なり、大きくプレイングタイムを減らしてしまった。
 それでも離脱者が続出した最後の数試合では一定の出場時間を確保。持ち味の守備と3Pだけでなく、リムアタックも積極的に行うなど、自分に求められていることにチャレンジする姿は好感が持てる。
 後半戦も、恐らく葛原、そして宮本との出場時間争いとなる。彼の成長がルークの出場時間を抑え、クオリティアップに貢献するはずだ。

(その2へ続く)

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Nacky a.k.a. 青井高平
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