闘鷲降臨~鬼の居ぬ間に(20-21GAME3-4)#FE名古屋
2つ勝ちました。次回対戦に向けては忘れましょう。そんな2試合。
Game1 西宮 63-76 FE名古屋
初戦はフィッツジェラルドが出場停止。その中で、前節課題になった守備の問題、そして杉本以外主体的な攻撃がなかなか出来なかったハンドラー・ウイング陣がどう積極性を見せるかに注目しました。
結果的には、この日は相手外国籍が1人であること、また前節の反省もあってか、各選手が積極的にリムをアタック。ウォルドーがジョーンズにインサイドでかなり止められていたことを考えると非常に多い、ペイント内得点40P(西宮は24P)とインサイドをしっかり突くことができました。
一方の守備については香川と似たようにガード陣のアタックが脅威と考えられていましたが、やはり臨時加入のジョーンズでは彼らの能力を活かし切れないようです。特に、前節コッツァーを軸にあらゆる形で攻撃を仕掛ける香川と対戦した後だと、随分展開のバリエーションは少なく見えました。
また、今節はウォルドーが先週より1週間調整できたのも大きな差。ジョーンズ本人の個人スキルで数字は伸びたものの、インサイドからの展開という意味ではウォルドーが頑張って楽をさせなかった分抑え込まれており、効率のよい攻撃はさせませんでした。
ならばと西宮はお得意のコフィンコーナーを使ったトラップディフェンスを仕掛けて何回かは成功させて抵抗しますが、追い上げられたタイミングではうまく作ったズレで松山やティルマンが3Pを決めてみせ、簡単には追い上げを許しません。
4QのOT前後では守備を固めた西宮が何とか6点差まで追いすがるものの、この日のFE名古屋はここで我慢比べに負けませんでした。再度守備を締めなおして7-0のランで差を再度広げると、その後2分ほどをしっかり守り切って、ライバル相手に貴重な勝ち星を挙げました。
Game2 西宮 65-90 FE名古屋
前の試合はウォルドーが動かないことがかえってリムプロテクトの面で良い方に出たFE名古屋の守備。この日はフィッツジェラルドも帰ってきます。インサイドでの得点は望みやすくなる中、また香川戦では上手くいかなかったリムプロテクトはどう改善されたでしょうか。
などと思っていたのですが、チームとしてはどちらかというとリムアタック自体というより、そこから展開されての3Pのほうを警戒していた、という守り方。前節はそもそものリムアタックを止められませんでしたが、今日は最初のリムプロテクトはある程度やったうえで、そこからの展開の外のシュートにコンテストが出来ていました。
そのためでしょう、前半はこちらの攻撃が上手くいかずに苦しむ時間帯も多かったのですが、大きく離されることなく一進一退で粘ることに成功。また今日は昨日の試合よりも外のシューター陣のタッチがよく、またインサイドやスキップで良いパスが出ていたこともあり非常に高い確率で3Pが決まり続けます。
西宮も層の厚さをベースに粘り強く高いインテンシティで闘い続けましたが、第3Qでジョーンズが矢継ぎ早にファウルを犯してベンチに下がると徐々に強度が低下。3Qのうちは道原が独力で支えたものの4Qになるともはや打つ手立てはなく、最終的には3分以上をガベッジタイムにする余裕で、敵地でのダブルを達成しました。
明暗を分けたもの
無論のこと外国籍選手の人数の差、に帰結するわけですが、それがどこに影響していたかというと、高さというよりは「オンボールスクリーンの質」のほうに出ていたように思います。
特にブラッドはまだコンディションは整ってませんし機動力があるわけでもないですが、オンボールスクリーンのかけ方およびその後の動き方は実に巧みで、杉本や横江といったハンドラー陣は非常にやりやすそうでした。一方西宮はPnRでズレを作ることが出来ずに苦労していましたが、スクリーナーとしてウォルドーvsジョーンズ、シェリフvs劉瑾はいずれもFEの選手が勝っていた、ここが最終的なシューター陣のシュートの質の差につながったように見えました。
ここが理由だと考えると、やはり選手が揃う次回以降の対戦には、今日の結果は忘れるべきだと言えます。次回ホームに迎える西宮はどんなチームに変貌しているでしょうか。11月14日15日が楽しみですね。
雑感
松山…6.5/7.0 2日間通してシュートが好調で2日目はMOMでしょう。ゲームメイクは勉強中。
ティルマン…6.5/6.0 初日はMOMの良いJT、2日目は普通のJT。相手の手癖の悪さに付き合ったらあかんよ。
杉本…6.0/6.5 1日目はズレを作る役。2日目は重要なところで3Pをねじ込み、エースの貫禄。
横江…6.0/6.0 スクリーンを巧みに使ってリムアタック。守備でも貢献。
鹿野…6.0/6.0 初日はシュートタッチが悪く2日目は道原に苦労させられたが、いないと困ることがよく分かる。
ウォルドー…6.0/6.0 ジョーンズにブロックを食らいまくる辺りまだまだだが、勤勉だしいてくれるとゲームが落ち着く。
フィッツ…-/6.0 もうちょっと守備で脚が動いてくるとベター。
シェリフ…5.5/6.0 より相手を困らせるためにも、もう少し力強さが欲しい。
宮崎…ナシ/ナシ 短時間なので採点はしないけど、引率お疲れさまでした。初日も出たので良かった良かった。
会田…ナシ/ナシ 初日は彼が稼いだ5分弱が非常に大きかった。
ジャワラ…-/ナシ 得点おめでとう。思ったより動きが素軽いので楽しみ。
林…-/ナシ 次は勝負の時間で使ってもらえますように。
HC/AC…6.5/6.0 初戦も2戦目も我慢強く戦わせられたのは準備が良かったからだろうなあと思わせる戦い方だった。
道原…6.0/6.0 やっぱり西宮は道原のチームなんだなあと改めて。
審判クルー…5.5/6.0 西宮の名優の演技に騙されることも多かったけど、概ね基準は一定しててよかった。