闘鷲降臨~上を向いて歩こう(19-20GAME29-30)#FE名古屋
<Game1 FE名古屋 68-86 信州>
<Game2 FE名古屋 58-79 信州>
<分の悪い賭け>
今季初回対戦に星を分けたこの2チーム。
前回の2試合でもチームとして、マーシャルをいかに消すかと相手のコーナー3をどれだけ減らすかに腐心してプレーをしていたわけですが、今回はベンを怪我で欠く中、同じことがどれだけ出来るのか、それともできないのかが焦点となったと思います。
結論から言うとGame1はある程度近い方針でいった結果マーシャルをインサイドで全く止めることが出来ず、インサイドで13/15のFGを決められて敗北。これを重く見た2試合目はマーシャルにボールが入った瞬間にダブルチームに行くなど十重二十重に囲むことで中でやられることを防ぐ手に出ます。その結果、マーシャルのFGの試投数は6まで減少します(なおすべて成功)。
これが何を意味するかと言えば、外を捨てることを意味します。実際に、Game2で信州が放った3Pの数は、前回対戦でもそこまでの数にはならなかった41本。成功数は15本に上りました。これは単純に、現在のリソースではすべてを守れないという前提の下で、スカウティング上他よりも確率が良くないと言われている、コーナー以外の3Pをほぼ捨てていたため、信州の試投数が増えたのでしょう。
前回対戦の時はそこにもコンテストに行けていたわけですが、今回はインサイドを締めることの方が優先であり、ここは相手のシュートが落ちることを祈る、という割り切りをせざるを得ませんでした。実際のところは中盤は相手もシュートを入れ続けることが出来ず一時期攻撃が停滞。その間に得点差を詰めることに成功しました。
この戦い方は、ある意味で自分たちを「弱者」と認めたうえでないと敷くことができないものでしょう。試合の結果を相手の調子に委ねるのは良く言っても運頼みであり、それを積極的にやりたいと思うチーム、選手などいるはずがないからです。
それでも、「自分たちのやりたいこと」の理想にとらわれることなく、ほんのわずかな勝ち筋を見出し、それをさせることを選んだチーム首脳と、信じてやり切った選手たちを、僕は尊敬しています。
<Keep On,Keep Challenging On>
とはいえこの4試合、ゲームプランの遂行という意味では十分以上行いつつ、勝ちを拾うことはできませんでした。もちろんB2上位の相手だったことは差し引くとしても、このままでは中位~下位のチーム相手であったとしても苦戦を免れ得ない、という印象です。
それでも今季、B1基準とそれにふさわしい結果を目指すとしたら。今いる選手たちも、首脳陣も、経営陣も。FE名古屋に関わる全ての人が、そこに向けてチャレンジし、成長しなければいけません。選手も信州の守備の圧力に負けてる暇はありません。首脳陣も選手をさらに成長させるべく、出来ることはすべてやらなければならない。そして経営陣も、試合で選手が全力を出せる状態にするために、やらねばならないことはまだまだ多いはずです。
挑戦しましょう。一歩一歩前に進みましょう。僕は目の前の負けに一喜一憂しつつも、チームを支持し続けるつもりです。チームが上を向いて歩いていてくれると信じられる限りは。そしてそうしつづけてくれると信じています。