コーヒーを飲めるようになりたい☕️
2023.9.17
大人は何もわかってくれない。
ずっとそうだった。
小2のとき、私は少しだけ学校に行けなくなった。
毎日のようにお母さんが迎えにきてくれて早退した。
この頃のことはあんまり覚えてないけど、行けなくなった理由はちょっとだけ覚えてる。
お母さんが言うトンチンカンな私の学校に行けなくなった理由を、私はいまだに訂正できていない。
お父さんは私が学校に行けなくなっていたことすら知らなかった。
たった数ヶ月のことだった。
このあと私は何もなかったかのように学校に通えるようになる。
勉強も運動も得意な方で、いわゆる優等生だった。
手のかからない生徒だった私は「〇〇さんは大丈夫ですね」と言われ続けてきた。
先生から好かれることも嫌われることもなかった。
少し抜けていて可愛げのある生徒は先生に好かれていて、それを羨ましいと思う一方で軽蔑してもいた。
どれだけ成績が良くても愛嬌がある子には敵わないという事実は、私の自意識を大きく拗らせる一因となった。
そして中学3年生のとき、私は心を壊した。
提出するワークに死にたいと書いて消すのを忘れてしまって、そのまま提出してしまった。
職員室に呼び出されたが、間違えましたと笑ったら何事にもならなかった。
学校で涙が止まらなくなって保健室に連れていかれたが、1時間休んで次の授業には出た。
授業が始まるのにトイレで腕を切っていたのでチャイムが鳴るのに気がつかなくて少しだけ遅刻したが、何も言われなかった。
私が腕を切っていることを知っていた先生は、私にいのちの電話の電話番号が書かれた小さな紙を渡すだけだった。
誰か助けてと思いながら、優等生だった私は優等生のまま中学を卒業した。
高校は首席で受かったので入学式で代表挨拶をしたのに、登校初日からもう不登校だった。
親から引っ張り出され、無理やり学校に連れて行かれた。
父には学校に行かないなら働けと言われ、母には単純に学校に行けばいいだけなのにと言われた。
怒られるのが怖くて、親が帰ってくる時間になると私はクローゼットに隠れた(すぐバレた)。
居場所がなくて、死ぬしかないと思っていた。
でもお姉ちゃんだけが味方でいてくれた。
とか、色んなことがあったけど大人は誰も助けてくれないし、私は大人が大嫌いだった。
でも大人に認められたくて仕方なかった。
なのに、まだ大人に認められてないのに、私はどんどん大人になってしまう。
待ってよ、私まだ子どもだよって思ってるのに社会は私のことを大人にしてしまう。
周りを見てもみんなちゃんと大人の顔をしている。
大人に対する大きくて複雑な気持ちを抱えたままで私は大人になれるのだろうか。
私はまだストッキングを引き裂いてここから連れ出してくれる人を待っている。
でも本当は大人になりたい、ちゃんと。
1人でカフェに行けるようになりたいし、読みたい本を躊躇わずに買えるようになりたいし、コーヒーをブラックで飲めるようになりたいし、子どもに大丈夫だよって言ってあげられるようになりたい。
そういうことだけじゃなくて、大人に認めてもらえなくても大丈夫になりたいし、自立したい。
大人って何なのか、私もまだよくわかっていないけど、とにかく大きな憧れと嫌悪感と承認欲求があって、「大人」というものが私の中で大きくなりすぎているからそれを小さく小さくしていきたいな。
まずはコーヒーを飲んでみよ☕️