定年後の再雇用社員の憂鬱
厚労省からの指示によって定年延長や定年後の再雇用などが一応はあるのですが、実際に会社や職場から求められる人材はほんの一部であって、多くの人たちは肩身の狭い思いをしながら日々を過ごしているように見えますね。
特に再雇用者の人は二極化が進んでしまっていて、現職の人間から必要とされて幸せな再雇用ライフを送っている人もいれば、職場から煙たがられて放置されたり、取ってつけたような仕事をやらされたり、現職ではあるものの戦力外の人のお世話をさせられたりと悲惨な日々を送らされる再雇用者もいます。どちらかというと不幸な人の方が多いように感じます。
再雇用者の中には周りがどう思おうと知ったことではないとばかりに、特に元部長や元役員だったような再雇用者は偉そうに現職の人間に命令したり、ダメ出ししていたりしてます。現職としては迷惑でしかありませんが、昔の上司だったりするので何も言えなかったりしますね。
話は戻って大多数を占める悲惨な再雇用者たちは、年金の支給まで耐えなければなりません。どんなに辛かろうが、肩身が狭かろうが、生きていくためには耐えなければならないし、つまらない仕事でも時間を潰さないとならないのです。
再雇用者の経験や能力を見るとかなり活躍できるモノを持っている人が多いです。それにも関わらず、その力を使われずに腐らせてしまっているという残念な状況がほとんどだったりします。再雇用者を適切に使えるマネジメントがいないのです。ハッキリ言えば再雇用者だけでなく現職の人間もまともにコントロールできる管理職がほとんどいないですね。自分(だめ管理職)がちょっとでもめんどくさいとか、関わりたくないと思う人とは極力関わろうとしない管理職ばかりになってきていますね。
このようなダメな環境をわかっている人は、自分の力を発揮できそうもないと思って、再雇用を選ばずに定年と共に新たな道へ進む人もいます。こういう人は、まぁそれだけの力もある人ということですし、定年後に新たな道へと飛び立つ準備を現職中からしていたりしますね。会社としては金の卵ならぬ、金の完成人材を捨ててしまっているとしか言えません。とても勿体無いことだと思いますが、これが現在の大企業では結構起きているリアルです。
それでは再雇用などされずに会社を去って新しい道に進むのが唯一のハッピーロードかと言えば、会社に残ってもハッピーでいられる人もいます。もちろん勘違いしてハッピーな人は除きますよ。本当の意味で幸せな再雇用者、定年延長者のことです。彼らは現職から必要とされていますし、慕われています。
なぜ、そんな風にハッピーな再雇用者になれたかを彼らが現職だった時に遡って考えてみると、いくつかの共通点があることがわかりました。というか当たり前の共通点がありました。
・年を取っていても、役職が高くても偉そうにしていない。
・過去の栄光をひけらかさない。
・説明や話は簡潔でわかりやすい。
・基本は相手の話をよく聞いてくれる。
・言うだけでなく自分で手を動かして仕事をしている。
現場の人というわけではなく、偉くても部下が躓いたら一緒に手を動かしたり、打開案を考えてくれる姿勢があることです。いわゆる評論家管理職ではないと言うことですね。
・優しさ、暖かさがある。
・困っていたら手を差し伸べてくれる。
・何事にも平等、不公平感のないようにする。
などですかね。
年を取ったり、偉くなるとできなくなることをずっと継続できた人が、定年後も惜しまれる人材、現職から必要とされる人材になれるということですね。
私自身半分くらいはできていません。
このままだと間違いなく悲惨な定年を迎えそうです。
まだまだ定年には時間があるので、現職に好かれる人になれるように頑張ろうと思っています。
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