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#28 隠れメンタル不調社員

レア度  ★
生命力  ★
気力   ★
技:仕事をする、休む

解説
白いブラック企業では隠れたメンタル不調社員がかなりいる。
普段は他の社員と変わらずに「仕事をしている」のだが、体調不良で「休む」ことがほどほどある。このほどほどのお休みが隠れメンタル不調者の特徴である。がっつり休むようになるともはや隠れではなく本格的なメンタル不調社員であるが、他の社員に気づかれないように季節性の風邪で休んでいるかのように擬態して休むのである。日常の過剰な負担によってメンタルの限界に達するとガス抜きで休むのである。人によっては心療内科に通院して薬を処方してもらっているものもいる。

なぜメンタル不調を隠すのか?
主に2種類の理由が考えられる。
1つ目は責任感が強く、自分が長期で休んだりその職場から異動することで職場の同僚の負担を増やさないようにと考える場合である。このタイプの社員は限界まで耐えると共に、自分の辛い状況を周囲にも漏らさないため、我慢や忍耐というか心の限界に達した時には一気に精神状態が崩壊してしまう場合が多い。
2つ目は周囲のことはさておいても、一度メンタル不調者と認定されると社内での扱いが腫れ物に触れるようなものになってしまうため、そうならないように隠すのである。こちらも限界まで耐え続けるため限界に達した場合には一気にメンタル崩壊を起こしてしまうことがある。またこちらのタイプは自身がメンタル不調者であると周りに勘付かれたくないため、周囲に心配されたりメンタル不調ではないかと言われると、それだけでもストレスを抱えてしまう。本人は隠しているつもりではあるが、周囲には明らかにわかっているため微妙な雰囲気になっていることが多い。その微妙な雰囲気は次第に大きくなって孤立を深めてしまうことになる。

白いブラック企業ではこのようなメンタル不調者を多く発生させている。
そしてメンタル不調者となると追い出しプロセスに乗せられてしまうこともあり、組織を追い出されてしまうという不安とストレスと、現状の職場での過剰な負担とストレスに挟まれてトコトン追い詰められてしまうのである。

一人でも頼れる人が組織内にいれば少しは違うのかもしれない。しかし、白いブラック企業の特徴の一つかもしれないが、信じられる社員が極めて少ないため、下手に本心を言えばたちまち職場の噂になって余計に面倒なことになる。疑心暗鬼になり頼れるものは自身だけ。弱みを見せたらやられてしまうと思い込み廃人になるまで耐えるのだろう。

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