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ベスハチとライヴ現場への10年ぶりの返り咲き

【前回記事↓】ネット配信文化からのベスハチ推し活再開

前回、
コロナ禍から生まれたライヴ配信文化から、
Elizabeth.eight(エリザベス・エイト)こと
ベスハチ の推し活を
本格的に再開するまでを書いた。

今回は10年間ライヴ現場から離れていた わたしが
ベスハチの推し活再開とともに
とうとう現場復帰していく様を書いていく。

リアルタイムに追い付くため、
今回でシリーズ最終回となる。


如何にしてベスハチの音楽にたどり着いたか。
わたしの通ってきた道と少しでも道が重なるのであれば、
これからこれを読むあなたには、
ベスハチを好きになる素質や素養がある。
そう思う。






▼ 最後の障壁


2022年夏。
エリザベス・エイト こと ベスハチ 
配信ライヴを楽しむ日々が板について早数ヵ月。


ベスハチのブランクを埋めるようにして
ネット越しにも
現在のベスハチライヴの格好良さ
存分に味わい、
さらには

ドイツ行きの切符を賭けたコンテストの生配信、

ラジオ出演、
TV出演など、

配信ライヴに加えてメディア出演関連も多く
お祭り騒ぎのような楽しい日々が続いた。

ブランク前の自身の推し活でも経験のなかった、
ベスハチのTV出演に超絶大興奮し
TV画面の写真をバチバチに撮りまくっていた。

↓このMVがTVで流れた瞬間の感動たるや。

↓TV出演中にも取り上げられたブログ



そのうち、


長く続きすぎたコロナ禍

日を追う毎に感じるトチギと東京の
新型コロナウィルス脅威への意識の差

少なくとも わたしが
現場に行きたいと思うようなバンドのライヴにおいての
人が密集するような状況へのなりにくさ

ブランク中のベスハチと
』のベスハチとのギャップの埋まり具合


それらの点を踏まえると、

そろそろ現場に行けそうかな…?

と思えるようになるくらいには
意識はライヴハウス現場への復帰に傾いていた。


その時点で参加が叶いそうだったのは、

7月末に控える
浅草Gold Sounds なるライヴハウスでのライヴ。

地元であるトチギから行くにあたっては
立地的にも電車の乗り換え回数が少なく、
慣れた路線で行くことの出来るライヴハウスだ。

ライヴハウスブランク、
そして電車移動にもブランクがある身としては、
これ以上無い好立地だった。


このライヴを以て現場復帰しよう


そう決めた。


10年ぶりに、生のベスハチが観られる。

そして
わたしのブランク中にベスハチを観てきた、
ミワユータ総帥の会員制おしゃべり生配信を聞きに来るゼルバニア(ベスハチファン)にも
初めて会うことが出来る。

緊張と共にくる期待で、
ドキドキふわふわと
楽しい気持ちが入り交じりながらも
その日を待つばかりだった、


その矢先。



世はちょうど新型コロナ流行第7波の真っ只中で、
まだまだピリついていた地元。

会社からも無闇な県外移動自粛のお達しがあり、
現場へ行く気満々だったライヴは
キャンセルせざるを得なくなった。


そして このタイミングで、
わたし自身かなり気を付けていたにも関わらず
同居家族からの感染を許してしまった


家族の明らかな原因となり得る行動前には
散々引き止めたものの、
「そろそろ気を付けるのも飽きた」
と言わんばかりの不用意な強行を
止め切れなかった結果でもあった。
(※ろくに聞く耳を持たない熊並みの体躯を持つ人間を諭す術とは)

そして
感染者と生活スペースを同じくする場合、
自分がいくら対策を徹底していても
尚通り抜けてくるコロナウィルスの感染力の強さを痛感させられた。


感染のタイミング的に
もしライヴを観に会場に行っていたら
自分がパンデミックの要因となっていたかもしれない。

そうでも思わないとやっていられなかった。


同居家族のほぼ全員が感染したうち
わたしだけが特に症状が重く、
感染発覚後 二週間以上苦しむこととなった。


主な症状がほぼ落ち着いてからも、
この感染による後遺症として

息切れも早く異様に疲れやすくなったり
視野が極端に狭まり注意力が保てなかったり
少ししゃべるだけで意識が朦朧としてきたり
電車の乗り換えや土地勘のない場所では
パニック発作で冷や汗が止まらず視界がぼやけ
思考が完全にフリーズするようになったりと

結構な勢いで影響が残ってしまい、

日常生活でも、ギリギリの状態だった。



ここまでになってしまっては、

ライヴ現場に行くどころでは無いのでは…?

と絶望しつつも


再び現場に足を運ぶつもりで、
ベスハチの配信ライヴを観続けた。


都内では
新型コロナの流行が止まらずとも、
経済活動を優先する動きになってきた影響で
徐々に人出が増えてくると共に

配信ライヴをやめてしまうバンドやライヴハウスが増えてきていたが、


ベスハチのファンであるゼルバニアは
活動拠点である関東のみならず
全国各地に存在するため、

ありがたいことに
ベスハチの基本的な活動としても
配信ライヴが可能なライヴハウスを
敢えて選んだ上でのライヴを継続
していたのだ。


それに加え、
ツイキャスアプリを利用しての
メンバーによるフリートーク生配信なども
毎週無料でほぼ欠かさずに行っており、

コロナ禍であったり遠方であったり、
中々ライヴに来られない層(わたし含めて)への
フォローも欠かさない という
熱い気持ちのこもったスタンスにも感激したし、


体が思うように動かなくなった わたしには

内に燃える小さな灯を絶やさずにいるための
唯一の心の支えとなっていたのだった。



▼ 再・会


コロナ感染による後遺症を引きずりつつも
約1ヶ月と少しを過ぎた
2022年9月。


同年の梅雨頃には既に開催が告知がされていた、
茨城県 日立市で毎年この時期行われる
PLACE という入場無料の野外音楽フェス

茨城のバンド THE SALA が主催となって
東日本大震災のチャリティーを目的としたもので、

わたしのライヴブランク期間中に
ベスハチも毎年出演するようになった音楽フェスだ。


7月末の現場に無事復帰できていれば
これも当然参加するつもりでいたが、

コロナの後遺症が若干落ち着いて来ても
大幅に体力の落ちた状態での
外出における不安が払拭しきれずにいた。


行きたいが、しかし…!!
と、
モヤモヤとした思いを抱えるうちにも

日に日に追加発表されていく最新情報では
フェス気分を盛り上げるための
エリアマップや飲食ブースの情報や、

ベスハチが出演する以外にも、
5月のシカト祭りの出演者であった

助っ人集団☆ジャイアンツ
(※PLACE2022に合わせてアップされたMV)


劇団GuReM♂♀N
(※自身も参加した当時のシカト祭りでのベスハチの曲によるダンス動画)


佐藤達生
(※個人的に最もライヴの雰囲気が伝わる動画をチョイス)

等も フェスへ出演することが伝えられた。


それに加え、
かつて観ていたフジテレビの音楽番組
ELVIS
でも頻繁に目にしていた

ザ・マスミサイル の出演。
(※わたしの中でマスミサイルといえばこれ)


ベスハチだけでも楽しいのに、
現地組・配信組に関わらず参加した我々を
シカト祭りロスにまで導いた面子が再び…?!

PLACE出演者のほとんどがインディーズバンドで
自身もノータッチな界隈のバンドが多い中、
見知った出演者が多数出ることは
嬉しい誤算であった。


体調的に行けるかどうかもわからないが、
気持ち的にはかなり、
行きたい方向に傾いていた。



ほどなくして開催日が近付いて来た頃。
思ってもみない話を聞いた。

それは、
コロナ感染後の1ヶ月程度は
免疫ができているため
再感染しにくいという話。


真偽不明の不確定情報ではあったが、

藁にもすがるような気持ちと、
もう二度と感染するものかという思い、
そして体調についての不安よりも先に、
チャンスだとも思った。


行けるぞ、フェス


最早 体力や体調云々よりも
気持ちだけでなんとかしてやる、
の思いだった。


PLACE会場への移動手段についても
躊躇する要因のひとつであったが、

偶然 妹の友人のバンドが出演するというミラクルにより
妹を運転手として捕まえることに成功し、
行き来での体力消耗という大きな心配は解消。

ここが解消された時点で、
行きたい気持ちが心配を遥かに上回った。


条件は整った。


こうして、
実に約10年ぶりに
野外音楽フェスに行くこととなったのである。


ただこの時期は台風も多く、
フェスの数日前からも台風の予報が出ており、
天気予報を逐一チェックしていたが

いざ当日になってみれば、
見事快晴となった。

移動途中の分岐を間違えつつ
行き慣れたロッキンの会場の ひたちなか海浜公園を通過し、
無事到着の初会場。
海を見るのも数年ぶり。
冷たい海風に対して
雲ひとつない空から照りつける太陽の暑さは
中々に過酷でもあった。
フェス飯、ハムチーズのフレンチトースト。
もっと茨城っぽいものを食べるべきだった気がするが
海沿いとあって牡蠣推しの店が多く、
貝類苦手勢としては手が出ずに終わった。
牡蠣がお好きな方ならば天国であったろうと思う。

お目当てのバンドのライヴまでは
かなりの余裕もあり、
その間に体力を温存しつつ休み休み、
フェスを満喫。

シカト祭り出演勢のライヴもおおいに楽しめた。

お目当ての出演者をチェックしておいたもの。
知らないバンドがほとんどを占めるので、
ブランク前に参加したフェスと比べると
かなり余裕のあるスケジュール(の、つもり)

ベスハチの出番は
フェスの雰囲気をそこそこ味わってからの時間で
それまでには
十分 心の準備をすることが出来た。



そしていよいよ迫る、
ベスハチの出演時間。

ステージ前には既に
ゼルバニアらしき面々が集合している。
無事にご挨拶も出来、お話ししていると

メンバーがステージでのセッティング中、
サウンドチェックで
ロットガットで飛んだ』を
さらりとワンコーラス。

ライヴ本編を前に思わぬご褒美であったが、
それだけで心を撃ち抜かれ、身震いした。


ライヴ本編の時間がくると、
配信ライヴですっかり体に馴染んできた
ベスハチオリジナルのオープニングSEから、

海と対面する形で解放感溢れるステージに
颯爽と登場するメンバー。

そのオーラだけで倒れてしまいそうだ。


ライヴは持ち時間の短さゆえ、
演奏は入魂の3曲

ママセッド

シック・ア・ゴー

アイアンガール

という
アッパーに次ぐアッパーな、
完全フェス向きのセットリスト。

フェスやイベントならではの曲間奏中MCで
ミワユータ総帥による

バラードはやんねぇよ!!!!

という一喝は、
事前の全ての心配を吹き飛ばしてしまえるほどに
霧のかかっていた わたしの視界をクリアにした。


↓当日 生配信されたサウンドチェックからのライヴ映像は現在も視聴可能。


このアッパーメインのセットリストで、

ブランク前に体に刻まれた
拳を上げるタイミング
体の揺らし方

全てのスイッチが
無意識のうちに起動されていた。


10年ぶりに体感するベスハチの生の音は
全身の毛穴という毛穴から染み込み、
心の奥底を激烈に震わせた。


そして、
ブランク以前からも抱いていた
ベスハチを野外フェスで観る
という夢までもが
ここで叶ってしまった。


ブランクからのベスハチ現場復帰と
フェスでベスハチを観るという
かねてよりの念願を一気に叶え、

幸せが一気に押し寄せて収集がつかず
気持ちが追い付かないくらいの状態であったが、


とうとう 此処に、帰ってきたのだ


この瞬間を以て
体の奥にあった小さな灯が
大きく激しく燃え上がっていくのを感じたのだった。


夕暮れ時の、会場で最も大きな希望ステージ。
陽が落ちて海風の冷たさだけが残り、
日中と朝晩の気温差がすごかった。
コロナ感染後 注意力が劇的に落ちた影響もあり、
必須であったはずのパーカーを忘れて凍えるという失態。
ライヴブランクの間に始まっていたチェキ文化に戸惑いつつも
野外フェス特別仕様のチェキを早速ゲット。
メンバー4人揃ってのチェキを撮らせていただき、
フェスらしい素晴らしくエモい仕上がりが良き思い出に。
ミワユータ総帥とのツーショットチェキのサインとして書かれた
『死ぬまで来なさい』
との ありがたいお言葉に ただただ ひれ伏すのみである。

このチェキのやりとりの間
ブランク前にもよくベスハチのライヴでお会いしていた、
当時のベス子さんとも再会できたことも嬉しかった。



▼ 天使と悪魔


10年ぶりのフェスへの参加とともに
10年ぶりにベスハチの生ライヴを観て
無事現場復帰を果たした わたしだが、

ライヴハウスでのベスハチを観ずして
真のベスハチを体感出来たとは言えまい!

との思いもあり。


とはいえ
新型コロナの猛威が消えて無くなった訳ではなく
自身の体調や体力も中々本調子に戻らず、

地方や平日のライヴをこなすベスハチとも
中々予定が合わず
引き続き配信ライヴで楽しんでいるうち、

すぐに冬がやって来た。


ベスハチの地方遠征というと
わたしが配信ライヴで観ているところでは
大抵が山梨でのものだった。


通常 夜のライヴでは
1日あたり4~6バンド程度出演するのが基本で、
大抵は1バンドあたりの持ち時間が約30分。

3バンドでスリーマン
2バンドでツーマン
1バンドでワンマン

という形になるが、
スリーマンから出演バンド数が少なくなるほど、
持ち時間が通常の30分より少しずつ長くなったりする。


あくまでも自分の場合においては、
現地では移動時間の分 少しでも長く楽しもうと、

新たな音楽開拓の意味でも
お目当てのベスハチ以外のバンドも
極力観るようにしているものの、

基本的に配信ライヴでは
最大のお目当てであるベスハチをリアルタイムで楽しみつつ、

残りのバンドについてはお目当てでない限り、
数日間残るアーカイブ等で空き時間に楽しむ事が多い。


それが山梨でのライヴの場合
持ち時間も通常より長めなことも多く、
ベスハチが親交の深いバンドを連れて行く場合もあり

そしてそのバンドというのは
確実に良いライヴをするバンドであると
ベスハチが認めた精鋭でもあり、

わたしとしても より長い時間
リアルタイムで楽しもうと時間を作るため、
ある意味

山梨のライヴ = お祭り

のような感覚だった。


配信で観る場合、
どこのライヴハウスであっても
映像・音質、中でも特にセットリストが
わたしの中では最大のキーポイントとなるが、

配信に限らず実際に現地でライヴを観る際も、
好きなバンドや馴染みのバンド出演が多いほど
自らがキーポイントとするものと同等に
このライヴを観よう、現地に行こう、
という動機に繋がりやすいものだ。

演者同士の仲の良さのようなものも
ライヴから不思議と感じ取れる要素のひとつで、
演者同士で仲が良ければ、
それだけ会場の空気のお祭り感が増したりする。



そして そんな山梨で、
2022年12月25日
ベスハチのクリスマスライヴが決まっていた。

山梨ではお馴染みの、
湯村Feel Rock Cafe
での遠征ライヴだ。


山梨でのベスハチライヴの対バンには、
シカト祭り常連組であるソロシンガーの
雨宮健三郎氏がほぼ毎回出演していて、

同じくこの日出演が決まっているソロシンガー
永瀬楓氏も山梨ライヴでは欠かせない存在だ。


普段観るようなライヴハウスでのライヴでは
バンド多数の出演に対して
ソロシンガーが1~2組出演する形式が多いものの

元々 湯村Feel Rock Cafeというライヴハウスは
ソロシンガー出演がメインのライヴハウスということもあってか、
バンド出演はベスハチのみで
他がソロシンガー、という珍しい構成となった。


クリスマスであれば、
バンドの出演が多い方が華やかではないか?
という気持ちも無いことも無かったが、

クリスマスという特別な日に
ベスハチを観ることができる

それだけでもご褒美だった。



しかし、
そこはさすがの企画の鬼、ベスハチ。

なんとクリスマスというこの特別な日に

バラード曲のみのライヴ
アッパー曲のみのライヴ

各30分ずつ 2ステージのライヴを決行しようというのだ。

ただでさえお祭り感のあるところに、
さらなるお祭り要素をぶち込んでくるとは。


つまり このクリスマスライヴは、

①永瀬楓
Elizabeth.eight(バラードステージ)
③雨宮健三郎
Elizabeth.eight(アッパーステージ)

という、スペシャルな構成となる。


現地で観た過ぎる(血涙)


年の瀬のこの時期、
かつ山梨遠征だからこそのイベントだが、

配信でしか参加できないことを
これほどまでに悔やんだことはない。



現実のクリスマス当日夜の食卓諸々は
かつてない程に適当に済ませ、
その分 画面の中のビッグイベントに備える。


ベスハチのバラードステージ。

メンバーの衣装もいつもと違った雰囲気で、
ベスハチのバラード曲群との相性は抜群。

ライヴでは中々やらない曲
ロックンロールという男 に始まり、
氷点下
つがい

ネバーマインド
あたしバンドマン

という名曲揃いのセットリストで、
ベスハチのバラードの秘めるパワーが
これでもかという程詰め込まれ、
クリスマスに相応しいステージとなった。

↓バラードライヴのプレイリスト

氷点下のみ音源未収録のため、以下の動画を貼っておく。
少しでも雰囲気を味わって欲しい。
クリスマスに冬限定のこの曲を聞けるという特別感。


そしてアッパーステージ。
いつものロックなお衣装での真打ち登場!感。
セットリストは

ロットガットで飛んだ
デビルズケーキ
ママセッド
エコノミック・ザ・アニマルモンキーチューン
(新曲)
アイアンガール
シック・ア・ゴー

シャーベットの溶ける速度(アンコール)

ベスハチのガンガンに攻めた格好良さを全面に押し出したステージで、
隙も死角のひとつも無い曲の並びに
ただただ興奮し、
圧倒されるばかりだった。

↓アッパーライヴのプレイリスト

ちなみにこのセットリストに入っている
エコノミック・ザ・アニマルモンキーチューン』は
2024年2月3日現在では
音源化されていないものの、

2024年3月15日に発売予定の
配信限定シングル
死神ガイド
と同時リリースされ、
発売日にはMVも公開されるようだ。


今回のクリスマスの
アッパーステージ・バラードステージ。


普段のベスハチライヴではとにかく
モッシュでわちゃわちゃ盛り上がりたい!!
ガンガンにアッパーで攻めて欲しい!!

という思いはあれど、かといって

名曲揃いであるバラードも
ベスハチを形成する要素としては
欠くことの出来ないもので、

そのどちらも同じだけ味わえるこの企画は、
フルコースのメイン料理を
2種類同時に楽しむようなものだ。


前身バンドからベスハチになって以降は、
当時のようなバラード要素は確かに存在しつつも

どちらかといえば
ロック・ガレージのようなアッパー曲に
メインの席を譲る立場となっていたが、

こうしてどちらも同じだけ聞けば、
それが掛け替えのないものだと改めて感じた。


そして

天使のような顔をした悪魔
悪魔のような顔をした天使

同時にひとつの体に同居しているかのようなイメージも湧き上がってきて、

そういった どちらにも振り切った楽曲が
ひとつのバンドに集約されていることこそが
ベスハチというバンドの魅力であり、

わたしの音楽への入り口となったロック音楽と
ライヴハウス現場への入り口となったバラード音楽と

2つの両極端の要素が入り混じる
ハイブリッドであるがゆえに
ベスハチにどうしようもなく惹かれるのだ、と。


この日のステージを観たことで
それを明確に自覚し、
今尚 強く印象に残る日となったのだった。



▼ ベス子からゼルバニアへ


2023年になると、
ベスハチの新たな企画が立ち上がった。


それも、
ベスハチが毎週火曜日に行っていた
ツイキャスアプリを利用した
フリートークの生配信だったものが

会員制スタジオライヴ生配信に生まれ変わり、

最近あまりやる機会のない曲や、
大量にストックされている未公開の楽曲を
1曲ずつ新曲として卸し

合計3曲のスタジオミニライヴとして
有料会員向けに毎週生配信するというものだ。


↓ベスハチ ツイキャス
ファンクラブ的 生配信『のぞき穴
(※最近の無料回。音的にも聴きやすい回)


ここでは最近やらなくなっていた
ベスハチ前身バンド時代の楽曲も披露され、

正式な音源化されていなかったものも含め
あらゆるタイプの楽曲を聴くことが出来、

毎回新鮮な驚きと共に、
過去に取りこぼして来たものを
拾い上げていくような思いがした。



毎週のスタジオライヴ生配信
普段のライヴハウスでの配信ライヴと

ネット越しにでも
楽しい要素が盛り沢山な日々が続く中、


いよいよ毎年恒例の大イベント
女王誕生祭、を主にシカトする祭り
通称
シカト祭り
の時期が近付いて来た。


コロナ禍となって早くも3年が経つが
世の中では ほぼコロナ禍前に近い人出となっている。


そうなってくると、
この2023年でようやく

シカト祭り現地参加が叶うのでは?

という気持ちが一気に膨らんできた。


2022年のPLACE参加をもって
ライヴ現場復帰!といいつつも
これ以降は中々予定が合わず、

且つ コロナ禍の引きこもりが続いた影響で
外で人と相対しようにも
体力・体調が本調子でないことから
メンタルがグズグズ状態となっていて、

ベスハチの主戦場であるライヴハウスへも
足を踏み入れられずにいたが、


シカト祭りの現場参戦をするのであれば、
当然その前に

ライヴハウスでのベスハチの姿を
目に焼き付けておく必要がある。

それだけはマストであると感じていた。


シカト祭り前に予定が合いそうな日程は、

2023年4月22日
横浜BAYSIS
でのライヴ。


奇しくも、
ベスハチの推し活を
復活させる第一歩となった配信ライヴの
ちょうど一年前の同じ日
同じ場所でのライヴであった。


そして当日、ついに。

あまりにも久しぶりすぎる、
ライヴハウスという場所。

完全に初めて来るライヴハウスだったため、
土地勘の無さゆえに
パニックで頭も視界も真っ白になりながらも
なんとか無事に到着。


ここベイシスは、
横浜らしいレトロモダンなレンガが印象的なハコだ。


一年前の同じ日も
Canaria というガールズバンドが対バンしていて、

この日はトリの出演となる
Empty Black Box のファンが
ステージ前に多く詰めていたようだったが

フロアには
ベスハチのTシャツやパーカーを身につける者が
数多く散見され、

初めてのハコでブランクのある身でも
不思議とアウェイ感を感じることなく、
周りは味方ばかり
というような安心感に包まれていた。


ただ、
ライヴハウスで前方まで詰める行為は
自分も同じようにできるかというと、
ブランクが長すぎたこともあり
現場復帰して すぐさま出来るものでもなく、

フロア後方から様子を見るような形で、
ゼルバニアや他のバンドのファンが
前に詰めるのを見守る形で臨むことにした。


そして始まるベスハチのライヴ。
すっかりお馴染みのSEから、

1曲目は
それまでずっとMVで楽しんでいて
いつかは生で聴きたいと思っていた
まさか、まさかの
ミッドナイトアウトサイダー』!!

久しぶりすぎるライヴハウスでの
生のベスハチの音の圧と!
聴きたかった曲が生で!!
しかもド頭に!!!

緊張と興奮と驚愕と感動と、
色々な感情がごちゃまぜになりつつも
完全無欠の格好良さにぶちのめされ、

続く
あたしバンドマン』で
魂が洗われるような思いになり、

そこからは怒涛のアッパーライヴ!!

NO READY号

フライパンの上で踊れ

ロットガットで飛んだ

アイアンガール

シック・ア・ゴー


従来より持ち時間が長めだったこともあり、
ベスハチの主戦場でのライヴによる
ベスハチの格好良さ・素晴らしさが
体中に刻み込まれたのはもちろん、

フロアを見渡す限り拳の上がっている景色は、
何ものにも代えがたい美しいものだった。


ベスハチの生の音・楽曲は
より尖った格好良さが突出したことで
ブランク前から明らかな進化を遂げており、

メンバーのヴィジュアル面でも
ヴォーカル・ミワユータ総帥の乳がんによって
男性的な恰好になりつつも
男女両面の良さを併せ持ち
漂う色気はむしろ 以前にも増して極まり、

まさに
横並びで格好いいバンド
そのものに成ったことで
また新たなベスハチの面と出会わせてくれた。


配信ライヴでも十分
ベスハチの格好良さを浴びることは可能だ と
それまでは信じて疑わなかったが、

ベスハチは現場で観るのが至高であり
ライヴハウスでのベスハチこそが真骨頂であると
強く感じさせられる体験となった。


↓この日のセットリストまとめ


それまでに
ベスハチ以外の現場に
いくら足を運んでも、

ベスハチのライヴを
ライヴハウスで観るまでは
ライヴ好きとして完全復帰とは言えまい、
と思っていた。

ベスハチのライヴで
ライヴハウス現場に行くことこそが
真の生命を実感でき、
己のロック魂を満たしてくれるものと信じていたからだ。


この日のライヴをもって
自分の中で引っかかっていたものが取れ、

ようやく帰って来られた
完全復帰した、と
胸を張って言えるようになった。


そして、
かつてのベスハチファンの呼称であった
ベス子』から

やっとの思いで
ゼルバニア』に成れた。


心の底から
そう思えるようになったのだった。


この日の戦利品、紙チケット以外にもメンバーチェキ。
ライヴの思い出がモノとして残るというのは良いものだ。



▼ エンドロール


このシリーズも思いの外長く続いたが、
現場完全復帰までを書くことが出来たので
これにて終了となる。


ライヴハウス現場復帰後は
無事シカト祭りへの現場参加も叶った。

↓2023年シカト祭りのレポート

↓シカト祭り2023の全ステージ映像、買えます


その後も予定が合う日は
なるべく現場に足を運んでおり、

コロナ自粛で行き損ねた浅草ゴルサンも無事参戦達成。
(行きのパニック発作と大雪で挫けそうになりました)


2023年9月の
怒涛のベスハチライヴ3daysでは

ブランク前から通った西川口Heartsと
2022年にも参加したフェスのPLACE、

この2日間連続で参加すること自体
気力・体力共にチャレンジだったが、


この時期 突発的に
ベスハチライヴレポ募集企画
などというものまで立ち上げ、
さらにはフェスで
企画宣伝用巨大看板を背負って練り歩く等、

やっている自分でも訳が分からなかった。

自分の作品に注目が集まるならまだしも、
自分自身に注目が集まるのは
結構な心理的負担になるというのに。
(人前のプレゼンでも緊張で過呼吸になる人間)

急に思い立って作ったので、クオリティの低さに泣ける。
目立てば勝ち!!の思いだけで背負っていた。

今にして思えば
勢いだとしても勢いが過ぎるだろう、と。

ベスハチ愛に溢れ過ぎた結果である。

お陰で、
自分以外のたくさんの方からも
溢れるベスハチ愛を受信出来たので、
最終的には
やって良かったと思える企画となった。


からの、
このシリーズのブログ記事である。

2023年内には終わらせる予定であったが
思いの外細かい描写となってしまい、
予定よりまるまる1ヶ月分オーバーすることとなった。

毎週1万文字を超える記事を書き続ける行為、
あまりにもハード過ぎる。
(ハードル上げ過ぎた自分のせい)


しかし、
こうして書き切ることが出来たのも、
全てはここまで読んでくれた
皆様のお陰に他ならない。


ここまで読んでくださった皆様、
その上でいいねをつけてくださった皆様、
感想をくださった皆様、

そして何より

こんなクソデカ感情を込めた
長文ブログ記事を書くに至らしめたバンド
Elizabeth.eight と、

温かい目で見守ってくれたベスハチメンバー

本当にありがとうございました。


これを読んでもなおベスハチ未体験という方は、
是非とも記事内にちりばめた
動画やサブスク音源を聴いて
ベスハチというバンドの良さを知って欲しい。

そしてライヴの現場で、
共に盛り上がって欲しい。


これらを読んできた貴方には、
ベスハチを好きになる素養も素質も兼ね備えているはずだ。

そう信じている。



それでは、
そう遠くない未来に、また。

左:新年早々ツーショットチェキ、ありがたすぎるお言葉。
右:ミワユータ総帥の抗がん剤後のアーティスト写真撮影で撮られたレアチェキ。

ベスハチ推し活復帰のきっかけにもなった
総帥の乳がん治療絡みのアイテムが
わたしの手元に来ること、もはや運命でしかない。



おしまい。



近年のベスハチライヴ動画の中でも特別大好きな、
2023年シカト祭りの映像。

冒頭のミワユータ総帥の
「ハロー!ハロー!ハロー!」の掛け声で、
体中のライヴモードのスイッチがONになるのだ。

👑 Elizabeth.eight(エリザベス エイト)

Webサイト
https://beth8.net/

YouTube公式チャンネル
https://m.youtube.com/@ELIZABETHEIGHT

X(旧 Twitter)
https://twitter.com/ELIZABETH_EIGHT

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