フェザーンに住みたくないっ!~銀河英雄伝説 Die Neue These (30)感想
※びっくりするほど銀英伝初心者の感想です。
怖いいいいい!!!
今まで銀英伝を見てきた中で、いろいろなことがあったけれども、今回のフェザーン回は私にとってホラー回だった。
フェザーンに住む気になれない~~怖い~~
なんか突然怪しげな事故が起きるし、普通の酒場でおっぱいでっかい姉ちゃんに話しかけられただけで死ぬ人とかいるし、上層部は怪しい宗教集団と仲がいいし、ルパート・ケッセルリンクとかいう筋トレ野郎とかいるし、ランデスヘルはスケベだしよお!!
ホラー:新キャラのいきなりの筋トレ
新キャラが筋トレしてる。さすが銀英伝わけわからん
このルビンスキーおじさんのイケボのモノローグとともに新キャラが筋トレする図、二人が親子だという事前情報を得ていなければ「な、なんなんだ?」と動揺するところだった。
この筋トレシーン、何も知らずに見ているとルパート君がルビンスキーおじさんに「筋トレで……ランデスヘルの座を得る!!!」って野心があるのかなと思うけど、親子だと事前情報を得ていると、まるで真田昌幸か毛利元就が息子に策謀を語っているように重厚なシーンに見える
そういえばラインハルトやヤンさんは軍人だというのに筋トレしている姿を見たことがない。ラインハルトは見事にマッチョだし、ヤンさんも他の軍人に劣るとはいえ一般人よりは立派な体格をしている。
彼らにとって筋トレは仕事で息をするように当たり前のことだから描く必要がないのだろう。
一方、新キャラのルパート・ケッセルリンクにとって筋トレとは、たぶんストレス発散の手段であり、自分磨きの手段でもあるから描かれたのだろう。あと、軍人のラインハルト(やヤンさん)はあの程度の筋トレでは「ふう、辛い」など汗をかくことはなさそう。かたや肩幅が広すぎるし、片やファイエルをくらっても起きあがれるし……
ルパート氏はたぶん英雄ではなく一般人代表なのではあるまいか。
こんなことを思ったのが、ルパートが「『ちょっと』仕事ができるのを『随分』仕事ができると勘違いしている、充実しているサラリーマン」だったからだ。こんな凡人がでてくるものなんだなぁ。銀英伝を見直したぞ。
ホラー:紅茶こぼし謎主教
うわっうわっ猊下しっかりして猊下、猊下~~~~~~~~~~~~!!!!!
猊下~~~!!!
きっとカットされたシーンで「すまんすまんルビンスキー」「いえいえいえ猊下大丈夫ですか!? 服濡れてないですか?」っていうシーンがあっただろうレベルに茶をこぼしていた。ヤンさんが「もったいない!!!!!」と騒ぎそうなレベルに茶をこぼしていた。
謎の宗教集団・地球教の主教がルビンスキーおじさんの前でびっくりしすぎて紅茶をめっちゃこぼしている。この主教、ホラー映画とか連れてったら「いいいいいいいいいいやああああああああああああああああああああ!!!!!」とか言って泣き騒ぐタイプだし、ジェットコースターつれてったら「無理~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!」って動く前から大騒ぎして悶絶するタイプと見た かわいい
地球教っていわゆる「宗教」じゃねえなぁ~、と宗教オタとしては思った
地球というものを「神的存在」とあがめ、そこに心の救いを求めるならばこの謎集団を宗教集団と呼べるのだが、彼らは何を「信仰」しているのだろう。信仰対象が見えてこねえ。ただのかつてあった宗教組織をまねた結社に見えてくる
その証拠に、この主教からは一切「地球に乾杯!!」「地球の恵みがあなたと共にありますように」「地球は偉大なり」「地球こそ真理」とかいう信仰対象(?)に前向きな言葉が無い。地球狂信者的な感じがない
あの名執権である北条泰時を感化した明恵は釈尊を尊敬しすぎて耳を切り落としたという。明恵いいよな~ 明恵好き~ アッシジのフランシスコと並んで好きな聖職者~ ではなく、……めっちゃ地球信仰してる!熱愛してる!!そのために耳も切りおとーす!っぽさがミリも紅茶主教デグスビイからは感じねえ
聖職者には面倒くさいだろう、泥臭い政治事情しか口にせず、ルビンスキーおじさんはそんな彼のことを「教条主義者」だといっている。何処が教条主義者だと思ったんだけども
つまり、地球教というのはいわゆる「宗教」ではなくなっているのではないだろうか。かつてはみんな「地球に乾杯!!!」とかいってたのかもしれないけど、今は政治活動メインになり、本業の宗教活動がおろそかになっている。……いる(オタとしての強弁)。そして宗教としての本来の役割を果たさずにいるのかも。
いや、そもそも宗教集団ではなく、なんだかともかくノリと勢いでみんなが集まった秘密結社なのかもしれない。
よっぽど銀河帝国の「オーディンの加護があらんことを!」とかいうお決まりの文句とか、「ヴァルハラでキルヒアイス提督が……」という来世感のほうが宗教の役目をはたしている。
謎秘密結社を宗教と誤解して何故か上層部が支配されているフェザーン……ちょっとやばいんじゃなあい……?
個人的にオーディン!ヴァルハラ!のある帝国のほうがこういうのにうまく対処できると思う。フェザーンは思想的なモノが「お金」しかなさ過ぎて、逆にこういうのに何も対処できない状態なのかも。
だいたいルビンスキーおじさんの宗教論自体が「宗教は時の権力者を洗脳してきた」から始まるという貧弱さ。北条泰時と明恵の例は洗脳ではなく、感化だった。だいたい明恵もつれなくて、権力者の側にいてはくれない。だが、その生きざまが権力者に「生きる術」を見出させていく。これは四大世界宗教あるあるだ。聖職者の信仰心や凄まじい名僧の生きざまに権力者は救われていくのだ。だから、洗脳というより、人生の生き方そのもの、人生のクオリティーに関わる問題なのだ。
そこをあえておじさんは何も見ずに語っている。
ルビンスキーの語り方は知っている。なんとなく知っている人が適当に言うときの語り方だ。
つまり、フェザーンのありさまは、「金ばっかりみてると、人生のクオリティーを金で贖おうとして、良識がなくなる」って言いたいのかも。
ホラー:ドミニク
この女ぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁっぁ!!!こわーーい!
でも好き。(この悲鳴で察してください)
もしドミニクがルパート君のお母さんじゃないなら、どうしてファーストネームで呼ぶんだろう。普通は「ケッセルリンク補佐官」とか呼ぶものでは……?
やっぱりお母さんか。お母さんなんだな。ああみえてとんでもない美魔女なのかもしれない……
もしドミニクがルパート君のお母さんなら「父と母が今でも熱々でして……母が父の目の前で全裸で着替えるんです……息子としては全力で恥ずかしい」とか人生相談に投稿していそう
いや、そもそもドミニクが母ちゃんなら普通にルパート君とルビンスキーおじさんは親子やってるよね!? でもわかんない。ルビンスキーおじさんが父親とかマジで嫌だ。確かに苗字を変えたいかも。
(ラインハルトが父親であるアレクサンドル君(※存在することしか知らない。)も父親の所業を一話から見たら「苗字変える」とかいいだしそう)(いつ出てくるんだろう)(そろそろ元帥府の裏庭の木になってそうだから収穫してもよくね)
まとめ
・筋トレ
・ヤンさん「紅茶が~~~~!!!!」「私の個人情報が~~~!!!!」
・ルパートのこと知りたくないですね特に って返事しとけば安全
・フェザーン、ラインハルトのシスコン癖も知ってそうだしヤンさんの蔵書数のヤバさも知ってそうだな……
・シューマッハ可哀想すぎだろ
・ランズベルク伯、こういうキャラ大好き
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