”自分探し”が終われば、幸せになれると思ってたけど

こんばんは。河北です。

今日は”自分探し”について書こうと思います。

たぶんこの言葉に出会う時って、人生に悩んだりとか、これからの生き方について考えたりするタイミングなんじゃないかと思います。

具体的には、仕事について悩んだり、目標を見失っちゃったりするタイミングだったりするのかな、と。

自分はなにをしたいのか
どんな仕事が向いているのか
人生どう生きたいのか
どこに向かって進めばいいのか
自分の価値観とは…

答えが出たかと思えばやっぱり違う気がして、また同じ問いに悩まされたり、もっと自分を見つける画期的な方法があるのかと模索するけれど、やっぱりしっくりこなかったり…。

しまいには疲れてきちゃいますよね。私も自分探しに長らく翻弄されてきたので、とってもよくわかります。

過去の私は、”自分”さえ見つかれば幸せに生きていけるんじゃないか、って本気で本気で思っていました。

自分にできることがわかって、やりたい仕事が見つかって、人生の目標が見つかって、幸せに生きていけるのだと。

そう信じて疑わず、ずっと自分探しをしていました。

でもね、そんな日々を過ごしてきてわかったことは「自分探しは一生終わらない」ということ。

私たちは迷いながら進むしかなくて、ゆく先々で出会う自分を楽しみながら過ごしていくしかないのです。

私は自分探しが終わらないことで、ずっと前に進めずにいました。

できれば失敗したくないし、無駄な挑戦はしたくない。そうやってずっと小さくなって震えていたら、あっという間に時間は過ぎていきました。

私たちの時間は有限です。もちろんなにもせずに考える時間も時には必要です。だけど、それだけでは前に進めていない気がして辛いから。

今日は、そんな話をしようと思う。

▼このnoteを書いた人

しゃかりきに働いて自分を見失い、保育業界の中で転職をくり返してきたアラサー。
自分を犠牲にしない働き方やライフスタイルを探すなかで、フリーランスや保育士以外の会社員を経験。
現在はフリーランスで個人向けのコーチングやカウンセリング（対話業）を仕事にしています✌️

社会でうまくやっていけなかった

少しだけ、私の話をさせてください。

私は物心ついた頃から数年前まで、クッソ真面目に生きてきました。謎の洞察力で、相手が自分になにを求めているのかわかる。真面目で従順。私は会社員として重宝されました。

だけど、心の中はいつもぐちゃぐちゃでした。

なんで私だけ人の何倍も働かなきゃいけないの？
みんなちょっとは周り見てよ。
愚痴ばっか言ってないでさ。

心の中で何回も舌打ちをして、自分の気持ちに折り合いをつけました。

なぜみんなは私と同じ温度感で働いてくれないのか、なぜ私はみんなと同じように余裕を持って働けないのか、不思議でしかたありませんでした。

こうして私は転職を繰り返すことになります。はじめのうちは「職場が合わなかっただけ」「あの人とウマが合わなかっただけ」と自分に言い聞かせることができました。

だけど、何度も失敗するうちに気付いたのです。
これは自分自身の問題なのだ、と。

自分のなにが悪かったのか、なにを補えば社会でやっていけるのか。

仕事を軸にして、自分探しが始まりました。

こうしてたどり着いたのが、”フリーランス”という働き方。どこかに雇われるのではなく自分で仕事を創っていく。そういう働き方でした。

フリーランスといえば、キラキラしてかっこいいもの。そんなイメージがありました。「小さい頃からの夢に挑戦✨」とか「持ってるスキルを活かして独立します✌️」とか。

私のフリーランスへの挑戦は、そんなかっこいいものではありません。ただ会社員としてやっていけなかっただけ。

スキルなし
経験なし
人脈なし

私には、なにも使えるものがありませんでした。

私になにができるのだろう……。脳みそをぎゅうぎゅう搾りながら考えました。

「自分にはなにができるのか。」それは、「自分が何者なのか」ということ。

私はまた、自分探しを始めることになったのです。

自分探しが終われば、自分のやりたいことが見つかって、できることがわかって。進むべき道が決まって、自分の仕事を持つことができて、幸せに過ごしていける。

そう思い、私は自分を探し続けました。

自分探しは終わらない、そういうもの。

だけどね、気付いたんですよ。自分探しは終わらないってこと。

日々私たちは成長しているし、興味や関心は移り変わっていく。もちろんライフステージも変わっていくし、意識さえすれば関わる人だって変わる。

そうなれば周りからの見られ方も求められるものも変わってきますよね。

私たちは気付かぬ間にどんどんアップデートされているのです。

となると、いま探しあてた自分もまた変わっていく。だから自分を探す作業は一生終わらないんですよね。

よく考えればあたりまえのことなんですけどね。全然気付けなくって。これに気付いた時はびっくりしました。

私はうっかり、ゴールのない迷路の中に迷いこんでいたのだなあと。

一生終わらない、ということはですよ。

今読んでいるあなたが”自分探し”をがんばっているのなら。あなたが幸せになるために自分を探しているのなら。

あなたが幸せになるのはあたりまえなのだから、自分探し以外のことをぜひ始めてみてほしいと思います。

自分探しを終わらせてから始めようと思っていること、きっとあるんですよね。

なにかに向けて動きだすと、その先々で新しい自分と出会えるはず。その自分が感じた感情も”自分”を説明するもののひとつになりますし。だから動き始めてほしいと思うのです。が。

とはいっても、、、という気持ちもわかります。

私は、石橋は叩いて叩いて結局渡れないタイプだし、失敗する可能性が少しでもあるなら挑戦できない。そんな人間です。

でね、そんな感じで自分探しが終わらないことで動けずにいたら、なんと２年近くも経っちゃってたんですよ。

これにはびっくり。２年って大きいですよ。ほんと。２年あったらなにができただろう…ってふと思っちゃいます。

だから私は、あなたの大切な時間を無駄にしてほしくないんです。

立ち止まっていても２年。動いて失敗しちゃっても２年。

どちらの方が私たちにとって価値ある時間なのか、なんて明白です。

どうか自分探しに翻弄されて、あなたが遠回りをしませんように。

自分探しはほどほどに。もう今からでも、幸せに向かって進んでいけるはずなのです。

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