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コーチとしてのはじめてのセッションは、盛大にすべっておわった




私のコーチとしてのはじめてのセッションは、
盛大にすべっておわった。



それは「コーチングをしようとしたこと」が原因でした。



どう話を切り出そうか
何を聞こうか
どういう話の展開を作ればいいのか
何を質問しようか


そんなことばかり、一生懸命考えてしまっていて。




今日の記事は、心臓をバクバクさせてはじめてのセッションに向かった過去の私へ、そしてこれからセッションを迎えるあなたへ、少し先を進む私から、伝えたいことを書きます。




はじめましての方と



2022年3月。




資格・実績・経験ナシの私は、どこから湧いてくるのかわからない謎の自信と、一抹の不安を抱えながらコーチとして発信活動をはじめました。



私がクライアントにしたい人はきっと”コーチング”という言葉は知らないだろう。”コーチ”という言葉はスルーされるだろう。


相手に届く肩書きを考えあぐねた末、”対話する人”という、当時の私には扱えないような抽象的でイメージしにくい肩書きを名乗り、発信を開始しました。


(その後も肩書き迷子期間は続くのですが、それはまた別の記事で)



実際に発信をはじめると、発信は想像していた何倍も難しいことなのだと知り、若干の絶望。


とはいえ、知人や友人に自分のセッションを買ってもらうイメージがどうしてもできなかった私は、発信に賭けるしかなく「とにかく発信しなきゃ」と鼻息荒めでパソコンに向かう毎日でした。



(保育士を兼業していたこともあり、当時は1ヶ月に数記事書くだけで精一杯。白目剥いてヒーヒーだった)




発信をはじめて少ししたころ、記事数もフォロワー数もまだ1桁だったある日、問い合わせ窓口にしている公式LINEにメッセージが届きました。



保育園での勤務中でした。お昼休憩にスマホを手にするとメッセージが来ていたんです。


一瞬にして頭がフリーズ。



恐る恐るLINEをひらくと、


ーーー

仕事について悩んでいます
noteを見て連絡しました
河北さんに相談したいです

ーーー



それらの内容が、丁寧に書かれていました。


冷やかしでもなんでもない。私に宛てられたメッセージでした。



コーチとしてはじめてのセッション



それから日程の調整をして、いよいよセッションの日。


心臓はバクバクでした。


事前に手書きのノートに「コーチングっぽい」質問や話の聞き方をメモ。


万全の状態でセッションに向かいました。


万全とは言えど内心は不安でいっぱい。


どう話を切り出そうか…
何を聞こうか…
どういう話の展開を作ればいいのか…
何を質問しようか…



頭の中はありとあらゆることでパンパンでした。



すべては相談に来てくれる方のためです。


それはもちろんそうでした。


だけど私は、それを何倍も上回る怖さを感じていました。




こんなのコーチングじゃない
と言われたらどうしよう

こんなレベルでコーチを名乗ってるの?
と言われたらどうしよう

相談する相手を間違えた
と思われたらどうしよう



とにかく怖くてたまらなかったのです。



だから必死に”コーチング”をしようとしました。


コーチングをしなきゃ
コーチとはこうあるべき
コーチならこういう時はこうする



勝手に作り上げたコーチ像を頭に浮かべ、立派なコーチになろうと必死でした。



盛大にすべった



「私はコーチだ」



そう自分に言い聞かせてセッションに挑み、コーチングをしました。



結果、そのセッションは盛大にすべって終わりました。(正確には「私がそう思った」なので、実際にどのように感じられたのかはわからないまま)


次にどういう話の展開を作ろうか、どういう流れで話を進めていこうか、どんな話の聞き方をしようか、どんな質問をしようか。



セッション中、それらを考えることで頭がいっぱいだったんです。



思ったように話せなくてめちゃくちゃ焦ることとなり。コーチングをしようとすればするほど、チグハグになっていきました。



セッションがおわったあと、私はでっかいため息を吐いて、事前に準備したノートに突っ伏せました。




「ちょ、まって。全然うまくいかなかった……




私は、私がイメージしていたコーチングができませんでした。準備したノートに書かれている内容はほとんど活用できず。



私は自分が思っていたコーチになれなかったのです。



ふつうにめっちゃ凹んだ




誤解を恐れずにいうと、私は今までの社会人生活の中で「仕事がうまくいかなかった」と感じることがあまりありませんでした。




なんせプライド激高女なので、失敗することが許せない。だから、うまくいくように、なんなりとなるように、仕事を進めてきたのだと思います。




そんな私にとってセッションがうまくいかなかったのは大誤算でした。「どこからその自信が湧いてくるんや」と不思議でならないのですが、「うまくできる」と思い込んでいたんです。



セッションの手応えを1ミリも感じられなかった私は、セッションから数日間、ベコベコに凹みました。



凹むだけならよかったです。


あろうことか私は、相談に来てくれた彼女との相性が悪かったのではないか?相談してくれた悩みが私には合ってなかったのではないか?と疑いはじめました。(とんでもない思い違いである)(当時のアタイを蹴飛ばしたいよ



そして誰に向けて何を発信すればいいのかわからなくなり、発信する手が止まってしまいました。


止まるというほど発信はできていなかったのだけど、描きはじめていた方向性が見えなくなってしまって。


本当に、今振り返るととんでもない思い違いなんですけどね………



あの日のセッションを今ならどうするか



もしも、もしも、あの日のセッションがうまくいってなかったとするならば。



私は、自分が「コーチになろうとしたこと」が理由だと思っています。


必死にコーチングをしようとしたこと。勝手に作り上げたコーチ像を頭に浮かべ、立派なコーチになろうとしたこと。



コーチングをしなきゃ
コーチとはこうあるべき
コーチならこういう時はこうする

これらを意識し過ぎてしまったことにあります。


それからの私は、

コーチングすることをやめました。

コーチになることをやめました。


というと、語弊があるかもしれないけれど「コーチングはこうするもの」とか「コーチたるものこうする」などと考えることは一切やめたんです。


難しいことは一切考えない。


「とにかくクライアントと向き合う」


それだけを決めました。




あの日の私へ、
そしてこれからセッションに向かうあなたへ。


とにかく楽しんできてください。

コーチングはしなくていい。

あなたの思う「コーチ像」に
自分をあてはめなくていい。

それっぽいことは言わなくていいし、
しなくていい。

「なにを言おうか」なんて考えなくていい。



来てくれたことに感謝すること。
一生懸命話を聞くこと。
誰よりも応援すること。
心の底から信じること。
味方でいること。
認めること。

大切な人にするみたいに。


それがあの時の私にできていなかったこと。
だけど、なによりも大切なことでした。




何度挫けてもコーチとして挑戦できたのは



ここからは余談なのですが、そのセッションが終わった後、すぐにメッセージが届いたんです。


「今日のセッションはおいくらになりますか?お支払いはどちらからになりますか?」


私は自分のセッションを表に見える形でおいていません。値段ももちろん提示していない。




私は自分がコーチになる前に、大尊敬する憧れのコーチからコーチングを買っていたのですが、ビジネスの”ビ”の字も知らなかった当時は、マイコーチのやり方がすべてで、それしか方法を知りませんでした。


私はコーチが開催していたon1のセッション(無料)を受けさせてもらい、そこから長期の継続セッションを買いました。



だから、あたりまえのように最初は無料でセッションをするつもりでいて、当たり前のように相手もそう思っているものだと思い込んでいたんです。


すっかり忘れていたけれど、普通は「おいくらですか?」という話になるよな、とふと我に返りました。



と同時に、とんでもないことが起こっていることに気づいたんです。



私は、資格も実績も経験もない、無名のかけだしコーチ。当時は顔出しはしておらず、音声や動画での発信もしていなくて。発信はnoteのみ。



彼女は、そんなどこぞの誰かもわからないコーチの、金額がわからないセッションを受けてくれたのか、と。



たまらなくなった私は、メッセージを送りました。


「無名のコーチである私の、金額のわからないセッション。よく受けられましたね」と。




「河北さんと話せるなら、いくらでもお支払いできると思ったので」



スマホの画面に映るそのメッセージに、目がまんまるになりました。




もともと無料で行うつもりだったので、お金はいただきませんでした。そして私がはじめて売上を立てられたのは、それから1年8ヶ月後になります。




1年8ヶ月の間、幾度となく発信に挫けることになり、一時は会社員として社会復帰もしました。


「私には起業できなかったことを証明してとっととやめてやらぁ」とムキになっていたこともあります。笑


しかしボロボロでも諦めることができなかった。




「結果が出ない間よく耐えられましたね」「発信に折れても立ち上がれたの、すごいですね」と言っていただくことがよくあります。



私はひどく負けず嫌いです。めちゃくちゃ頑固。自分がここまでこれた理由は「諦めの悪すぎるしぶとい凡人だったから」だと思っています。



そして、挫けても立ち上がれた理由がもう1つ。



それが、ネットという大海原から私を見つけ、セッションを受けてくれた今回の彼女の存在です。




「絶対に自分の発信は届く」
「絶対にクライアントと出会える」



それを発信をはじめた初期の初期の段階から、感じられていた。発信にはとんでもないパワーがあることがわかっていた。



私はめちゃくちゃ運が良かったと思っています。本来なら発信からの出会いがあるのはもっともっと先のことなのだと、あとからジワジワ知っていきました。




発信からの出会いがあるのは、とんでもなくすごいことです。目の前にセッションを受けてくれる人がいるなんて、普通じゃない。誰にでもできることじゃない。



あなたが発信を続けてきたからの結果だと思うんです。がんばってきたからの結果だと思うんです。おめでとうございますすぎますよ。本当に。心の底から。



だから、思いっきり楽しんできてくださいね!


以上です!




💡お知らせ

今、クライアントに出会うまでの道のり(01)をお伝えする講座を開催しています。

今回の募集はすでに終了していますが、11月中旬〜3週目あたりに、次の募集をさせてもらおうかと思っています。

詳細は公式LINEよりお送りしますので、ぜひLINEに登録してご案内をお受け取りください。
公式LINE→https://lin.ee/2rwh1la


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◾️河北あおい

対話を仕事にしたい方の、ゼロからお客さんに出会うまでのサポート。「職業=わたし」を極めるため、日々鍛錬してます🦭

保育士として人生捧げる→働きすぎて限界→裸足のままフリーランスへ→挫折して会社員→からの再起

自分も仕事も「いい感じ」の生き方へシフト


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