起業に必要なのは資格やスキルじゃないなんて、目から鱗すぎた。
スキルなし
経験なし
資格なし
裸足のままフリーランス街道へドカドカ進んできた河北です。元ボロボロの限界保育士です。
起業やフリーランスという働き方に憧れを持ち始めたとき「私にも何かできる！」という謎の自信はあったものの「なにも持っていない自分」に打ちひしがれました。
できそうなこと、やれそうなこと、片っ端から紙に書き出してはみるものの、どれもこれもパッとしなくて。
あたりまえのように「まずは資格がいるよね〜」なんて思ったりもしました。
でも結局私は、なにも持たず「今の自分のまま」進むことに。
それができたキッカケは、とある起業コンサルさんの相談会に参加したことでした。
起業が現実味を帯びてきたのは
さかのぼること2021年の秋。
保育士をやめてキャリア迷子になり、「これからどうしていけばええんや」と頭がはち切れそうなほど考えていた時、「起業」や「フリーランス」という働き方を知りました。
”起業”
”フリーランス”
それらのワードは聞いたことがあったし知ってはいたけれど、それが自分ごととなったのは初めてでした。
組織生活とどうにもチューニングが合わなくて転職ばかりだった私にとって、起業やフリーランスは救済措置に思えました。
「この道なら私も生きていけるんじゃないか」
そう思ったのです。
だけど起業・フリーランスの実態がつかめない。得体がよくわからなくてぼんやりとしたまま。どうすればそれが叶うかもわからない。
毎晩布団に入りながらぼんやりとSNSを見るものの、そこに映っているフリーランスや起業家さんたちは別世界の人のように思えて。「そうなれるまでの過程」が全く想像できませんでした。
いつものように、ぼんやりスマホを眺めていたある夜、とある起業コンサルさんの個別相談会の案内を見つけました。
気になる。これで自分の未来が明るくなるかもしれない。そう思ったものの、
でもさ、こういうのって、夢や希望があってキラキラした人しか申し込まないんじゃないの？？
なんかすんげぇ人しか受け付けてもらえないんじゃないの？？
ボッサボサの髪とよれよれのパジャマ。
築５３年のボロボロアパートに住む私なんて
相手にしてもらえないのでは？？
ビビり散らかした私は「ビジネススキルはありませんが大丈夫でしょうか？」と、知ったばかりの”ビジネススキル”という言葉をあえて使ってメッセージを送りました。
河北さんが遠回りをしないように
こうして迎えた相談会当日。なんとか自分の思いをひねり出して言葉にしました。
起業してみたいのですが………
コーチングとかいいなって思ってて………
でも本当に保育士しかできなくて……
なにもできることないんです………
モニョモニョとひと通り話し終えた私に、コンサルさんが一言。
「河北さんが遠回りをしないように伝えておきます。あなたの苦労してきたことでしか人は救えない。だから自分の苦労してきたことを商品にするといいと思います」
苦労してきたこと、悩んできたこと、そしてそれを乗り越えた経験。それらに価値があるのだと。
過去の自分が悩んでいたことと同じように悩んでいる人は必ずいる。お金を払ってでも解決したいと願っている人がいる。それを商品に、と。
あれ？
資格とかいらないんですか？
スキルとか特技とか、
そういう話じゃないんですか？
目から鱗がボロボロ剥がれ落ちた瞬間でした。
ちっぽけに思えて
苦労してきたこと。経験。
そう言われたって「私の苦労なんか大したことない」「特別な経験なんてしてこなかった」と思っちゃいませんか。
私も長らく、自分の人生ってありきたりだしな〜、普通すぎてパッとしないな〜、と思ってました。
謎の自信はあったので、「なにかあるはず！なにかできるはず！」とあらゆることを頭に思い浮かべはするものの、ふと我に返って「なんもないやないか〜い！」と、ずっとセルフツッコミ入れてました。
…そう思うのもしょうがないんですよね。自分の人生は自分のものだから、普通だと感じてしまってあたりまえで。
だけど普通なわけないんよ。ありきたりなわけない。絶対なにかある。絶対にある。私もあったから！
存在そのもの
あたりまえのように、なんの疑いもなく、「まずは資格がいるよね〜」「スキルってどこで学べばいいんだ〜」と考えていたけれど、
「自分の経験には価値がある」「そのままの自分でできることはある」と知れたから、裸足のままフリーランスの道へ進むことを決められました。
それに、心惹かれたんですよね。私は聖人ではないけれど、自分の経験、自分の人生、つまり自分の存在そのもので誰かの力になれるなんてめっちゃ素敵やん！って思った。
過去の自分と同じように悩んでいる人の力になれること、あのとき喉から手が出るほどほしかった情報をお渡しできること、そうしてまた幸せが広がっていくこと。なんて優しい世界なんだ、と。
＊
まずはこれまでの人生を振り返ってみてください。書き出してみてください。
どうしようもなく悩んだこと
笑うしかないくらい苦労したこと
泣けるくらい悔しかったこと
腑が煮えくりかえりそうになったこと
きっとあると思います。
それらがタネになる。「こんなもの」と思わないで。それを大事に育てれば、実がなるのだと思っています。私たちの経験や人生そのものが誰かの助けになる。
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◾️河北あおい
元保育士のフリーランスコーチ。働き方やセカンドキャリア、フリーランス1歩目のサポートをしています。保育士として人生捧げる→働きすぎて限界→キャリア迷子→裸足のままフリーランスへ。
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