会社員の「普通」が私たちに何をもたらしてくれるのか。
こんにちは。河北です。
なんともじれったい、とっても重たい年末を過ごしています。
経緯はこちら。(この記事の最後にもリンク貼ります)
今日は、フリーランスから会社員に戻った私が、会社員としての「普通」を追い求めた話をしようと思う。
同じようにフリーランスから会社員に戻った人はもちろん、会社員だけどなんだか馴染めない、という人にも読んでもらえたら嬉しい。
関係あるなあ、と思う方は読み進めてちょ!
「普通」でいたかった。
今年の秋口、約3年ぶりに会社員に戻った。
それまではフリーターのようなフリーランスのような、自由気ままな生活をしていて。
嫌なことはしない
疲弊する人とは付き合わない
働きたい時間だけ働く
独身で身軽なのをいいことに、好きなように過ごしていた。
そんな私が、会社員に戻ることになった。
内定通知をいただいてから入社までの間、「会社員としての普通を取り戻すこと」がまずは先決だと考えた。
3年も気ままに過ごしてきた私は、会社員としての感覚が、すっかり鈍っている気がしてならなかったのだ。
入社してからは、一生懸命、会社員としての「普通」を探した。
気ままは、会社に属すとワガママになる。
ワガママな人は、会社にとって都合が悪い。
そうは思われたくなかった。
会社員に戻ってからの私は、
どこまで許容するのが普通か
どこまで我慢するのが普通か
「これって普通なのだろうか?」を常に考えながら、物事をジャッジするようになった。
「普通」でいることは、私たちの人生において、意味のあることなのだろうか。
ちょうど、理不尽なことが数百個たまってきた頃、「会社員なんだから、理不尽なことにも耐えなければならない」と上司に詰められた。
これが「普通」なのか
と、絶望した。
これまで受けてきた理不尽な出来事は「会社員だから我慢するのが普通」らしい。
だとすると。
これが会社員にとっての「普通」だとすると、私には耐えられない。
数年前、会社員としての働き方を諦めた過去がある。組織に馴染めない自分を責めて、みんなと同じように出来ない自分に「社会不適合者」と名前をつけた。
上司の言うように「理不尽に耐えることが普通」ならば、やっぱり私には「普通」でいることは難しかった。
やっぱ会社員ってすげぇな。と天を仰いだ。
その時に見た、澄んだ冬の空を、私は一生忘れないと思う。
いまこの文章を読んでくれているあなたは、どんな境遇にいるのでしょうか。
「普通」でいることを正義として、がんばっているのでしょうか。
私たちにとって、「普通」でいることは、あまりにも窮屈ではないか、と思う。
会社員が悪い、という話では決してなくて。
(私だって会社員に憧れている。かっこいいもん。)
たぶん、その「普通」を
普通に受け入れられる人と
普通に受け入れられない人がいる
ただそれだけの話なのだ。
「普通」でいられないならば。さて、どうする。
私にはコーチがいる。彼はコーチとして起業し、個人で仕事をしている。
「あんたはこっち側の人間だよ。いずれ必ず戻ってくる。」
私が会社員に戻ると言ったとき、彼にそう言われたことを思い出した。
当時は「そうなのかな。そんな未来もあるのかな」と、ぼんやり思っていたけれど、
「まあ、なんだかんだ会社員として上手くやっていけるでしょ!」
という気持ちの方が、大きかった。
この数年間で、コーチングを受けるようになって、物事の捉え方も、視野の広さも、自分への自信も、段違いになった。人間としての強さを身につけた。
だから、
「うまくやっていける」
そう思っていた。
なのに、私はまた会社員としてこじらせてしまったのだ。
しかも今回は、私のこれまでの会社員生活の中で、いちばんの争いが起きている。しかも私を起点に。私を発端に。たくさんの人を巻き込んでいる。
なぜ?
こんなはずじゃなかったのに。
よくよく考えると、答えは簡単だった。
コーチングを受けたことで本来の自分の姿が顔を出して、自分の気持ちを吐露することに抵抗がなくなっていたからだ。
会社員でいることに、本来の自分の姿を見せる必要はない。むしろ、はみ出た者は腫れ物扱いされる。
「自分」を生きられるようになった今、「会社員としての普通の人」を、演じることが難しくなっているのだと感じた。
「普通」を追い求めたのは「普通じゃない自分」に気付いていたからなのだと思う。
気付いちゃったらおしまいよね、と心の中で呟いている。
ここまで読んでくれたあなたはどうですか。無理に「普通」でいる必要はないと、私は思います。
だって苦しいもん。私がいちばんよく知っている。
さて、これからどうしようかね〜。
なんだかワクワクするね。
「普通」というがんじがらめの世界から、抜け出したくてウズウズしております!
じれったい年末を過ごしている理由はこちらの記事から。
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