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保育士をやめたとき、次の道は全く見えていなかった



こんばんは!河北です。
元保育士のフリーランスコーチです。


「保育士をやめたいけれど、自分にできることがあるのか…」「このままの働き方は続けられそうにない。でも保育士以外に道が思い浮かばない…


最近、立て続けにこのようなご相談をいただいています。



いや、わかる。

めちゃくちゃわかる。



どの業界も少なからず同じだとは思うのですが、「保育士」は専門性が高い仕事がゆえ、とりわけ悩んでしまうようにも思います。


自分に一体何ができるのだろう…?と。



先生以外の道がわからない



私が保育士人生に終了のゴングを鳴らしたのは、27歳の時でした。(なんだかんだ復職もしているので、完全に保育業界から身を引いたのはもう少し後です)



”やろうと思えばきっとなんだってできる””自分のことは自分がなんとかするだろう”


そんな強い気持ちがありました。


でも現実問題、私は「子どもに対する専門性」しか持っていない。そんな自分に気づき、心がしょぼしょぼになっていきました。


「これからどうやって生きていけばええんや」という悩みは、ずっと頭の中に鎮座していたように思います。



自分が先生以外をしている姿はまったく想像できませんでした。



自分に向いていることがあるのか、自分でも通用することがあるのか、全く見当がつかない。そもそもこの世にどんな仕事があるのかすらわからない。


新しく仕事を探すために求人を見ていても、気づけば保育業界の仕事を見ていて。


「ここの園ならいけそうかも」
「ここの施設ならうまくやっていけるかも」


それが妥協の選択だとわかっていても、保育業界から離れること自体が、何も持たない自分には考えにくかったんです。



セカンドキャリア



私はフリーランスという働き方、対話を仕事にすることをセカンドキャリアとして選びました。


選びました、というか、何もかも放り出した私に残った選択肢がそれだったんですけどね。


今の私のお仕事は、こうして文章を書いたり、ラジオで自分の感情や思考を垂れ流したり、クライアントさんとわちゃわちゃお話すること。一見すると保育士時代とは全く違うことをしています。


だけど保育士をしていたことが活きていると感じることがたくさんあります。


保育士として身につけてきたことを転用したり応用できていることも多いにあって、あのとき頑張ってきた経験が今に活きているな〜と。



もちろん新しいことに挑戦するわけなので、身につけなきゃいけないこともたくさんありました。


「んもう、めっちゃ大変やん!保育士してる方がよかったやん!」と思うことも確かにありました。笑


でも、助けてくれる人を頼りながら、教えてもらいながら、調べながら、なんとかやってこれました。



そんな自分の経験からも、私たちの人生に「先生以外の働き方が必要なのであれば」、なんとかなるのだと思うのです。というか、なんとかするのだろうと思っています。



私の母がめちゃくちゃいい例で……



「海外の人と日常会話がしたい」


たしか5年ほど前だったと思います。まったく英語のできない母が勉強をはじめたんです。


小学生に混ざりながら英検を受けているという話を聞いた時は「さすが私のオカンやな」と思いました。



そこから数年たった今、


もう60歳を過ぎているけれど「海外からの旅行者に通訳の仕事がしたい」という夢ができ、今も毎日勉強しています。次の試験は準1級とのこと。


毎晩机に向かう母を見るたび、何歳から何を始めても遅くないんだと痛感させられていて。


母を見ていると「できないかも」「挑戦するのが怖い」と言っている自分の言葉が、すべて言い訳なのではないかと思えてくるんです。


本当にやりたいことなら、私たちはやるのだと思わざるを得ない…。母はつよし。



やりたいことがなくても



もちろん、私の母のように「英語を仕事に!」などという、はっきりしたやりたいことが今は思い浮かばない場合もあると思います。


最初は「先生はもうやっていけない」という気持ちでいいと思うんです。私も最初はそうでした。やりたいことなんてなかったです。でも、先生として生きることは違いました。


時間をかけて、次の道を少しずつ見つけていったように思います。


この世界には何百もの職があります。今は想像しにくいかもしれないけれど、先生だけがすべてではないはず。



数年前までは、先生しかないと思ってました。死ぬまでやるしかないと思ってた。



それがある意味当たり前になっていて、その中でどうやってこの先を過ごしていけばいいのかと考える日々だったように思います。


でも、そうじゃなかった。



先生として働くことが限界…

これからの人生を考えたときに
ずっとこのままでいいのか悩む…


そんな悩みや疑問って、一度生まれたらどんどん大きくなっていきますよね。



それらに悩み続けながら働くことを私はオススメしたくありません。


私は苦しかったから。しんどかったから。
このまま人生終わったら、絶対後悔するって思ったから。



私たちの人生に「先生以外の働き方が必要なのであれば」、私たちはきっとなんとかする。



人間の力は侮れないのよ。やろうと思えばなんだってできると思っていますぜ。



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◾️河北あおい

元保育士のフリーランスコーチ。働き方やセカンドキャリア、フリーランス1歩目のサポートをしています。保育士として人生捧げる→働きすぎて限界→キャリア迷子→裸足のままフリーランスへ。

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