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お祝い事のある平日

大分日が空いてしまったのですが、先週月曜日のティムカット翌日の話。
ティムカットについてはこちらから。

翌日はエチオピアカレンダー的には平日の火曜日だった。でもティムカットは3日間開催されて、月曜日が2日目。

今の私なら分かる。
現地の人が「今日はオフィシャルの休みじゃない」と言う日は休みだ。オフィシャルに休みにしたらどうかと思うくらいに人が来ないから。今私にはオフィスがないけど、同期に聞いたらやっぱり大体「行ってみたけど誰も(ほとんど)来なかった」らしい。

来なかった人の行き先は。


その日私はお昼ご飯を食べに行こうと、アディス市内の大通りを走るミニバスに乗っていた。「今日はここまで」と降ろされたのは、普段の終点より大分手前。

なんで?と思った私の目に入ったのは、赤いカーペット。

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これはティムカット関係だとピンときた。


ティムカットはイエスの洗礼を祝うものと前回書いたが、何をするかというと、「普段は教会に納められてる有り難いものがお披露目される」。

この有り難いものは「ダボット」と呼ばれている、旧約聖書に出てくる箱である。日本語だと「契約の箱」と呼ぶらしい。調べた先の写真だけ見ると、昔のおこしに近いかな…?

この中には十戒が刻まれた石板が納められている。調べた限りでは明記されてなかったけれど、モーセの十戒でいいのだろうか。

初日に運び出されたこのダボットを教会に戻す道中なのだろう。最終日は聖ミカエルに捧げられるそうだが、この辺に聖ミカエル教会があることも聞いている。

せっかく出逢えたんだもの。見ない選択肢はないだろう。うまい具合に、カーペットの敷かれたメインロードよりちょっと高いとこにある見物スペースも確保できた。
これも現地のお兄さんたちがこっちおいで、と譲ってくれた場所である。はぁ優しい。

そこから約1時間。聖歌を歌う人たちあり、ダボットを厳かに運ぶ人あり、楽器を演奏する人ありの大セレモニーだった。普段片側3車線の道路が人で埋め尽くされるほどの。

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トップ画の全体。

白いハベシャリブスを来た人たちに、赤・黄・緑が映えてとても綺麗だった。

写真や動画を撮る人、子供向けのおもちゃを売り歩く人、祝いの声をあげる人。


こんな大規模なお祝い平日にやったら、そらみんな来ないわな…と妙に納得してしまったりもした。

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