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日本の外で、ハンカチとティッシュの話。

私が通っていた小学校では、ハンカチとティッシュは持ち物検査でチェックされるくらいの必携アイテムだった。
ちょうどイギリスでもエチオピアでも印象深いことがあったなぁと思い出したので、並べて書いてみる。他の国ではどうでしょう。


ハンカチを持っていて爆笑された日

これはイギリスで経験したけど、イギリスの人たちの反応ではない。

大学院進学前の予備校(INTO)で英語コースを受講していた時のことだった。私のクラスには私を含めた日本人が2人とアジア出身者が約10人、あと中東からの人が1人。

ある日の授業前だったか休み時間だったか。私の前の席に座っていた女の子3人組から「ねぇミズキ。なんか○○(もう1人の日本人)が毎日いつもハンカチ持ってるって言うんだけど、ミズキも持ってるの!?」と聞かれた。

持ってるよ、ほら。

と自分のタオルハンカチを見せたら3人に「マジで!?キャーッ!」とめちゃめちゃに笑われたし、そこから派生してクラスの他の子も愉快な気持ちになったらしい。

え、むしろみんな持ってないの?と聞いたが、誰も持っていなかった。便利だよ、ハンカチ。


小学生にティッシュをもらった日

エチオピアの地方都市ディレダワにいた頃。いろんな事情で小学校での勉強が途絶えてしまった子たち向けのサポート施設で、活動したことがある。

最初に施設見学をさせてもらったとき、エチオピアではよくあることだが、先生が教室の中に私を招いて座らせてくれた。しかも児童たちの間に。そういうわけで、本当の児童目線で授業見学をすることになった。

そこにいた児童たちには学用品も買えないくらい貧しい家庭の子も多いと事前に先生に聞いていた。児童の様子、授業の進め方、先生の様子などを児童の隣でメモしていく。授業は滑車の話をしているし、理科のようだ。児童の外見、小2~中1くらいに見えるのだが皆これ分かるのだろうか…?

とか考えながらちょっと顔をかいたら、どうもひっかいてしまったらしく血が出てきた。ティッシュティッシュ…とカバンをごそごそしたが、その日持っていた分はそういえばお昼に使ってしまっていたのだった。

そうしたら、隣に座っていた女の子がスッ…ときれいに折りたたんだトイレットペーパーをくれた。大の大人が小学生にティッシュを差し出されるのは少々情けなかったが、有難く使わせてもらった。

ちゃんと持ってるの、えらいね。
すぐ出てくるのもえらいし、人にあげられるのもえらい。

と、その時の私がノートにメモしてた。持ってないのになんか偉そうだな…。



どちらも個別の事例であって、だから「日本人以外はハンカチをもっていない」ということでも「エチオピアの子はみんなティッシュを携帯している」ということでもない、というのは書いておきたい。


余談だが、青年海外協力隊員にとって持ち歩きやすいように平たくつぶしたトイレットペーパーは必需品だったりする。特にトイレ設備が充実していない国に派遣されているとき。紙がないゆえ…。

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