アムハラ語学習者にあまあまな人々
アムハラ語はエチオピアを出たらほぼ通じない。らしい。
エジプト隊員がアラビア語に似ていると教えてくれたが、それでも通じるほどではなさそうだった。まぁエチオピアに住む人たちが「ここでしか通じない」と言うのだから、間違いはないだろう。
そういう言語だからか、私たち協力隊員がアムハラ語で話すと街のひとたちはとてもとても褒めてくれる。
とれくらいかというと、
「こんにちは」
―こんにちは。
「調子はどう?」
―おかげさまでとてもいいです。
という教科書の一番最初に出てきそうな会話ができたらもう「アムハラ語できるの!?偉いねぇ~!!」とベタ褒めしてくれる。
いえ、ちょっとだけなんです…と言っても「十分話せる!偉い!」と言ってくれるので自己肯定感がとても上がる。
一方で冷静な私は
「いや本当にちゃんとできるのは何百回と繰り返したこの挨拶と買い物するときのやり取りだけなのよ…」
と恐れ多い気持ちになったりする。
挨拶に加えてちょっと天気の話やら今日の予定の話がたまたまできたりするともう「パーフェクト!(そういえばこれはいつも英語)」って言ってくれる。
みなさん評価甘すぎ。好き。
現地語が上手くないと不満を言われた、という人の話も聞いていたので、エチオピアの人々の寛容さに救われている。
そういえば配属先でも、なるべくアムハラ語使いたいけどあぁこの単語分からない…!!と思ったらルー語方式に英語混じりのアムハラ語にしてたけど誰も何も言わずに付き合ってくれていた。
…時々語尾を日本語にしてもなにも言われなかったから、ひょっとしたら単にあまり聞いてなかったのかもしれない。
こんな人々に囲まれていると、私たちも日本語学習者にもっと優しくありたいと思う。