まるごと受け入れてくれる人

成果が出ない打ち合わせの場。嫌だなぁ、と思う。

ミスをしてフォローしてもらった後。怒られたくない、怒られたくないなんて最悪、相手の方が嫌な思いをしているのに。なんて自己中。

この方針でいいのか、考え抜いたって思いたい、でも不安。背負う重圧。逃げたい気持ち。

そんなこと言っててもしょうがないし、と諦めて立ち向かう。そんなとき。

「そういう日もあるよね。」

「そう思っちゃうのは仕方ないよ。」

「誰でもそう思うでしょ。」

自分が「そう思っちゃいけない」というバリアで見ないふりをしている自分の想いを、受け入れたくないようなことを、受け入れてくれてしまうのだ。私ごと、まるごと。

「ダメ」と言われるのはわかっている。頭では。でも、自分がそういう言動取ってるってこと、受け入れられていないのだ、心からは。だから、行動が変わらない。自覚に至っていない。それを「ダメ」って言ったら、責められていると感じるだけ。

そうじゃなくて。そう思ってしまってるってことを、一緒に受け止める心の器を貸してくれて。なんでも話して大丈夫だよ、って空気で受け止めてくれて。

その上で、

「じゃあ、次からどうしようか?」

と問いかけてくれる。一緒に考えてくれる。必要とあらば、経験談を話してくれる。

その姿勢が本当に心強いし、ありがたいし、受け入れられない自分の心を溶かしてくれる。

ああ、ちゃんとしよう。変わらないと。変わろう、と思える。

自分だけでは、変われない。本当にありがたいことだと思う。

だからこそ、何か貢献できているのだろうか、といつも思う。

足を引っ張るだけじゃないかと。

きっと価値があるはずと何かにすがりたい一方で、そんなに価値がない自分を知っている。

だから、寄り道しないで。今までの自分はしない道を選んで。進めばいい。

素直にまっすぐ、シンプルに。

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