第7回.雨女
「私、雨女だからさー」
「ごめん、俺雨男だから」
知らんがな。
この言葉を聞くたびに、知らんがなという感情が私の脳内を駆け巡る。(それを声に出すことはない)
人が雨女とか、雨男とか、晴れ女とか、晴れ男とか、本当にどうでもいい。
それを聞かされたところで、何を言えばいいのか分からないし、この世で一番いらない情報だなと思ってしまう。
そんな私は、自分のことを"雨女"だと思っている。
休みの日など基本家にいることが多いが、たまの外出や遊びに行く時は大抵雨が降る。
旅行の時は数日前から、天気予報で雨マークがついてるのを見て悲しんでいる。晴れが好きなので。(というか、遊びに行く日だけピンポイントで雨でその前後は超お日様マークついてる現象の名前何??)
予報がしっかり雨なので、当然当日もしっかり雨だ。
そんな時、隣にいる友人に「私、雨女なんだよね」
言いたくて言いたくてしょうがない。
けれど、人が言うのには毒吐いてる癖に、自分が言ってしまったらそれは話違うじゃーんとなる。
みんなはどう返してるんだっけ。確か適当に「そうなんだー」とか、「お前のせいかよー」とかで返してる気がする。
みんな口にしていないだけで心の中では、はあ?それが?と思っているかもしれない。
いや、そもそもそんなことなんて思わずに、特別な感情なく普通に返している人が大半なはず。
捻くれずに、雨女ということを言っていくのもいいかもしれない。