【詩】 草原にいる

ゆっくり目を開ける

私は草原にいる
寝転がっている
目を開けると、
高い空、青く透き通る空に、白い雲が流れている
風が爽やかに渡ってゆく
深呼吸すると、草のよい香りが鼻腔を抜ける
草の上を、私はぐるんぐるんと転がってみる
誰もいないから、この景色は独り占め
ぐるんぐるんと転がる。
青草が服に付いても構わない
草の絨毯は優しい

風が通り過ぎる。私の上を、草原を
手足が伸びる。意識も伸びる
ずーっとずーっと、草原の果てまで、
世界の果てまで伸びる

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