7/12 「狭山」を生きている/「ニューヨーク」を生きられない
映画『そうして私たちはプールに金魚を、』を見た(短い感想をブログに書いた)。狭山を舞台にした閉塞感の映画。若かった頃は私だって彼女たちのようにどうにかこの「狭山」的空間を抜け出したいと思っていたものだが、いや、今だってそう思うことはあるのだが、一方で、そこで生きているこの生活も大事になってきてしまっていて、自分の大人化を感じやや落ち込む。
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『グレート・ギャツビー』を読んでいる。不思議と読ませる小説だ。しかし、本筋に関係のないところで気になってしまうのだが、先日読んだ『キャッチャー・イン・ザ・ライ』といい、ニューヨークの金持ちの世界観というのは、何というか、リアルに想像しがたいものがある。無論フィクションではあるが、リアリスティックに書かれているはずではあり、きっとこういう裕福な世界というのが現実に存在していた(る)のだろうが、大衆たる読者たちは、いったいどういう受け止め方をしていた(る)のだろうか。気になるところだ。
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