コモンズという希望
1ヶ月ほど前、"コモンの風が吹きはじめた!"というシンポジウムに参加した。
コモンズについて、講演を聞いて最初はなんとなく概念のみ理解していたが、ほんの少し自分ごととして捉えられるようになった。
そのきっかけは土木系の仕事をしている知り合い。
福島郡山のほうで、老朽化した橋の維持管理を本来はある特定の会社がやるものの、そこでは住民も一緒に参加し維持管理しているそう。
以前は、土木施設は住民、町のものという意識が強くあり、もっとオープンに共同管理することで、住民の街への愛着や防災への意識、インフラへの意識も高まり、本当に必要なインフラを残していけるのではないかと言っていた。
DAO(分散型自立組織)というワードも出てきて、実際に私が携わっている十日町棚田プロジェクトでも棚DAOとコミュニティチャットがあり、会員の人は誰でも意見を発することができる。物事をピラミッド型上層位の人々で決めてゆくのではなく、一人一人が当事者になりきめてゆく。それにより、物事をより自分ごととして捉えられるようになるのではないかと思う。
また先の講演会の中で、地球守さんは千葉の森を購入し、自然を再生し、地域にひらけた場所にするため住民たちと共同管理しているそう。
なんだか、そうした市民一体となって管理していく、行動していく事柄が増えてきている。
それは、民主的な意識の向上、人不足の解消、地球資源を守るなど、あらゆることに繋がる気がする。
そこに可能性を感じるとともに、もっとそうした事例に触れて勉強していきたいと思う今日この頃。