【数字でみる滋賀レイクス】B2 第1節VS熊本ヴォルターズ戦
いよいよBリーグが開幕しましたね。
初戦の相手は熊本ヴォルターズ。昨シーズンはCS出場も、B1昇格はならなかった、B2のなかでも上位を争うチーム。ここでしっかりと勝ち切ることが「勝率8割」、「1位での昇格」の第一歩でしたが・・・。
結果はご存じの通り1勝1敗。
GAME1は最大2桁点差を一気にひっくり返す大逆転で昨年とは違う滋賀を見せてくれましたが、GAME2ではインサイドでは奮戦も、相手のアーロン・ホワイト選手を止めきれず、またいい形で3Pを打たれてしまうシーンも多く失点も90点台で敗戦となりました。
まだ2試合目、されど2試合ということで、今節のスタッツを振り替えつつ、週末のホーム開幕・福岡戦を見ていきたいと思います。
1.オフェンスの比較
熊本戦でのシュートの内訳を比較してみます。
FG数は試投数、成功数とも滋賀が上回っています。
成功率でも滋賀:50.4% 熊本:45.8%と滋賀が優位でした。
一方、シュート種別でみてみると、3Pの試投数や成功数では熊本が上。
3P成功率でみると、滋賀:33.3% 熊本:30.8%でこちらも優位ではありますが、いかんせんアテンプトが21本と少ない。対して熊本はシュートタッチこそ良くはなかったですが、32.5本と打ち続けることで結果的な成功数では滋賀を上回っています。
ショットチャートを見ても一目瞭然で、シュートの6割以上がペイントエリア内での得点になっています。これは昨年までの数シーズンとは違い、インサイドに強い滋賀といえる一方、今シーズン目標としている誰もが3Pを打てるチーム、というところとは異なっているように思います。
つまり、全体的にJBやモータム選手などの外国籍への依存度が高く、ズレを作ってオープンは3Pが打てていない可能性があるということ。まだ、第1節なので、ここは要改善ですね。
また、PACE(1試合あたりの平均ポゼッション数)は83.8とB1の全チームと合わせても最も多く、昨シーズンからの早いバスケットは体現できていますが、TOの数も最多(40個)でした。
試合を見ていても、フロントコートからプレスをかけられた際のTOが多く、ヤキモキした人も多いと思います・・・。
ただ、TOが2番目に多かった長崎ヴェルカ(36個)は千葉に2連勝(!)しています。長崎は3P試投数が61本、成功数:25本 成功率:41.0%と脅威の数字になっており、(流石にこれは上振れとしても)ここの数字が上がってこないと得点効率が良くならず、勝ちきれないということがわかります。
アシスト数は36本と少なくはない(B2:8位)ですが、AST/TO(アシストあたりのターンオーバー数)では0.9と1を下回って12位。長崎が45アシスト(B1:2位)でAST/TOが1.3(B1:14位)。これもあまりいい数字ではなさそうではありますが、少なくとも滋賀に改善の余地は大きそうです。
次戦はペースの早いバスケットのなかで、いかにガード陣がミスを少なくボールを回して、オープンな3Pを作れるかということが注目ポイントか。
ここは前シーズンから継続になっているガード陣にはぜひアジャストしてもらいたいところ。湧川くんなんて伸びしろしかないですからね!
シューター陣は宮本選手の負傷の影響などもありますが、その分モリにはぜひシャコシャコ3Pの雨を降らせてもらいたいところ。楽しみにしてます。
2.ディフェンスの比較
こちらはリバウンドやスティールなどを比較。
こんなにインサイドに強い滋賀がここ数シーズンあっただろうか?いや、ない(反語
リバウンド面では熊本を圧倒。インサイドの鬼、JBに加えて安定感のあるモータム、クリーナー、そして何より代表を経て圧倒的成長をみせるマイキーが本当によく奮戦してくれました!
これは数字にも表れていて、熊本はインサイドのシュート数がかなり限定的になっています。
一方、3Pはやられすぎの感。実際右コーナーは5/9で、成功率55%。左のウィングは8/21の38%決められています。シュートチェックが間に合わないシーンやオープンで打たれたシーンが多かったと思います。
コーナーの3Pが空いてしまうのは、プレシーズンの島根戦や天皇杯でも見られました。今期は特にゾーンディフェンス主体で守っており、この完成度がまだ上がっていないという印象。ここを早急に改善しないと打たれ放題になってしまいそうなので、週末までにぜひ頑張ってもらいたいです。
3.ホーム開幕! VSライジングゼファー福岡
さて、今週末はいよいよホーム開幕の福岡戦。
その福岡は第1節は愛媛相手に1勝1敗とこちらもイーブンで終えています。
スタッツ比較は以下の通り。
試合を見ていないので数字だけになってしまいますが、傾向としては近しいものを感じます。アーロン・ホワイト選手のようなエーススコアラーはいないのかもしれませんが、インサイドではブライス・ワシントン選手やパブロ・アギラール選手といった強力な外国籍を擁しており、要警戒。
愛媛戦は比較的ロースコアゲームで、3Pのアテンプトも伸びませんでした。特にコーナーはほぼ試投することもできていません。どちらかというとウィングの位置から多投してきていますね。
とはいえ、アウトサイドでは滋賀にも在籍した村上選手や谷口選手(怪我?)といったシューターを抱えており、守備が崩れると一気に決められてしまうでしょう。
4.これから長いシーズンがはじまる
滋賀としては「勝率8割」、「1シーズンでのB1復帰」という高い目標を掲げて臨む今シーズン。初戦から1勝1敗だったことで、Xも色々な意見が出ていたと思います。TOが多く、自滅してしまったところもあるので、よりそういった声が強かったことでしょう。
選手からはまだ2試合と思わず・・・なんて話もありましたが、ブースターとしてはまだ2試合と思ったほうがいいと思います。長いシーズンですから、心が持ちません(笑)
もちろん、熱くなることはすごく良いことだし、僕自身も悔しかったです。
が、あんまりカッカしてネガティブかつ攻撃的な発言は違うよなと思ったり。このブログを始めたのも、昨年の本当に厳しい時期に前向きなブースターさんがたくさんいたからこそ。
仲良しこよしである必要はないですが、前向きに楽しい滋賀レイクスライフを送れるように僕も発信していけたらと思います!