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寅さんとスナフキン

寅さんとスナフキン。この人たちは、ミニマリストの先駆けだよなと思う。

子供の頃、私はおもちゃの鍵付きトランクケース片手に旅にでるごっこが好きだった。

ちなみに友人達、更に家族にもこの遊びは理解されず、みんなの輪に入るには周りに合わせないとダメなんだなと子供心に思ったものである。

トランクケースのなかに入っていたのは、りぼん付録のレターセット、キラキラシール、香り玉、香り付き消しゴム、ロケットペンシル、チョコマーブル、お小遣いの100円が入った財布。言いようのない最強感に包まれて、何度も蓋を開けたり閉めたりして、中身を確認していた。

今、もし私が消えるとしたら、愛用のmarimekkoリュックに何を詰め込むか。

とりあえず、財布とスマホ。この2つ。

やはり金銭と身分証明書は必須だろう。
あと情報収集用のスマホも。
寅さんやスナフキンの如く、もう少し夢や希望溢れるものを詰め込みたいものだが。

何かの記事で、自殺者は最後までスマホを持っていると書いてあった。それは最後まで人と繋がっていたいからだと。

記事内容は、家族、友人を繋がる人として書いてあったが、それは赤の他人でもありえるだろう、と思った。何気ないSNSや、本に救われることもあるだろう。実際、noteを始めたのはメンタルが病んでからなのだが、おすすめに出てくる何気ない記事に、ふふっと笑い、笑える自分に大丈夫じゃん私と言ってあげることができている。

私は寅さんやスナフキンの如く、この身ひとつで生きたいのだ。

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