ど文系の私だが、外国人に「象は鼻が長い」の文法を上手く説明することはできない
やあ、どうも。
あおはるだ。
言語を勉強する際に躓きやすい文法。
例えば英語で、SVCとかSVOCとか。
なんとなく学んだ覚えがありますでしょうか。
例えば、SVCというのは主語+述語動詞+補語で、「SはCである」を意味し、She is beautiful(彼女は美しい)みたいな文章です。
私たちと同じく、海外の方が日本語を習得する時にも、日本語の文法を学びます。
さて、表題の『象は鼻が長い』という文章。
この文章の文法をうまく説明できますか? というお話。
有名な話なのでどこかで耳にしたことのある方も多いかもしれません。
まず、意味はすぐにわかると思います。
象さん象さんおーはなが長いのねの歌でお馴染み。
で、この文章の文法を説明しようとなると、途端に難しくなります。
↓
象は鼻が長い
主語(S)を「象は」にすると、「鼻が」はなんだよとなる。
もちろん「象の鼻は長い」と言い換えれば話はスムーズなんですが、厄介なのは「象は鼻が長い」という文章が間違いではないということ。
もうこの時点で私も「厄介なのはほにゃららがXXではない」なんて言っちゃってますし。
同じような文章はたくさんあって、「日本は四季が美しい」とか「彼女は成績が良い」とか、結構使う表現なんですよね。
「東京は何がオススメですか?」
「東京は天ぷらがオススメだよ。」
みたいな会話って日常でよく使うと思います。
文法なんて深く気にしなくても意味は伝わるからいいじゃないかと言いたくなるですが、せっかく日本語を勉強した方からすれば、きちんと理解してスッキリしたいみたいな思いも生じてしまいます。
↓
Characteristics(特徴)という理解
ちなみに、上記の「象は鼻が長い」の文法は様々な説があって、これが正しい文法だーと断言してしまうと場が荒れます。
ただ、「この文章の文法って言語学の世界で100年以上論争が起きてるんだよね」という回答は、勉強をしている方からすればスッキリしないでしょう。私だったら勉強が嫌になります。
そこで、以下のような説明が、一番しっくりくるんじゃないかなーと思います。
堅苦しくいうと、「名詞1は名詞2が形容詞です」という文章において、「名詞1は『名詞2が形容詞』(という特徴)です」ことを意味しているという理解。
象は"鼻が長い"という特徴を持ってます。
これを日本語では「象は鼻が長い」と言います。
いったん「ふーん」となって、一周回って「え、でもさ? 結局『鼻が』の部分はなんなのさ」となる話。
一周回る前に、「そんなことよりスタバでご当地限定フラペチーノでも食べようよ」と話を反らしましょう。
最後に雑学。
大人の象は1日に200~300キロの草や木を食べ、100キロの水を飲むらしいですよ。
ではでは、皆様。
今日も良い1日をお過ごしください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?