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だから今日も絵本を読む

母は 新聞に載っていた「子どもに本を読んであげないということは、子どもの脳の前頭葉(思考・判断などが営まれる部分)を切り取る手術をしているのと同じことだ」
という文章に刺激され、暇さえあればボクに本を読んでくれていた

乙武洋匡 五体不満足

乙武洋匡さんの「五体不満足」を読んだのは、
小学生のとき。
自分も読みたくて母の日に「五体不満足」をプレゼントしたのだった。

あまりに「切り取る」という表現にインパクトがあって、ずっと頭にあった。
だから子育てのなかで、絶対にやりたいと思っていた絵本の読み聞かせ。

とりあえず、自分が昔読んで好きだった本を購入して読んだり、
プレゼントやお下がりでいただいた本、
図書館で借りてきた本を読み聞かせていた。

冊数はそれなりに読んでいたが、
子どもの年齢に合った本、
そして質の良い本を選ぶということが、
この時期大切なんだろうな…
とずっと思っていた。

図書館で借りる時は、
あまりにぼろぼろだとやる気が出ないので、
まず状態の良いもののなかから読みたいと思える本を選ぶ。
大事な読み聞かせ、こんな選び方でも良いんだろうか。

自分が好きだった本というのも、
まだ息子には早かったりして、
買っても食いつきが良くないこともある。

そんななか、近所の歯医者にあった
「童話館ぶっくくらぶ」の冊子を何気なく手に取った。
川端強さんの、絵本とともに親子時間を過ごすことの大切さを感じさせてくれる文章が、
あたたかくて、すごく素敵である。
絵本をしまうスペースと予算のことで暫く悩んだが、
結局3歳になった翌月から始めてみた。

最近、息子が成長しているからなんだと思うけれど、
癇癪というか、よく泣くようになった気がする。
気に入らないことがあると、大声で泣く。

寝る時間も12時間前後だったのが、10時間前後に減ってきた。
2歳10ヶ月ごろから昼寝がなくなり、
15時ごろ寝て3時ごろ起きていたのだが、
最近は16時ごろ寝て1時過ぎに起きる。
わたしも19時前には寝るようにしているので、
睡眠時間はそれなりに確保しているけれど、
世間と違う生活リズムは結構しんどい。
夜中起きて、騒ぎたい盛りの息子をできるだけしずかに遊ばせるのに骨が折れる。
マンションだし、旦那の睡眠確保もある。

保健師さんに相談したけれど、
そういう場合もある、幼稚園に入ったらそれなりに生活リズムが整うだろう、という感じだ。
それに、無理やり寝かせたり起こしておいたりすることはやっぱり難しい。
(リズムを変えようと頑張って散歩に連れ出したりしても、歩きながら寝始めたのには驚いた。)

夜中の育児で孤独や閉塞感、どうしようもなさを感じるときも、
ぶっくくらぶを始めたから、子どもにとってきっとベストな本を選んで読んでいると思えることが、わたしのささやかな心の支えになっている。
タイミングが良いときは息子も絵本に夢中になってくれる。
夜中にしずかに親子で楽しむのにも、いちばんの味方になってくれている。

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