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(日記)年少さん夏休み、ある1日

午前1時半、息子起床。
2時は過ぎていて欲しいが、
昨日、16時過ぎに寝たのでしょうがない。
0時代に起きる絶望感よりはマイルドである。
もうしょうがないのでわたしも起きる。

夜中でもオリンピックがやっているので、
ちょっと孤独感が薄れる。
ふだんテレビは点けないようにしているが、
最近は興味のある競技がやっていれば
夜中に少しテレビを点ける。
今日は走り幅跳びと卓球だった。
10分くらいみて、息子の様子をみて消す。

フルーツが食べたいという息子。
今日は何もないので、
特別にとっておいたストレートのりんごジュースのプルトップをあける。

絵本を読む。
息子のトミカとのおしゃべりにあいづちを打つ。
息子はアンパンマンの手押し車をキッチンカーに見立て、
「おはなをどうぞ」という絵本を看板にして立てかけている。

「お花のかきごおりやさんですよーいかがですかー」
「いっこください」
「(表紙の花を指差しながら)これがお花のいちご味」
「じゃ、それください」
「はい、ありがとうございました」
「いくらですか?」
「51円です」
「安い。楽天ペイつかえますか?」
「使えます」
「ピッ」
「ありがとうございましたー」

先日、お祭りのキッチンカーで食べたかき氷がよほど美味しかったらしく、最近のごっこ遊びは
かき氷屋さんが多い。
しかし、大人の行動をよく見ているよなあ。

何度かかき氷屋さんのやり取りをし、
アンパンマンシリーズのぬいぐるみでまたかき氷屋さんをする。

お腹が空いたと息子が言うので、とりあえず、昨日の残りの鶏肉のしょうゆ煮とブロッコリー、白いご飯をだす。

息子の歯磨きをしようとして、敷いたままの布団にわたしがコップの水を盛大にこぼす。
布団カバーとシーツをとる。
布団をベビーサークルに干す。

歯磨きをする。
おむつを替える。
ミルクコーヒーをほぼ一気飲みし、
ソファに座りながら息子の話にあいづちを打つ。
何か片付けようとしたりすると、
おかあさーん!きてーと言われるので、
片付けはあきらめる。
ぼんやりしながら絵本を読んだりする。

気づけば5時45分くらいになっている。
息子は旦那を起こしに飛んでいく。
わたしは朝ごはんの準備。
昨日の残りの鶏肉にベビーリーフとトマト、
味噌汁、きゅうりとなすの出汁、納豆を出す。

テレビのニュースを点けながら、
みんなで朝ごはん。
さっき食べた息子も一緒に少しまた食べる。
食器を洗う。
8時前に旦那を見送る。

今日はなんだか遠くに出かけたい。
夏休みも半分を過ぎた。
近所の公園やスーパーをうろつく毎日だけれど、
ちょっと遠出したい。

携帯でイベント情報を検索する。
めぼしいものはなく、
今日1時半に起きたから
それなりに早めに帰宅しなきゃいけないし…
と、ちょっと遠出の案が引っ込んでくる。

そうだ、夏休みだし、おいしいアイスでも食べに行こう。
かき氷屋さんはちょっと遠いけど、
おいしいソフトクリームを売っているお店が近所にある。

9時過ぎに家を出る。
10時のアイス屋さんの開店まで時間があるので、
いつもと違う公園に行く。
息子に、この後アイス屋さんに行こうと言うと、ちょっと嬉しそうにしている。

5分前にお店の前で並ぶ。
人気店だけれど、私たちが第一号で、ほかには誰も並んでいない。
開店1分前にひとりのご婦人が後ろに並ぶ。

かわいい店員さんが店を開けてくれる。
限定のフレーバーのカップアイスと、キッズ用のミルクのソフトクリームをひとつずつ注文する。

店内のおしゃれな椅子に座ってふたりで食べる。
おいしいね、と言うとにっこりする息子。
本当においしい。
お店もおしゃれで、気分が上がる。
幸せだあ。近所にこんな幸せがあったんだった。
ちょっと贅沢だけれど、たまにまた来よう。

店を出て、近所のスーパーに向かう。
「昼ごはん、何にする?」
「コウさんにしよう、コウさんやりたい」

息子はコウケンテツさんのYouTubeが好きである。
そしてキッチンに立ちたがる。
わたしは怪我をさせないようにしたり、
必要以上に汚さないようにしたりするのが
大変で、毎回息子を怒ってしまい、泣かせてしまったりして毎回反省するので、正直面倒なのだが、
息子はそれでも今日もキッチンに立ちたいらしい。

「じゃあさ、昼はとりあえずサンドイッチにして、食べてから夜ごはんをコウさんにしよう。いいでしょ?」
「夜ご飯じゃなくて夕ご飯だよ」
たしかに、息子が食べる時間は夜ではない。
「そうだね、夕ご飯だね」

近所のスーパーで買い物をする。
コウケンテツさんのYouTubeに、
子どもでもできるそぼろご飯というのをみつけた。


さすがに息子はまだひとりでは出来ないけれど、これならお手伝いのハードルも下がりそうだ。
昼ごはんは、とりあえず
テーブルで一緒に食パンにハムとチーズを挟めば
息子の気持ちも紛れるだろう。

スーパーで買い物を済ませて帰宅。
テーブルで息子と一緒にパンにハムとチーズを乗せる。
半分に折りたたんで食べる。
そのあとすぐ、コウケンテツさんのYouTubeで、
息子とそぼろご飯のつくりかたを勉強する。

エプロンをつけ、椅子を引きずってキッチンに立ち、
やる気まんまんの息子。
かわいい。
今回は火をつける前にフライパンに肉を乗せるので、手伝いもしてもらいやすい。
調味料を量り、
フライパンにお肉を乗せるところまで、なんとか穏やかに過ぎていった。

火をつけると、息子が炒めるのもやりたい、と言う。
いつもはフライパンをつかうとき、
そばでうろうろする息子に
「油跳ねるからあっち行っててくれる?
あっち行ってて。
あっち行っててー!」などとどんどんキレてしまうのだが、
今日は頑張ってやらせてあげるか…

お肉を炒め始める。
あまり油も飛ばない。ちょっと油断したそのとき、
息子が「熱い」と言って手を引っ込めた。
フライパンの持ち手の、グリップがついていない部分を、あろうことか握りしめたのだ。

「大丈夫⁈」
「大丈夫。ちょっとかゆいだけ」涙が滲み始める。
「ほらー、だから熱いんだから気をつけないと!わかったでしょ?」
自分がもっと気をつけていれば。
いつもキッチンで怒ってしまって反省しているが、
そのほうが怪我させるより良かったかも。
でも今の言い方はまずかったかな…
ぐるぐる考えて焦ってくる。

ああ、そうだ。何やってるんだろ。
フライパンの火を消す。
急いで保冷剤で冷やす。
しくしく泣いている息子を抱っこして、とりあえずソファに座る。

指は曲げられる。
大怪我ではなさそうだけれど、
水ぶくれになってきている。
携帯で色々検索すると、水ぶくれなら、
まず早めに受診したほうが良いらしい。
大袈裟かもしれないけれど、あとから後悔はしたくない。お医者さんに診てもらおう。
受診は小児科か、皮膚科か…
とりあえずかかりつけの小児科に電話しよう。

「どうされましたか?」
「息子が火傷してしまって、左手の指が水ぶくれになっているんです。そちらに伺うか、皮膚科が良いのかご相談したくて」
「少々お待ちくださいね。
……
やはり、出来れば皮膚科が良いみたいです。
もし難しければ、こちらで受付もできますので」「わかりました。ありがとうございます」

近くの皮膚科を検索する。
ああ、そういえばここにあった。
割と口コミも良い。

「手、お医者さんに診てもらおうね」
涙目の息子を抱っこして、ベビーカーに乗せる。
歩いて15分も経たないうちに、皮膚科に着いた。

少し古い建物だけれど、清潔な雰囲気で、
ベテランらしき受付のかたが優しく話してくれる。
「初めてでしたら、こちらにご記入お願いします」
息子は、ハンカチで包んだ保冷剤をずっと握りしめ、おとなしくしている。
痛かったんだな。。

備えつけの絵本を読みきかせ。
「ノンタン」を読んでいる途中で呼ばれた。

テキパキとしたベテランの看護師さんが症状をきき、書類に色々書き込み、息子の手を診てくれた。
「痛かったねえ。すぐ先生に診てもらおうね」
奥から、おじいちゃん先生が出てくる。
すぐ息子の手を取って、
「ああ、大丈夫ですよ。うん。大丈夫。
これならよくなるよ」
にこにこしながら薬を処方してくれた。
はあ。
来て良かった。

待合室にもどると、受付にいる方が優しいまなざしで息子を見てくれている。

処方箋をもらい、薬局に寄った。
すこし元気を取り戻し、しゃべるようになった息子と、ベビーカーで家路につく。
大怪我にならなくて、ほんとうに良かった。
帰宅すると、15時を過ぎている。
さっきつくりかけだったそぼろを完成させ、
一緒に夕ごはん。
そぼろはおいしかった。

なんだか落ち着かない気持ちのまま、
眠そうな息子となんとかシャワーを浴びる。
上がったらすぐ、息子はこてんと寝た。
17時10分。
明日も早いだろうな。

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