次元上昇と空中ブランコって似ている気がするんです(笑) 飛び立つチャンスは何度かやって来ます でも、本当に一瞬 そのチャンスに気づけるか飛び込めるかは自分次第 心も体も軽くいないと飛び立てません 不安と恐怖は誰にでもあって 飛べない理由もたくさん出て来ます 次のブランコの先には新しい世界があります相手を信じて、自分を信じて、飛び立つかどうするか、、、 大丈夫です 命綱も落下防止のネットもはってある 失敗しても次がある 最初から上手くいく人なんていません でも大切なのは、失敗
「俺はお前を連れて行く気はない」 十六歳になったアクスを戦場へと連れに帰って来ていたはずのライドがアクスに向かってそう言った ライドの大きな声が家中に響く 二人でテーブルを挟んで会話していたが、別の部屋にいたリゼとセティアにも聞こえたらしい ドアを開け、ライド達のいる部屋に入って来た アクスはライドを真剣な表情で見つめていた ライドはその後、何も言おうとはしなかった ライドはアクスを戦場へ連れて行きたくない でも、そんな事は許されない 健康な男性は十六歳になれば、強制的に戦場
年月が過ぎてアクスは十五歳、セティアは十四歳になっていた 戦争はまだ続いていた いつも二人で過ごした花畑、アクスはこの場所が大好きだった 隣にいつも居てくれた花のように明るい笑顔のセティア その日も二人で花畑を散歩する 「よく二人でかくれんぼしたっけね」 セティアが懐かしそうに呟いて微笑む 花畑をゆっくりと見つめながら、深い深い深呼吸をする もうすぐこの土地から離れて、戦場へ行かなければならないかも知れない アクスのいつもとは違うなにやら悩ましげな表情に心配そうに首を傾げな
鍋の中も皿の中もシチューはカラになり、リゼとセティアは洗った皿を片付け、アクスは暖炉の火を調節していた その時、外でガタガタと大きな物音がした ハッとしたように三人は顔を見合わせる 外には何者かの気配... なんだろう? この家は人里離れ、花畑と草原に囲まれた土地でめったに人はやって来ない 来るとしたら? 父、ライドの異常を知らせる通達屋? 果たしてこんな夜更けに来るか? 迷い人か? 三日前に二km先の牧場を襲ったらしい狼の群れか? ひょっとしたら、敵軍の兵士が? いろいろと
それまで暖かく見守っていた太陽がそっと西の方へ姿を隠そうとしている 昼間よりも少しだけ冷たくなった風が一面の花畑を穏やかに吹き抜ける ひとりの少年がそこに大の字になり、心地良さそうに寝息を立てていた その姿をしばらく嬉しそうに見つめていたブルーの瞳、コハク色の長い髪、抜けるように白い肌をした少女が、やがて右の手に持った一輪の花で少年の鼻の下をそっとくすぐる そして、小声で少年の名前を呟く 「アクス」 「..................ん?」 でも、アクスはまだ目を開けない
自己満足って言葉は あまり良い意味で使われていないイメージ ですが、筆者は思う 自己満足の何がいけないの? 自分を満足させて何が悪いの? 自分の人生ゃん? あなたは自分を満足させないで 誰を満足させてるんですか? 自己満足=自分軸 で、良いんじゃないかなって 個人的には思っています(*^^*)
愛してる 本当に どうして出会ってしまったんだろう この感情を知ってしまった 出会えた事 感謝もしてる たくさんたくさん伝えたい言葉は 溢れてくる 好きな人と結ばれるって 本当に奇跡
なぜだか今日はとてもワクワクしている この澄み渡った空のように 心は晴れ晴れとしていて まるで新たな門出を応援してもらえているようだ 殻を破って第一歩を踏み出す 希望と感謝の気持ちでいっぱいだ
もしも世界が明日終わるとして その時一緒に居たい人は誰ですか? 最後まで希望を捨てずに 全力で体当たり(笑)してみませんか? 誰にでも、あと一歩で手が届かなかった恋が ひとつは有るのではないでしょうか? 心に残っていて忘れられない人が もう一度だけ、勇気を出してみませんか?
季節は巡っても 貴方を想う気持ちはまだここに在ります 誰かを心から愛する気持ちは 神様から頂いた最高のギフト
正直、感情を抑えるのは大変だった 好きな娘がこんなに近くに居るのに 思春期の多感な時期に こんな近距離で好きな娘と 接する事が出来ているのに お預け状態だ 拷問だった 夏は薄着になり 露出する肌 さりげなく触れる腕 高鳴る心臓 俺の妄想だけは暴走して行った 何回、妄想の菊咲と天国へ行ったか でも、一生懸命な菊咲の姿を見ていると この気持ちを今伝えてしまったら 菊咲は勉強に集中出来なくなってしまうかも知れないと 俺はこの感情を必死で抑えた 秋が来て 冬 俺は先に選考で合格が決ま
「雁宮君、甘いもの、大丈夫?」 「好きだけど?」 「これ、作ったんだけど…」 菊咲は、恥ずかしそうに差し出した 「マジで?」 手作りのドーナツだった 手作りと思えない位の出来栄えだった さすがに図書館では食べられないので、 外のベンチに移動して 自販機で飲み物を買いに行く 「菊咲は?何飲む?」 「お茶で」 俺はコーヒーを買って来た 一緒に食べる 「うまっ」 「本当?良かった」 菊咲が嬉しそうに微笑む 全部で5個あったので 俺は2個目を手に取り、 菊咲にも進めたら 「私、すぐ太
「雁宮君!付き合って欲しいの」 驚いて振り向く 俺のシャツの裾をつかんで 真剣な眼差しで そこに居たのは いつも教室の片隅で 静かに本を読んでいた 密かに 気になっていた あの 菊咲麻美(キクザキアサミ)だ。 窓辺、揺れるカーテン 長いまつ毛 パッチリとした二重 真剣に本を読む表情 風に吹かれて 揺れるちょっとクセっ毛の ふわっとした髪 赤面した 高鳴る胸の鼓動 嬉しさに心が躍る自分がいた 夢か現実か? 返事をしようとしたタイミングで 「ちょっとまったぁー!!!」 現れたのは
シフォンケーキって 難しくって、なかなかうまく形にならない しぼんだり 硬くなったり 技術がいる 見た目も味も ふわふわの完成された シフォンケーキみたいに 菊咲先生が 魅力的で他者を魅了する素敵な女性であるのは たくさん努力の結果かも知れない お菓子作りって最初からうまくは行かなくて 何度も何度も失敗を繰り返して 次はこうしてみよう 次はこの位やってみようって 試行錯誤して 少しずつ 形になって行く 少しずつ 成長して行く そんな気がする 菊咲先生もたくさんたくさん練習し
先生と並んで歩けるようになりたいな 手を繋いで 一緒の家に帰って 一緒にご飯作って 一緒の時間を過ごせたら どんなに幸せだろう まだ中学生の私の妄想は これくらいだった 人を好きになるって 不思議 その人と関わった出来事ひとつひとつが 新鮮で 特別で 一瞬で暖かい気持ちになったり 急に落ち込んだり 一喜一憂する その人に近づきたくて 似合う自分になりたくて 努力したり どうしたらいいか たくさん考える 恋の力って偉大だ 自分はまだまだ子供で 先生は大人で 望みのうすい 片想
中庭の片隅に咲くその花の蕾は まるで開花の時を待っているようで、、、 進路指導室 「水原里桜〜(ミズハラ リオ)」 「はい」 目の前に広げられた進路希望の紙 第一志望の欄には "雁宮先生のお嫁さん♡" と、記載してある 目の前で困った顔で お説教している本人が 雁宮流(カリミヤ リュウ)先生本人 担任だ 我ながら、思い切った事をした でも、どうしたらひとりの"女"として見てもらえるか考えた 苦肉の策だった(笑笑) 「あのな、来年受験生だぞ」 「はい、ダメですか?」 「ダメで