こうして、高速道路のぐるぐるに閉じ込められてかれこれ一時間くらい。
私は自分が閉所恐怖症であることを思い出す。
窓のない空間、逃げられない感じ。恐ろしや。
このぐるぐるぐるぐる首都高を小一時間閉じ込められると不安になる。
閉所恐怖に気が付いたのは、インドはニューデリーの空港にて。子供が熱を出して(コロナ前で本当に良かった・・・)飛行機にのれず、空港のホテルにステイすることになり(目の前に乗る予定だった飛行機はいたのに乗れなかった・・・)Holiday Inn Express New Delhi International Airport にとまることに。インドに降り立つなら、visaが必要なのだけど、乗り換えだけだったのでVISAなし。もう夕方になっていて、ホテルはここ一択。(空港の外にでないでそのまま泊まる)。ちなみに子供は救急につれていかれて、点滴うったり解熱のんだりあれこれやったけど、点滴はへたくそが針をさしたため始終いたくて泣いてるし、解熱剤は口のなかでとけだしてしまい、非常に苦いタブレット状のもので、吐き出すし、大変・・・
私も体調がよくなくて、この(ヘンテコ)ホテル一択に閉じ込められることに。
そして、このホテル。外がみえる窓がないんです。窓みたいのはついてるけど重たいカーテンに閉ざされていてそのカーテンをめくるとなんとチェックインカウンターがみえた!
部屋にもよるのかもしれないけど、私がとまったへやには外がみえる窓がなかった)これが意外に精神ダメージ大きいことに気が付いた。よくよく考えたら、今まで窓無し、外がみえないという生活をしたことがない。熱がでてぐったりしている子供、私も体調わるい、気晴らしにインドのテレビでもみようと思うもチャンネル操作がよくわからない。(だいたいつかない)Wi-Fiがつながっていることだけが望み。しかも荷物は全部スーツケースいれてて、先に成田に帰っちゃったし、手荷物で持っていたのは本当に最小限のものだけ。コンタクトレンズもない。
そんなこんなでスイッチがパチンときれる感じがした。
そしてそこで非常に不安な気持ちに襲われる。ただの不安じゃなくて大波に飲まれる感じ。ざぶーん。
そのまま不安定な精神状態をひと月ほど引きずることになる。窓がないのがそんなにだめなのか!
そのあと、数か月後に地下の部屋というところに友人と一回とまったけどやはり息苦しさがあって、窓がないといけないと思った。(この時は子供も元気だったし精神的には復活していて大丈夫だったんだけど)
で、先日。このぐるぐる道路で、ああ、外が見えない閉じ込められ感を感じてインドのことを思い出した。すっかり子供もトラウマで(注射にね・・・)インドはもう結構とかいってるけど、俺ら、インドの土ふんでないから・・・何をいってるんですか・・・。
このホリデーイン、評判悪いこと悪いこと。帰ってきて、ホテルのサイトの評価みて笑えた。世界中が文句をいってる感じ。(チェックインしたら外にでられないとか、どういう仕組みなホテル!? 私は具合悪くて外でようとも思わなかったけど・・・体温計をかりたら、昔懐かしい水銀のでした。
朝ごはんがいちをついていたけど食事してるの私しかいなくて(ほぼ一日いた)子供に果物を持っていきたいから部屋に運んでいいかきいたらそれはOK快く。食欲もあまりなかったのだけど、サンドイッチつくってもらったり(高かったけど)あれやこれやお世話になっておいて文句をいってはいけませんね。このホテルは、夜ついて次に移動する前に体をやすめたりするためのホテルなのです。
さあ明けない夜はない。(このホテルにいたら夜なのか昼なのかもよくわからない)次の日の夕方、飛行機にのれることになって、無事帰ってきました。
もう日本の土を踏んだ時にどれだけ安心したことか。言葉が通じる安堵感。日本の空気、日本のにおい。
またいってみたいですか? と聞かれたら、あのホテルはとまりたくないけど、インドは興味があります。芳香植物がいっぱいだから。