君はエコなのかときかれると困る
昔、熊本かどこかにいってホテルでアロマと健康について(どっちかというと健康トークはお医者さんがするものなので、アロマのことを)話をする仕事の機会があって、(私はバイト)一緒に参加したけどそのとき一人の参加者が何か気に入らないことがあったみたいで、我々の仕事はエコじゃなくてエゴだといった。(精油をとるというのは植物のお命頂戴しているからという理由)
ここで、当時、講師をしていた人は、この質問については予測していなくて、ナイスな返答をしなかった。(だいたい、言い負かすの前提、言い返してこないだろという感じの意地悪な質問だった。雰囲気的に)
人の仕事に、あれこれいちゃもんつけて、君はエコじゃない、エゴだっていう権利がこの人にあるのかどうかはおいておいて。
質問者はきっと夫婦関係が冷え切っていたのだろう。(夫婦で参加するイベントだった)よくわからない。この人の趣味なんだろうか。講師いじめみたいの。
だけど、私は考えた。エコじゃなくてエゴってうまいじゃん!って。
エゴっていったらエゴだよね。だけど、このエゴ行為は昨日今日私たちが突然はじめたのではなくてアウィンケナ(イブン・シーナ)の時代にもうすでに使われていた技術。
バラが咲いているときにバラを摘み取って香りを抽出し精油や水をとり、人の人生を豊かにする、神様にお祈りを捧げるのはエゴなのだろうか。
バラは散り、朽ちるまでそのままそっとしておいてほしかったかもしれないのに、無残にも人の手でつみとられ抹殺される。(しかし香料は取り出され、ふつうに咲いていて散っていったら1週間もない命が、ずいぶん長らえることにはなるのだけど)
↑イランの記録
なぜこの話をするかというと、週末に、エコ関係のスペースで店をだすからなのだけど、できるだけエコっぽくしてほしいということだった。私はエコの要素すくないっすね・・・と即答したけど、まあ、なんとかこじつけで、お持ち帰り用の袋を新聞でつくるということでつじつまを合わせた。
(AOFでお買い物してくださったかたはご存じですが、新聞でつくる袋に精油をいれて発送しています。その新聞はフランスのフィガロがおおいですが、去年の在庫がまだある、スリランカでもらったものや、海外のものを好みます。何をかいてるかわからないのがいい!フランスの紙は柔らかく薄い。スリランカのは厚くしっかりしています。おりにくいという難点もある)まあ、これでエコですねといってくださればありがたいのだけど・・・私は自分が気に入ってるからこの方法で出荷しているけど、べつにエコだと思ってやったことは一度もない。
今日、SDGsのテーマのプレ展示会に参加した。(最後のSは小さいのね)。今年あっちでもこっちでもこれですよね。なんすかSDGs? というと持続可能であるということが企業や学校や個々人の生活に求められてるということで持続可能な開発目標のこと。展示会にはいろんな会社がでていて(オンラインです)いろんなプレゼンがあった。あんなものやこんなものが。それはエコだね、と思った。エコ。
だけどそこには精油屋さんはいなかったのでやはり精油やさんはアンチエコなのかもしれない。よくわからない。エゴだっていわれたあの人にどうやって今の私が返答するのかいまだにちゃんとした回答がでない。だけどあの人はやはり屁理屈をつけたかっただけだと思うな。エゴというなら何をもってエコで何がエゴと考えるのか教えてくださいって聞いてみるとか。
なんていうか、あまたの植物からエッセンスはとれるので、一つだけをさして君たちはエゴだっていうのもどうかと思うけど・・・。たとえば、木から採油するオイルも、サンダルウッドやローズウッドはかつて(今も)問題をはらんでいるのでこれは慎重にしなくてはいけないオイルだけど、かんばつとしてとった杉の木からとる精油なんかはリサイクルっぽい感じがしてイメージがいいのでこれはSDGsっす!って言いやすいと思う。(実際そうだと思う)シナモンの葉からとるオイルもなんかSDGsの雰囲気ただよってるな。
多年生で毎年刈り取りが必要な植物もSDGs! だいたいこういうことを声高にいえるというのは、豊かな証拠ですね。SDGs!
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