制作余話#6「7月21日の雨 a certain year」編
完結させた作品の後語り企画の「制作余話」。
今回は7月に投稿したネタ小説「7月21日の雨 a certain year」の裏話等を語ります。
といってもこの作品、大して語ることがない……。
とりあえずまずは執筆に至った経緯を説明しましょう。
経緯
本作は去年の7月に投稿した「7月21日の雨」の2作目に当たります(1作目の作品リンクはこちら)。毎年7月21日の0721(オナニー)の日にエロ小説を投稿していこうというふざけた発想でシリーズ化する運びとなりました。内容は前作と同じく、織姫と彦星の2人が七夕の逢瀬から2週間経ってどう過ごしているのかを描いています。このコンセプトは今後も変えずに続ける予定です。「a certain year」(訳:ある年のこと)とあるように、具体的な年数を示さないのは今後のシリーズ各作品間で時系列が前後するかもしれないと踏んでのことですね。内容からわかるように今作では2020年の2人の様子を描いていますが、次作は2021年の出来事を描くとは限りません。そもそも第1作が何年の7月21日の出来事なのか明示していません。七夕伝説2000余年の内、どこかをピックアップしていると思って頂ければ。
内容
今年は新型コロナという重大な時事があったので、これを展開の基としています。前作は妄想で互いを想いながらの自慰、本作はリモート環境でのテレフォンセックスによるプレイです。
前作は細かく視点を入れ替わる構成となっていましたが、今作は導入パートが彦星視点、エロパートが織姫視点と章ごとに視点をわけています。理由の1つはころころ視点が入れ替わったら、読んでいてせわしないと考えたから。もう1つは今回のプレイ内容では織姫の主観のみで事足りるから。故に今作は彦星さん無言で画面凝視してハアハアするだけに留めています。
言葉攻めの要素を入れようかと考えたけれども、妻が未知の淫具によって過去でもそうそう見たことない程に乱れていたら、言葉を失う方がリアルなのではないかと思って省きました。実際そういう時って攻め側の言葉が邪魔に聞こえる時がありますしね。そこには快感に集中して酔いしれたい、淫らな姿を一方的に見せつけたいというエゴがあって、これは「言葉はいらない。とにかく私を見て」という受け側による攻めとも言えるんですよね。
また、メタ視点から離れて彦星の心理を考えた場合、彼が無言だったのは空気を読んだからとも読み取れます。見せつけプレイの形を取っているけれども、2人の間で心の交感は為されていて、織姫の欲求に彦星がうまく応えているという風に捉えることもできるのではないでしょうか。
こんな2人ですが来年以降はどんなプレイを見せてくれるのかと少しずつ楽しみになりつつあります。
感想等
第1作も今作も投稿日の3、4日前に書き始めてポンっと投稿という流れなので粗が多いです。即席の筆力を試す企画なので来年以降もこんな感じになるかと。
あと些細な事ですが喘ぎ声って文字で表すのが難しいなぁと……。可愛らしく喘がせているつもりでも、何か演技臭く見えてしまってしっくりこないなぁってことがあったので勉強が必要ですね。1作目はよくモノローグだけでまとめたなと密かに自賛しました。
それもあってこの作品を書いてからは、その手の読み物やゲーム、動画において艶声の台詞部分をじっくり読み聞きするようになりました。「ムラっと来た」という感想が頂けるよう、精進して抜ける作品を書き上げたいですね(どこを目指してるんだか)。
・「7月21日の雨 a certain year」本編→アルファポリス(リンク)
・エロ以外の作品→カクヨム(リンク)